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中国漢方-Artemisinin

2004-11-12 | 癌全般
中国漢方Artemisinin   
2004/10/14 Univ.of Washington発表

何年もワシントン大で研究されてきた古くからの中国漢方抗マラリア薬アルテミシニンが、癌治療薬としてChongqing Holley Holdings、Holley Pharmaceuticalsと共同開発のライセンス契約が結ばれた。
マラリアが寄生する細胞には高濃度の鉄が含まれ、アルテミシニンはその鉄と反応して活性酸素を生じ、細胞を攻撃し、寄生虫を殺す。
癌細胞も同様に、DNA複製のために多くの鉄を必要とするため、正常細胞に比べて鉄濃度が非常に高い。
ライセンス取得の最も有望な技術とは、アルテミシニンをトランスフェリン(血漿中の鉄を運ぶ蛋白)に結合させ、癌細胞表面に過剰にみられるトランスフェリン受容体によって細胞内に運び込ませることである。
癌細胞はトランスフェリンを天然、無害な蛋白質として認識し、内部に隠された爆弾アルテミシニンを受け入れてしまうため、「トロイの木馬」と呼ばれている。鉄濃度の高い癌細胞に選択的なため周囲の健康な細胞はダメージを受けない。
「我々の実験では、アルテミシニン付着のトランスフェリンは正常細胞に比べ、癌細胞の選択、殺傷効果は34000倍であった。アルテミシニンのみだと100倍である。」と研究者Lai氏は述べた。
臨床応用はまだ何年も先になる見込み。

http://admin.urel.washington.edu/uweek/archives/
issue/uweek_story_printfriendly.asp?id=2208

http://www.newsisfree.com/iclick/i%2C56981303%2C243%2Cf

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