主婦44年目をこの10月末に迎える私。
決して出来の良い主婦とは言えない私。
これは決して謙遜等では無い私。
それでも何とか44年やって来た私。
63才ですっかりリタイアした夫は、誰から言われる事もなく主夫業をコツコツとこなしている。
たいしたものだと5年間思い続けています。
何事も几帳面な夫は外回り、ガーデニング(左程大きくはない)、ゴミ捨て等
そつなくこなしています。
そんな夫に粗忽者の私の日常は誠に許しがたい事が多々あるようです。
44年間何かに付けてチェックを受ける私にはストレスがたまります。
そのストレスを解消する旅と歩きは大切なものです。
夫のリタイア後、リタイアのない主婦の私は長期休暇を頂いています。
夫は認めていませんが??フフ
今年も4月から6月末までスペイン巡礼へ行き、帰国しました。
気がつくとまだストーブが出ています。
何事も無駄を嫌う夫のゆえ,何か理由があるのだろうとそのままにしておりました。
1週間程過ぎた頃「ストーブをしまえよ」
ん?ナルホドこれは俺の仕事ではないと思っていたのか
了解倉庫に行くと灯油が満タンええええええ
どうしたの?確か全部空にして行ったはず??
私の出発後凄く寒い日があって買った由。
ふ~ん心配で買い足したのだろう,しかしストーブ内のものでどうも事足りたらしい。
主婦は3月終わり頃から、灯油の現在量をチェックしながら購入を考えて作業をする。
そしてストーブの使い終わりには最小限の量にするよう心がける。
と私は長年していたのだが?皆さんもそうですよねえ。
その読みがまだ主夫5年の夫には難しかったようだ。
ふ~ん・・・・暑い夏この灯油いかにして保存するか主婦44年の腕が生かせるところ?
それにしても量がおおいなあ~
早朝散歩後、あるもので朝食を済ませる。
昨日Hotel Mare(思い出しました)のカウンターでワゴンの予約を10時に予約しています。
約束通りハンサムな青年がワゴン車でやってきました。
アルコバサ修道院前に到着、本来ここだけの約束だったが彼に次のバターリャへの観光を打診する。
彼は1度帰るが、昼食後に着てくれてバターリャへ行くことを承諾してくれた。
料金は本日全部で80ユーロでした。
ナザレの東約14k、アルコア川とバサ川の交わる小さな町の名が「アルコバサ」
世界遺産になっているアルコバサ修道院を見学。
1153年に建設が始まり、1222年に完成した後も歴代の王によって増改築が行われた。
最盛期には約1,000人の修道士達が暮らし、自給自足を旨としていた。
彼らは戦いで荒廃したアルコバサ周辺の栃を肥沃な農地に変貌させたとか。
ここでの入場料65才以上はシニアプライスで3ユーロ。
修道院内は、さすが世界遺産です。
修道士が生活していた食堂、寝室、厨房が回廊の北側に広がり、当時の様子が偲ばれる。
この修道院を特別なものとしているのは、イネスとペドロ王子の悲恋の物語があります。
繊細で優美な彫刻が施された二人の棺である。
食堂には修道士の太り過ぎをチェックする狭い扉口が残されていました。
次の予約もできているので、ゆっくり修道院内を見学する事ができました。
ワゴン車をとめた場所はレストランの前でした。
お迎えが解るようにそのレストランで昼食をとる事にする。
ナザレでの2泊3日の生活かここから始まります。
鍵をゲットして中に入り「台所」フムフム、「リビング」フムフム、そして部屋は?
なんと一部屋だけがツインで後の2部屋はダブルベッド寝ても大丈夫だが・・・
女同士と言えどうもダブルベッドに慣れない私・・・
リビングが結構広く、巡礼組の私達寝袋もある事だし,ここで寝ても良いなあ
よくみればスペアベッドが2台用意されていた。
別のツイン一部屋があればもう一つ借りても良いと思い交渉すると、明日1泊なら空いているとの事。しかし、全員が何とかなるよと言ってくれた。
折角の広いリビングでゆっくり出来ると思ったが、数多くの辛抱をして来た主婦ばかり。
2人のベッドがあってもお茶を飲むスペースはあるようでこのまま過ごす事にする。
翌朝の早朝日の出は中止として、今からケーブルカーで丘の上まで行き海岸の眺め等々を楽しむ事になった。
ナザレと言う名前は8世紀に西ゴート王ロドリゴがロマノという僧を共にこの地までやって来たとき、彼が携えていたマリア像が遥かイスラエルのナザレのものだった事に由来するとか。
崖上からの海岸線や町並みの眺めは素晴らしく、早朝日の出を見る事が出来なくても満足。
崖上のシテイオ地区は見所が集まっていて、聖母マリアの奇跡が起こりメモリア礼拝堂がたてられた。内装は美しアズレージョで覆われていた。
ここは独特の習慣と服装(男性はチェックのシャツにフィッシャーマンセーターと黒い帽子、既婚女性は7枚重ねのスカート)で知られる。又、夏にはポルトガル国内はもとよりヨーロッパ中から訪れるバカンス客で砂浜は埋め尽くされるとか。
