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ミドリムシ:火力発電所排ガスで培養 温暖化対策に新技術

2010年03月21日 09時38分00秒 | Weblog
ミドリムシ:火力発電所排ガスで培養 温暖化対策に新技術(毎日新聞)より
http://mainichi.jp/select/photo/archive/news/2009/08/30/20090830k0000m040106000c.html?inb=rk

動物と植物の中間的性質を持つ単細胞生物「ミドリムシ」を、多量の二酸化炭素(CO2)を含む火力発電所の排ガスを使って培養することにバイオベンチャー企業「ユーグレナ」(東京都)が成功した。
同社はミドリムシからバイオ燃料を作る技術も開発中で、排ガスのCO2を減らしたうえ、代替燃料を作る新たな温暖化対策として注目されそうだ。【奥野敦史】

ミドリムシは体長約0.1ミリ、水田などにすむ。
光合成によりCO2を吸収する植物の性質を持ちつつ、鞭毛(べんもう)という器官で動物のように動く。
光合成能力が高いのが特徴で、熱帯雨林の数十倍に達する。

同社は05年、沖縄県石垣市に食用可能なミドリムシの大量培養施設を世界で初めて建設。
ミドリムシを素材にした健康補助食品やクッキーを製造、販売している。
今年6月、沖縄電力金武(きん)火力発電所(沖縄県金武町)で、煙突から出る直前の排ガスをミドリムシの培養槽に吹き込む実験を行った。

この排ガスはCO2濃度が大気の400倍近い約15%に達する。ガスを入れた培養液は酸性になり、大半の生物は生きられないが、ミドリムシは順調に成長した。
増殖速度は空気を通した場合の最大20倍に達した。排ガス中の豊富なCO2で光合成をし、増殖したとみられる。

ミドリムシなどの藻類は、細胞内に脂質が多く、細胞を壊して化学処理すれば良質なバイオディーゼル燃料になる。
同社は、培養したミドリムシからバイオ燃料を作り、発電などに利用、その排ガスで再度ミドリムシを培養--という循環システムの開発を目指す。
出雲充社長は「ミドリムシが高CO2濃度のガス中でも育つと証明できた。
CO2削減と炭素循環型社会の実現を進めたい」としている。

ミドリムシ

単細胞生物で体長 0.06~0.09mm、光合成で生きている植物。
湖沼、ため池などに棲む。

  写真の矢印は運動の方向を表す。
①べん毛:体長ぐらいの長さでこれを動かして光に向かって泳ぐ。
  細くて見えにくい。
②眼点  ③葉緑体  ※核は染色しないと見えない。

 【培養法】
1.汲み置き水でハイポネクスを1000倍に薄め培養液とする。
2.空きビンに培養液を深さの8割ほど入れミドリムシを移す。
  南向きで直射日光の当たらない明るい所に静置する。
  ※培養は比較的簡単


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