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読書録「椎名くんの鳥獣百科1」ほか

2018-02-21 | Weblog
読書録「椎名くんの鳥獣百科1」3

著者 十月士也
出版 MAGGarden

p155より引用
“生まれて一度もヤドクを見た事のない蛇で
もヤドクを食べようとしない
それは本能に刻まれるほどの犠牲が作りあげ
た死の色だからだ”

目次から抜粋引用
“椎名くんの選択
 椎名くんの策略
 椎名くんの一言
 椎名くんの夜話
 椎名くんの憂鬱”

 動物博士を目指す青年を主人公とした、
大学の生物学科を舞台にした動物漫画。
 准教授の助手として、今朝も動物の世話を
する主人公・椎名了。子供の頃からの友人も、
同じ大学で准教授をしており…。

 上記の引用は、毒の研究をしている准教授
の言葉。
本能に刷り込まれてしまうほど、蛇にもヤド
クガエルにも死者が出たのでしょうね。血で
血を洗う闘いというのは、こういうものなの
かもしれません。何となく合わないなと思う
物事は、言葉に出したり出来ない部分で、体
が判断している可能性があるのではないで
しょうか。
 動物の漫画と思って買いましたが、少し毛
色が違う気がします。動物に関する知識など
も書かれてはいますが、メインは人間関係や
ドラマ、大きい大人のお姉さん向けといった
感があります。

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読書録「椎名くんの鳥獣百科2」3

著者 十月士也
出版 MAGGarden

p6より引用
“シマウマの背骨は人の重量に耐えられない
はずなんだが…
性格も臆病で人馴れしないから普通は乗れな
いしね~”

目次から抜粋引用
“椎名くんの決闘
 椎名くんの笑顔
 椎名くんの回想
 椎名くんの難局
 椎名くんの雄弁”

 動物博士を目指す青年を主人公とし、大学
の生物学科を舞台とした動物漫画。
 新入生で賑わう春、主人公たちは普段通り
に仕事をしようとしている時、エレベーター
から降りてきたのは…。

 上記の引用は、シマウマに乗った新入生を
見ての、主人公・椎名と上司で幼馴染・花の
会話。
野生動物の方が丈夫なイメージがありますが、
人が乗ることも出来ないのは意外でした。
何かを背中に乗せるということが、自然のシ
マウマにあることはないでしょうから、当然
といえば当然ですが。
 動物の生態よりも、それを研究する人達の
人間ドラマの方に重きを置いている書かれ方
のように思います。動物のことを本当に知り
たかったら、漫画で読むよりも、その他の資
料を当たるか、実際に動物園に行く方がいい
でしょうね。

ーーーーー

読書録「椎名くんの鳥獣百科3」3

著者 十月士也
出版 MAGGarden

p124より引用
“鳥はオスがメスにきれいな羽でアピールし
ます
哺乳類は色が見えませんが人は見えるように
再進化をしたので
アピールの仕方も鳥に近いものがあるのでは
ないか…と思いました”

目次から抜粋引用
“椎名くんの謝辞
 椎名くんの馳走
 椎名くんの残像
 椎名くんの胸中”

 動物博士を目指す青年を主人公とし、大学
の生物学科を舞台とした動物漫画。
 先だっての発作から回復し、普段通りにペ
ンギンの散歩が出来るようになった准教授・
花。散歩を終えて餌を食べさせている所に、
大きな影が舞い降りた…。

 上記の引用は、小学生時代の主人公の言葉。
色のない世界は想像しにくいですが、ほんの
少し進化の方向性が違っていたら、色の識別
よりも紫外線や赤外線が見えるようになって
いたのかもしれませんね。
 動物の生態、人間ドラマ、人の行いと動物
との関わりなど、わりと思い話もあり、気軽
に笑って読む作品ではなさそうです。

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読書録「椎名くんの鳥獣百科4」3

著者 十月士也
出版 MAGGarden

p41より引用
“全員異なる進化を遂げて同じ「今」を生き
ている
それを素晴らしいと思うからです”

目次から抜粋引用
“椎名くんの原点
 椎名くんの講義
 椎名くんの探求
 椎名少年の鳥獣ずかん”