町を歩くと黒装束の女性を多く見かけるがこれは夫に先立たれた女性だという。今時こんな風習が残っているとは?かなり高齢者風だったのできっとある程度の年齢になった女性達は着ていないのではないかと思われる。
「風と共に去りぬ」でスカーレットが黒の喪服を着てダンスパーテイ中我慢しながらカウンターの下でお尻でリズムをとっていた場面がよみがえる。
オビドスからナザレへはCaldas Rainhaで乗り換え一日2本しかありません。
オビドス12時発のバスは時間通り来ました。
13時02分ナザレバスターミナル到着です。
本日から2泊の宿はアパートメントです。
印刷した地図を頼りに歩きます、石畳の道はスーツケースをころがすには不向きのようです。
暑さも手伝って目的地まで遠く感じました。
アパートの入口に到着するとドアに張り紙があります。
どうやら近くにあるホテルまでチェックインの手続きと鍵を受け取るようです。
幸い住人の方が丁度入る時に私達も荷物と一緒に入る事が出来ました。
皆にはここで待ってもらってそのホテルに向かいます。
ナザレでは近くにアルコバサ,バターリャ、ファティマを是非行ってみたいと思っていましたが、バスの便が悪く全部を見るのは無理と判断。
チェックイン時に6人乗りのワゴンを手配出来るかを聞いてみました。
あるとの事でとりあえずアルコバサ、世界遺産の修道院を見る事にしました。
翌日10時にアパートまで迎えに来てくれる事に決定です。
明日の交渉をしている間、皆はウインドウショッピングでした。
本日はナザレへ移動日
昨日タクシーが停車した場所近くがTejoのバス停、今朝早朝散歩で確認済み。
メンバーで朝寝坊の人はなく,朝食前にはひと歩きしている。
昨日疲れて半分だけを歩いた城壁をぐるりとあるきました。
午前九時工事の方はお仕事が始まっています。
スペインと言うとまるで怠け者のように思われていますが、早朝から働いておられる方々はたくさんいらっしゃいます。朝日に輝く景色も素敵でした。
朝の城壁も又,趣が違います。城壁のコース地図も各所に設置してありました。
オビドスでの宿は,格安だったので少し不安だったがこのホテル当たりです。
Hotel Rainha Santa Isabel、朝食も値段から考えれば結構良かった。
以前調べた時は10時5分発だったのですが、ナザレへは途中Caldas Rainhaで乗り換えなければ行けません。オビドス発は12時と判明。
リスボン到着が少し遅かった、カンポ・グランデ駅からバスでオビドスへ移動の予定。
先ずはタクシーでカンポ・グランデ駅へタクシーで向かう事にした。
タクシー乗り場の手配のお兄さん6人のおばあさんの為にビッグバスを手配したので少し待つようにとの事。多分バスに間に合うだろうと焦る気持ちを抑え待つ事数分だった。
タクシーの運ちゃん,オビドスまで120ユーロでどうか?との申し出。
皆で120ユーロは高い!100ユーロにしてよ!私達も負けてはいない。
しぶい返事バスの料金はカンポ・グランド駅から7.9ユーロ+駅までのタクシー代と煩雑さ,時間等でここは考えどころだった。
交渉の結果はチップ含めて115ユーロと決定。
1時間弱でオビドス到着、バス停で乗り場を探したりチケットを買ったり等々の忙しさもなく無事到着。
ホテルに落ち着き、ブロイラー状態でお腹も空かないのでまだまだ明るいオビドスを散策する。
『城壁に囲まれたObidos オビドスの人口は800人程、『谷間の真珠』と呼ばれる絵のように小さくかわいい町。
その歴史は,ローマ時代に海からの敵の侵入を防ぐため、砦が築かれた事にさかのぼる。』とガイドブックにある。
小さな町で半日もあれば充分との情報が会ったので一泊だけの予定にしてある。
腹ごなしに城壁を中心に街並みや土産物店等、皆旅の疲れも何のその元気です。
乗り継ぎのフランクフルトには定刻より20分位早めに到着。
次のフライトまで7時間半です、旅は始まったばかりでお買い物は論外です。
広いフランクフルト空港を出発はゲートA24の予定。
かなり長い距離がありました、時間がたっぷり・たっぷりなので急ぐ事はなかった。
深夜に出発して12時間の飛行時間、時差の関係でまだ早朝6時前でした。
12時間の間に機内食が二度もでて、しかもつい完食をしてしまった。
移動途中には、美味しそうなものがいっぱいです。
さすがにもう食欲はなかった。
ゲートの位置を確認後は自由行動なのだが、何をしよう???
再び、免税店を見に行くが何も欲しいものもなく・・・
しかしその後、ゲートの変更が二転三転と続きます。
時間があったので出発2時間前くらいまでは時間つぶしに結構良い刺激だったかも?
それでも気が抜けません、結局出発時間はかなりの遅れでした。
待っている間にあるゲートには無料の飲み物が置いてあったが、せいぜい2杯が良い所でした。
ポルトガル航空で出発,座って観ると何とビジネスクラスに座る事になる。
ビジネスクラスのお食事は素敵でした。