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ギリシャの破綻したテレビ局で給与未払いのままニュースを発信する社員を取材しました。

2012年02月05日 23時16分37秒 | Weblog
ギリシャの破綻したテレビ局で給与未払いのままニュースを発信する社員を取材しました。

(FNN)yori

深刻な経済危機に直面するギリシャ。事実上破綻したテレビ局で、給与未払いのままニュースを流し続ける社員を取材しました。

ギリシャ・アテネ市内にあるテレビ局「アルター」は、2011年、業績が急速に悪化し、事実上破綻した。

カメラマンのキリコさんは「わたしたちは、8~12カ月分の給与を、まだもらっていませんが、毎日、3時間のニュースリポートを放送して、ギリシャの労働者の問題について報道しています」と話した。

社員およそ650人には、現在、給与が支払われていないが、一部の社員が、自主制作のニュースを流し続けている。

天気予報や子ども番組が撮影されていたスタジオには、今、社員らの食料であるパスタや豆、さらにはリンゴなどが置かれている。

テレビ局社員は「ここは、料理番組のセットなんです」と話した。

預金が底をついてしまった社員らに、NGO(非政府組織)から支援された食料が配給され、それを調理するのは、大道具担当の社員。

報道センターには多くの机が並んでいるが、記者の姿もまばらだった。

もともとはカメラマンのキリコさんも、ディレクターやアナウンサーも兼務し、ニュースを発信し続ける。

キリコさんは「われわれ労働者が立ち上がらないと、ギリシャの未来は真っ暗です。

全てが終わって、国民も文明も過去の遺物となってしまいます」と話した。

キリコさんのように、給与が未払いのまま会社が倒産するケースが多く、結果、所得税を支払うことができず、国の税収が落ち込む要因の1つともなっている。

ギリシャの失業率は、2011年8月の発表で13.5%(前年比4.7増)と、1日平均で60社近くが倒産するなど、ギリシャ国内の経済は、負のスパイラルに陥りつつある。

こうした中、ギリシャ政府と民間債権者との債務交渉は大詰めを迎えており、EU(ヨーロッパ連合)などからの第2次金融支援を受けられるか、注目が集まっている。

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