現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

オストラコン

2016-10-22 08:17:11 | キンドル本
 中学生の主人公のクラス、二年四組は、独裁者の教師に支配されていました。
 教師が生徒たちを支配する手段が、非人道的なオストラコンでした。
 オストラコン(貝殻追放)とは、古代ギリシャで市民を追放するための投票制度の事です。
 教師は、生徒たちに互いに邪魔になる生徒を投票させて、そのワースト6を特別に設けた隔離席へ追放したのです。
 主人公は、教師が支配するクラスに背を向けて、自分だけの世界を作り上げていきました。
 やがてクラスでは、オストラコンをきっかけに、主人公の友人の弱い立場の少年へのいじめが始まります。
 主人公には、そのいじめを止めることはできません。
 いじめられた少年は、その気持ちを鎮めるように、一人で秘密の儀式を執り行います。
 しかし、ついにそれすら禁じられてしまいます。
 はたして主人公は、この閉塞した状況を打開できるでしょうか?

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オストラコン
クリエーター情報なし
平野 厚

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