みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

シリーズ・「ツールド関東?」3、今だからこそトライアスロンに挑むこと

2008-10-20 22:44:21 | 雑記
 ツールの名を冠したシリーズを称しつつも、イワシ食ったりカート乗ったりとやりたい放題ではあるが…

 そのカートに乗ってからわずか1週間後のこと。

 9月21日朝、実家にてドンヨリとした天気の下、ドンヨリとしつつ起きだした俺。

 無理もない、この日はよりにもよって人生初となるトライアスロン初参戦の日だったのであるからして。



 そもそも、丁度一年前に大磯ロングビーチにて行われたトライアスロン大会を観に行ったことがきっかけで、一度やってみたいと思っていたのが事の始まり。

 一方トップレベルの世界の話だが、今年の北京オリンピックでの女子トライアスロンでは日本の井出樹里選手が5位という見事な成績を挙げた。
 メダルにこそ手が届いていないので、それ程大々的には取り上げられなかったという印象はあるが、一桁台の順位に入るというのはもう十分世界レベルに達していると言って良いだろう。

 そういう追い風もあり(つっても自分とは全く次元の違う話題と言われればそれまでだが…)、膝はヤバイ状況が続いているがラン自体も今年それなりにはやってきたし、スイムも…まあ400m位なら必死こけば泳げなくはないかな…という万全の体制で勢いエントリーしてしまった。


 しかし、トップ選手が世界レベルに達しているとはいえ、日本ではトライアスロンというスポーツはまだまだ普及しているとはとても言えないのが実情ではある。

 まず、ウェアを売っている店が圧倒的に少ない。

 実は8月広島に行った折、市内にトライアスロン関係に強い店があるということで行ってみたのだが、ここが見事に閉まっていた…近所の人に聞いたらご主人がご病気らしくこればっかりは仕方ないのだが。

 試しに広島の中心地にある、競泳水着等を扱っているスポーツショップに立ち寄って聞いてみると、「うちは扱ってないんですよ、需要少ないから。ネットで買って下さい」とな…
 見たこともないウェアを通販で買えっかよ…と思いつつ、一方でそれが今の日本におけるトライアスロンの現実なのかなと痛感させられもした。

 例えば、自転車に関しては今ブーム真っ盛りらしく、硬軟様々な自転車雑誌が雨後のタケノコの如く大量に出ているし、初心者向けの自転車指南の本も多数出ているが、ことトライアスロンを始めようとする向きにはこの手のもんが中々無い。
 一応トライアスロンJAPANという月刊誌は出ているが、これはあくまで既にトライアスリートである人、競技を知っている人のための本という印象であるな。

個人的には例えば、「トライアスロンのスイムで着るウェアってどんなのがあるの?(女性は水着でそのまま行けるかも知れないが)」
「スイムで濡れた状態で、自転車に乗ってすぐ履くラン用の靴はやはりトライアスロン専用のものが必要なのか?」
など、これは装備面の話だが、ともかく疑問は尽きないし情報は一向に集まらない。

 …そんなこんなでド素人がトライアスロンをやるには厳しい現実が待っていたのだが…

 そういう実情があるからこそチャレンジする意味があるんじゃねえかと。

 これで一応反骨精神を持っているというか、ただの天邪鬼である俺はここで燃えてきた

 で、実はトライアスロンに強いショップというのをレース前に見つけることができた。
 アートスポーツという店の御徒町にある本店がそれで、ここの店員に色々教わりつつウェアを買ったりした。
 トライアスロンのウェアについては、体にフィットし着て泳いでも大丈夫というタイプや、濡れてもOKだが体に密着はしないのでスイム後に羽織るタイプ等があるらしい。俺は最初から着られるよう前者のタイプを買ったが。
 靴については普通のランニングシューズでも良さそうだが、底に穴が開いてたりして水気を逃がしやすいトライアスロン向けシューズもあるらしい。

 まあ、一番問題なのは装備なんぞより肉体だと言われればそれまでなんだが…それでも疑問が解決できたことで多少気持ちが楽になったのも事実だ。


 さて、そうした下準備もしつつ、当日大磯ロングビーチに車でやってきた俺を待っていたのは…雨。
 ここまで読んで頂いた方はそろそろ察しがついたかも知れないが、肝心のレース内容については次回ってことでシクヨロ。