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読書録「マインド・コントロール」

2016-11-24 | Weblog
読書録「マインド・コントロール」3

著者 岡田尊司
出版 文藝春秋

p24より引用
“ ところが、純粋な理想主義者が抱えやす
い一つの危うさは、潔癖になり過ぎて、全か
無かの二分法的な思考に陥りやすいというこ
とである。二分法的思考においては、完全な
善か、さもなくば完全な悪かという両極端な
認知に陥ってしまう。”

目次から抜粋引用
“なぜ彼らはテロリストになったのか
 マインド・コントロールは、なぜ可能なのか
 なぜ、あなたは騙されやすいのか
 無意識を操作する技術
 マインド・コントロールと行動心理学”

 精神科医で作家である著者による、人の心
を思うように操る方法やその事例を記した一
冊。
 人がテロリストになる背景からマインド・
コントロールから解き放たれる方法まで、世
界で起きた悲惨な事件を例に上げて書かれて
います。

 上記の引用は、実際にあった集団自決を起
こした団体について書かれた項での一節。
分かりやすい答えばかり求めるというのは、
危ないことなのかもしれませんね。
何となくモヤモヤとした気持ちが続いたとし
ても、はっきりと答えを出さずに様子を見る
ことも、時には大切といったところでしょう
か。
 具体的なマインド・コントロールのやり方
なども書かれていますが、興味半分で人に試
したりしないように。
 何となく、ある人にいいように扱われてい
る、そんな心当たりがある人は、一読の価値
はあるでしょう。誰よりも自分の味方だと
思っていた人が、この世の中で、一番自分に
対して邪悪な存在だったと気付いたとしても、
落ち着いて行動した方が良いと思います。

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