児童文学の世界でも、同じテーマ(怪談、昔話、メルフェン、ナンセンス、ユーモアなど)のショートショート(400字詰め原稿用紙で5枚以内程度)を集めた作品集が出版されることがあります。
そうした時に大事になってくるのが、作品集のまとめ方です。
普通の短編のアンソロジーでは、個々の作品がそれぞれの作品世界を比較的しっかりと持っているのでそれほどでもないのですが、ショートショートの場合にはそれほどはっきりしない(作品によっては既存のイメージに頼っている場合もあるでしょう)ので、その本全体のイメージや方向付けをはっきりさせることが重要です。
その場合に考えられる有効な方法は、大きく分けて二つあるように思われます。
ひとつは、作品集の前後にプロローグとエピローグ(あるいはどちらか)をつける方法です。
プロローグの場合には、この本のイメージや方向付けを、多少説明的になっても構わないので書いておくと、読者はそれに続くショートショートの作品世界に入りやすいでしょう。
エピローグの場合には、このショートショート集のまとめのような文章をつけると、読者が作品群の余韻に浸っている間に、全体としてのイメージを再確認できるでしょう。
もう一つの方法は、プロローグもエピローグもつけずに作品だけで勝負する方法です。
この場合に、最初の作品と最後の作品がもっとも重要であることは言うまでもありません。
最初の作品では、このショートショート集のテーマに沿った最もインパクトのある作品(例えば怪談だったら最も怖い作品)をおいて、読者がこの本を読み続けたいと仕向けなければなりません。
また、最後の作品では、このショートショート集の全体のイメージを作り上げられるような(難しいですが)完成度の高い作品が必要です。
そうした時に大事になってくるのが、作品集のまとめ方です。
普通の短編のアンソロジーでは、個々の作品がそれぞれの作品世界を比較的しっかりと持っているのでそれほどでもないのですが、ショートショートの場合にはそれほどはっきりしない(作品によっては既存のイメージに頼っている場合もあるでしょう)ので、その本全体のイメージや方向付けをはっきりさせることが重要です。
その場合に考えられる有効な方法は、大きく分けて二つあるように思われます。
ひとつは、作品集の前後にプロローグとエピローグ(あるいはどちらか)をつける方法です。
プロローグの場合には、この本のイメージや方向付けを、多少説明的になっても構わないので書いておくと、読者はそれに続くショートショートの作品世界に入りやすいでしょう。
エピローグの場合には、このショートショート集のまとめのような文章をつけると、読者が作品群の余韻に浸っている間に、全体としてのイメージを再確認できるでしょう。
もう一つの方法は、プロローグもエピローグもつけずに作品だけで勝負する方法です。
この場合に、最初の作品と最後の作品がもっとも重要であることは言うまでもありません。
最初の作品では、このショートショート集のテーマに沿った最もインパクトのある作品(例えば怪談だったら最も怖い作品)をおいて、読者がこの本を読み続けたいと仕向けなければなりません。
また、最後の作品では、このショートショート集の全体のイメージを作り上げられるような(難しいですが)完成度の高い作品が必要です。
学校の怪談(5) (講談社KK文庫) | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |