明治時代に世界を股にかけて1000試合以上戦って無敗だったと言われ、現在のグレーシー柔術の粗とも言われている柔道家、コンデ・コマこと前田光世の評伝です。
きちんと現地にも取材し、当時の資料も丹念に調べた労作なのですが、何か物足りません。
それはおそらく、筆者がスポーツライターではなく、一般のルポライターであるからだと思われます。
当時の社会状況もきちんとふまえ、柔道だけでなく前田の後半生の主題であったアマゾン開拓も同じぐらい紙数を割いて描いています。
つまりルポルタージュとしてはよく書けているのですが、異種格闘技戦で無類の強さを発揮した前田の対戦シーンの描き方があっさりとしすぎていて、私のような格闘技マニアの期待には応えてくれませんでした。
これは、児童文学で言えば、エンターテインメント作品を期待して読んだら、純文学的作品だったというようなミスマッチだったのかもしれません。
きちんと現地にも取材し、当時の資料も丹念に調べた労作なのですが、何か物足りません。
それはおそらく、筆者がスポーツライターではなく、一般のルポライターであるからだと思われます。
当時の社会状況もきちんとふまえ、柔道だけでなく前田の後半生の主題であったアマゾン開拓も同じぐらい紙数を割いて描いています。
つまりルポルタージュとしてはよく書けているのですが、異種格闘技戦で無類の強さを発揮した前田の対戦シーンの描き方があっさりとしすぎていて、私のような格闘技マニアの期待には応えてくれませんでした。
これは、児童文学で言えば、エンターテインメント作品を期待して読んだら、純文学的作品だったというようなミスマッチだったのかもしれません。
ライオンの夢 コンデ・コマ=前田光世伝 | |
クリエーター情報なし | |
アドレナライズ |