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総選挙での勝利を導いた「国民との契約」 ~蔑ろにしてはイケナイ

2010年07月02日 10時48分30秒 | Weblog
総選挙での勝利を導いた「国民との契約」 ~蔑ろにしてはイケナイ

けさの社説です。
これなら読者にも十分に伝わるなぁと思い、取り上げてみます。
小沢一郎の演説かな?というような一文もあります。

菅さんは漢字でさえマトモに読めなかったどこぞの総理とはちがい、基本的に論理的思考が出来るお方だと理解しています。
ただ、苦節30年でやっとこさ手に入れた総理の椅子を手放したくないという思いが強くでているのか、それを守る為には財務大臣のときに役所の部下にへつらい、アメリカには気に入られようと心にもないような発言をする・・・。
そんな姿勢・言動が前面にでてきてしまい、せっかくの菅さんの持ち味もどこかへすっ飛んでいってしまった感がします。実にもったいない話です。

国会答弁で、乗数効果についてシドロモドロ、恥をかかされました。
その財務省の企てにおののき、とてもじゃないが対抗できないと観念したのか、それ以後は財務省の言いなりになってしまったのはいただけないことです。

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Electronic Journal: ●「財務官僚が菅氏に仕掛けた罠」(EJ第2846号)から一部引用。

そして、2010年1月に菅氏が財務大臣に就任すると、財務省は手ぐすねを引いて待ち構えていたのです。財務相は最初のうちは財務官僚を敬遠し、距離を置いたのです。
そのため、財務官僚も手を抜き、最小必要限度のレクしかしなかったのです。
そうしたレクの中で財務官僚は、大臣が基本的な経済用語である「乗数効果」について勘違いしていることを知り、本来であれば大臣に説明するところ、あえて黙っていたのです。
そしてあろうことか、それを質問者である自民党の林芳正議員に「財務相は乗数効果を知らないので、論戦を吹っかけたら面白いことになりますよ」と伝えたのです。
果せるかな、1月26日の参院予算委員会で、麻生内閣の経済財政担当相を務めた林芳正議員が少数効果で論戦を挑むと、菅財務相はトンチンカンな答弁を繰り返し、審議が4回も止まったのです。
これによって、「菅直人は経済がわからない」というレッテルを貼られてしまったのです。
菅氏は頭のいい政治家で知識には自信のある人です。
それが政治家の檜舞台ともいうべき国会で大恥をかいたのです。
それ以来はじめのうちは自らの言葉で語るべきだといっていた菅財務相の答弁は官僚の答弁書の棒読みになり、それは首相になってからも続いています。
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最大權力を手に入れたのですから、在任中は検察だって手出しができない權力者になったんですから、で~んと構えていればいいんです。
エダマメだかそら豆だかしらないが、キャンキャン、キーキーゆってる若い衆をきちんと制御して、そして洞察力ではピカイチ、天才的ゆえ言語的説明が少々苦手な政界きっての実力者の力も借りて党をまとめ、政権をまとめていくのが菅さんの仕事であり役割であるはずです。

振り返ってみても、いろいろミスがありました。
その中でも、カネを自在にできるものを、全て凌雲会にしてしまったことが最大の失敗だと考えています。
枝野(幹事長)、仙谷(官房長官)、小宮山(財務委員長)。
幹事長は金庫を、官房長官は機密費を自在に。財務委員長、これはあまり知られてないが党のカネを分配する胴元であり、枝野の指示のもと小沢グループを兵糧攻めにして締め上げることだってできる重要なポスト。

菅さんの意志だけで決めて結果的にこうなったのか、あるいは枝野らの意向が強くはたらきそうなったのかわからないですが、結果的には民主党は少数若輩グループに乗っ取られることになりました。
なんせ経験が浅い者たちばかりなので人心を掌握することもできず、党としても政権としてもうまく機能せず、分裂の危機にあるいまのゴタゴタに繋がっているという理解です。

社説がまとめています。 中日新聞2010年7月2日

「財源がないから増税を」と言うなら「それなら新政策をやめてくれ」という声にも耳を傾けねばならない。
総選挙での勝利を導いた「国民との契約」とはそういうことだ。

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