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【FX】なぜ、ガイトナー米財務長官は辞任するのか?

2011年07月27日 16時05分37秒 | Weblog
【FX】なぜ、ガイトナー米財務長官は辞任するのか?・・・(松下誠 )より

先月末に、ガイトナー米財務長官が
辞任を検討する報道が流れていました。

なぜ、ガイトナー財務長官は辞任するのか?

そして、今、何故そのことを取り上げるのか?

来週には期限である8月2日を迎えるのに、
米国、オバマ政権と共和党は、未だ合意に至らず
世界中に不安を残しています。

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[FT]米債務上限でまた不合意 近づくデフォルト期限

ベイナー議長は妥協案の成立を今後も目指すとしている
が合意は困難と見られる。

 同議長は「もはや後戻りするのは極めて困難」と認め、
同提案は今も交渉中との立場だ。

 一方、オバマ政権側は、医療制度関連の支出妥協案の
受け入れを拒み、交渉を離脱をしたのはベイナー議長
の方だと反論する。

 ガイトナー財務長官は、大統領が合意に背を向けた
との議長の主張に反論し「大統領と議長は合意寸前の
ところまでいったが、依然解決すべき問題があり、
議長が交渉を離脱した」とCNNに語った 。

7月25日 日本経済新聞

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そして、実は、米国の財務長官のガイトナー氏
(米国のデフォルト危機について呼びかけを行った張本人)
が先月末にデフォルト危機を脱出した際には辞任する事を
表明していました。

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 [ワシントン 30日 ロイター]
 ガイトナー米財務長官は、債務上限引き上げで合意後の
辞任を検討していることをホワイトハウスに示唆した。

ブルームバーグが30日、匿名の関係筋の話として報じた。

 ガイトナー長官はまだ辞任について最終的な決定を
下しておらず、債務上限引き上げで合意するまで決定する
考えはないとしている。

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ガイトナー財務長官が辞任を検討しているという事は、
実は先月末の時点で報道されていました。

ただ、その時には、この件についてご紹介はしなかった
のですが、今の時期に立って、この2つの記事を
関連付けてご紹介したのには理由があります。

まず理由の1つ目ですが、米国がデフォルトを回避する
という点においては、共和党と合意は出来ているものの、
解決策を巡り、ともに譲歩する姿勢を見せていないのは、
次期選挙を控えているためです。

ですが、意見の不一致が民主党、オバマ政権と
共和党で出てしまっているのは、やはり米国の
財政状況の悲惨さというのが背景にあります。

上記の記事と同じくして下記のコメントが掲載されています。

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デーリー首席補佐官は、共和党こそが米国の国際的地位
を危うくしていると主張する。

 同氏は米NBCテレビで、「解決策は(2013年までの)
景気を確実なものにする必要があり、その場しのぎの
ごまかしは通用しない。

6〜8カ月後に再び同じ問題で紛糾すれば、国際社会から
我々は『問題解決能力がない』と非難される」と語った。

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米国の財政事情はボロボロなんです。

そして、ガイトナー財務長官の辞任検討です。

記者会見などでは辞任の理由については話されていませんが、
ボロボロの米国の財務事情の中で財務長官をやり続けたくない、、
という事情があるかもしれません。

米国のデフォルト危機に関する下記の動画を
1か月以上前からずっとご紹介していますが、
その動画の中でも、米国が今回のデフォルト危機を
乗り越える可能性は十分あるものの、
それはその場しのぎにしかすぎず、

長期的に米国を見た時、デフォルトないしは、
それに類する危機的状況に陥る事は
残念ながら避けられないのかもしれません。

米国の法律で“債務の発行額に上限がある”から
たまたま、今、デフォルト危機がクローズアップ
されていますが、元々米国の財務事情、失業率の
高さなどの経済事情はひどい状況が続いているんです。

第2段量的緩和(QE2)が終わって、まだ1ヵ月も
経っていませんが、第2段量的緩和(QE3)を求める声が
米国内では強く、今の米経済は、麻薬(QE)なしには
やっていけないようです。

欧州問題も今は沈静化していますが、
ギリシャから始まった財政破たんリスクは、今、
イタリア、ポルトガル、スペインにも確実に広がって
行っているため、いつまた噴出してくるか分かりません。

米国のデフォルト危機がひと段落すれば、それなりに
市場に安心感が生まれ始める可能性はありますが、今後も、
定期的に為替相場の動きは見えにくくなる可能性は高いです。

その時、どういう戦略でどういうトレードをしていくか?

不安定な相場から安定相場に変わって行く時、
または、安定相場から不安定な相場に変わって行く時に、
どういうトレードをしていけばいいか?

自分のトレードの答えを持っていない人は、
厳しい投資を強いられてしまいます。

今週末までに米国がデフォルト危機を回避して、
次に新たな問題がどこかの国で発覚するまでの間、
市場にきれいなトレンド相場が出て来たとしても、

その時は短期的に利益を上げる事が出来たとしても、
長期的には厳しいです。

松下誠

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