 動物博士を目指す青年を主人公とし、大学
の生物学科を舞台とした動物漫画。
 大学構内を堂々と闊歩するダチョウ達、
襲われないように光り物を隠す学生が多い中
に、一人のキラキラと目立つ男の姿が…。

 上記の引用は、主人公・椎名が動物を好き
な理由について語った言葉。
生物について色々見ていると、何でこんなに
奇妙な造形に、と思うような姿の物を見かけ
ます。不思議で面白いし、それらが今も生き
ているのは、確かに素晴らしいことです。
 著者の漫画家としての、初仕事である読み
切り作品が収録されています。ファンには嬉
しい一冊ではないでしょうか。

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読書録「椎名くんの鳥獣百科5」4

著者 十月士也
出版 MAGGarden

p28より引用
“個体差はあるけどヨウムは一度しか聞いて
いない言葉でも覚える事ができるし
何年もたっていきなり昔覚えた言葉をしゃべ
る事がある
50年以上生きる鳥だからね”

 動物博士を目指す青年を主人公とし、大学
の生物学科を舞台とした動物漫画。
 直属の上司である教授から出張調査の依頼
を受け、ヨウムの恋愛相談を引き受ける事と
なった主人公・椎名と幼馴染の准教授・花。
現地の動物園へ向かい、ヨウムの恋のお相手
と対面する…。

 上記の引用は、ヨウムについての准教授・
花の言葉。
頭が良いのも凄い所ですが、何よりすごいの
は寿命ではないでしょうか。インコの仲間は、
全体的に寿命が長いと聞いたことがあります
が、漫画の中の体の大きさから考えると、特
別に長いのではないでしょうか。
もしインコ類を飼い始めるのであれば、二
代・三代に渡って付き合う覚悟が必要になる
でしょうね。
 人と動物との話がうまく噛み合ってきたの
か、私が慣れたのか、序盤より面白く感じら
れる一冊です。

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読書録「椎名くんの鳥獣百科6」3

著者 十月士也
出版 MAGGarden

p30より引用
“例えば他の動物の糞を巣に持ち込みたかる
虫を餌にしたり
糞の発酵熱で巣の暖房もする”

目次から抜粋引用
“椎名くんの悶着
 椎名くんの御守
 椎名くんの仲裁
 椎名くんの紹介”

 動物博士を目指す青年を主人公とし、大学
の生物学科を舞台とした動物漫画。
 動物園でも手を焼く、孤立しているフクロ
ウを預かった准教授・南。餌も食べず体力が
限界に近づく中、南は最終手段に出る…。

上記の引用は、アナホリフクロウについての
椎名の言葉。
虫をおびき寄せたり暖房したりとは、随分と
頭が良くて文明的といえばいいのでしょうか。
 主人公の上司の過去について書かれた回が
あります。動物と接する事で、周囲の人々が
変化する。アニマルセラピーというのもある
ようなので、気持ちに変化をつけたい人は、
身近な動物と接してみるのも良いかも知れま
せん。

ーーーーー

読書録「椎名くんの鳥獣百科7」3

著者 十月士也
出版 MAGGarden

p38より引用
“アメリカアリゲーターは大人になれば自力
で冬眠もできますが
普通なら子供のワニが生き残れる可能性はま
ずありません”

目次から抜粋引用
“椎名くんの探検
 椎名くんの酒宴
 椎名くんの発表
 椎名くんの見解”

 動物博士を目指す青年を主人公とし、大学
の生物学科を舞台とした動物漫画。
 ハシビロコウに取り付けたビデオの映像に、
謎の生物らしきものが映っていた。土地の持
ち主である理事長から依頼され、主人公たち
は調査隊として調べることになった…。

 上記の引用は、日本で自生していたワニに
ついての説明。
昔のペットブームやバブル期に、ペットとし
て輸入された個体が、育てきれなくて捨てら
れたものが、下水で生き残っていたニュース
があったように記憶しています。その時の流
行でペットを買い、捨てる人は、本当に困っ
たものです。身近なところでも、アライグマ
やハクビシンが増えてしまってうんざりして
います。
 主人公の優秀さが、物語を大きく動かしそ
うな終わり方ですので、続巻に期待です。

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