駐日イスラエル大使 「核を持ったイランは封じ込めよ」・・・(田中龍作)より
ニシム・ベンシトリット駐日イスラエル大使=22日、フォーリンプレスセンター。
写真:筆者撮影=
駐日イスラエル大使のニシム・ベンシトリット氏が22日、フォーリンプレスセンターで講演した。
演題は「アラブの春」だったが、記者団からの質問はイラン核開発問題に集中した。
ベンシトリット大使:
核を持ったイランは恐ろしい脅威だ。
我々は強さと責任感を持ってイスラエルの安全を強化しなければならない。
我々は本物の平和、国民国家と母国を持ったイスラエルを模索している。
質問:バラク国防相は来日時に、「妥協を求めない」「あまり残された時間はない」と言ったが?
大使:イランが核を持つまで、一年とも一年以下とも、人によっては2年とも言われている。
イランはIAEAなどと対話を持つことを画策しているが、ミサイル軍事訓練などを一方で行っている。
国際社会に関与することで(時間稼ぎになる)ことを憂慮している。
質問:イランとイスラエルには対話チャンネルがなく、どんどん戦争への道を行こうとしているように見えるが。
大使:イランは1979年のイスラム革命以降、いかなる対話も拒否し続けている。
彼らはイスラエルを地図から消すと言っている。
彼らは核の専門家らをミスリードし、操作しようとしている。
中東では「次善の策」や「第二のチャンス」などない。
質問:最も早い場合でイスラエルがイランを攻撃するのはいつか?
大使:私に相談はないだろう(大使はユーモアを交えてかわした)。
いかなる戦争も望んでいないし、我々はだれかを攻撃したりしない。
外交的な方法によるだろう。
協議と制裁に固執するとしよう。
大使:イランは核を持つ理由がない。周辺諸国はイランを恐れているし、レバノン、シリアへの影響力もある。
しかし、核を持ったイランは世界の脅威だ。
これは真剣にとらえなければならない。
もし、イランが核を持てば、サウジやエジプトも持ちたがるだろう(核のドミノ)、またテログループに核兵器が渡る可能性もある。
核を持ったイランは封じ込めよ。核なきイランでなくてはならない。
質問:最高権力者ハメネイ師の目的は体制の維持ではないか。
アフマディネジャド大統領は「イランを世界第五位の大国にする」と言っている。
イランは核を持つために体制を犠牲にするだろうとは思えない。
「核を持つ」というのはレトリックで大げさに言っているのに過ぎないのでは?
大使:イランはNPT(核拡散防止条約)の加盟国だ。
イランが脱退しても問題だし、加盟したまま核を持つようなことになればNPT体制自体が崩壊する。
NPTに加盟したまま核を持ったら他国も追随する。
彼らは考え方が違うのだ。
自爆もいとわない者たちは命を失うことを恐れない。
彼らの優先事項は核兵器を持つことなのだ。
質問:イスラエルがシリアを援助しているという話があるが?
大使:そんなことはない。
イスラエルは国土面積が日本の四国ほどしかない。
核攻撃を受ければ、国土を喪失する恐れさえある。
周辺諸国の核には敏感に反応する。
実際イスラエルは、1981年にイラクの核施設を、2007年には核開発の疑いが持たれていたシリアの施設を爆撃している。
アフマディネジャド政権は、国内引き締めの狙いもあって核開発の手を緩めない。
イスラエルは天敵が核保有すればただちに攻撃する可能性が高い。
どっちが先に手を出すか。
チキンレースの緊張は高まるばかりだ。
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コメント
イスラエルが核を保有しているからイランが脅威を感じている。
イスラエルが核を廃棄すれば、周辺国の脅威が無くなる。
イスラエルが自分の所は核武装して、他国は核武装を認めないのは調子に乗りすぎ。
ニシム・ベンシトリット駐日イスラエル大使=22日、フォーリンプレスセンター。
写真:筆者撮影=
駐日イスラエル大使のニシム・ベンシトリット氏が22日、フォーリンプレスセンターで講演した。
演題は「アラブの春」だったが、記者団からの質問はイラン核開発問題に集中した。
ベンシトリット大使:
核を持ったイランは恐ろしい脅威だ。
我々は強さと責任感を持ってイスラエルの安全を強化しなければならない。
我々は本物の平和、国民国家と母国を持ったイスラエルを模索している。
質問:バラク国防相は来日時に、「妥協を求めない」「あまり残された時間はない」と言ったが?
大使:イランが核を持つまで、一年とも一年以下とも、人によっては2年とも言われている。
イランはIAEAなどと対話を持つことを画策しているが、ミサイル軍事訓練などを一方で行っている。
国際社会に関与することで(時間稼ぎになる)ことを憂慮している。
質問:イランとイスラエルには対話チャンネルがなく、どんどん戦争への道を行こうとしているように見えるが。
大使:イランは1979年のイスラム革命以降、いかなる対話も拒否し続けている。
彼らはイスラエルを地図から消すと言っている。
彼らは核の専門家らをミスリードし、操作しようとしている。
中東では「次善の策」や「第二のチャンス」などない。
質問:最も早い場合でイスラエルがイランを攻撃するのはいつか?
大使:私に相談はないだろう(大使はユーモアを交えてかわした)。
いかなる戦争も望んでいないし、我々はだれかを攻撃したりしない。
外交的な方法によるだろう。
協議と制裁に固執するとしよう。
大使:イランは核を持つ理由がない。周辺諸国はイランを恐れているし、レバノン、シリアへの影響力もある。
しかし、核を持ったイランは世界の脅威だ。
これは真剣にとらえなければならない。
もし、イランが核を持てば、サウジやエジプトも持ちたがるだろう(核のドミノ)、またテログループに核兵器が渡る可能性もある。
核を持ったイランは封じ込めよ。核なきイランでなくてはならない。
質問:最高権力者ハメネイ師の目的は体制の維持ではないか。
アフマディネジャド大統領は「イランを世界第五位の大国にする」と言っている。
イランは核を持つために体制を犠牲にするだろうとは思えない。
「核を持つ」というのはレトリックで大げさに言っているのに過ぎないのでは?
大使:イランはNPT(核拡散防止条約)の加盟国だ。
イランが脱退しても問題だし、加盟したまま核を持つようなことになればNPT体制自体が崩壊する。
NPTに加盟したまま核を持ったら他国も追随する。
彼らは考え方が違うのだ。
自爆もいとわない者たちは命を失うことを恐れない。
彼らの優先事項は核兵器を持つことなのだ。
質問:イスラエルがシリアを援助しているという話があるが?
大使:そんなことはない。
イスラエルは国土面積が日本の四国ほどしかない。
核攻撃を受ければ、国土を喪失する恐れさえある。
周辺諸国の核には敏感に反応する。
実際イスラエルは、1981年にイラクの核施設を、2007年には核開発の疑いが持たれていたシリアの施設を爆撃している。
アフマディネジャド政権は、国内引き締めの狙いもあって核開発の手を緩めない。
イスラエルは天敵が核保有すればただちに攻撃する可能性が高い。
どっちが先に手を出すか。
チキンレースの緊張は高まるばかりだ。
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イスラエルが核を保有しているからイランが脅威を感じている。
イスラエルが核を廃棄すれば、周辺国の脅威が無くなる。
イスラエルが自分の所は核武装して、他国は核武装を認めないのは調子に乗りすぎ。
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