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読書録「新フォーチュン・クエスト2」ほか

2017-06-26 | Weblog
読書録「新フォーチュン・クエスト2」3

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p69より引用
“ でもなぁ……。結局、金貸しにお金を返
すために、またまた金貸しに借りに来てるわ
けで。これって、典型的な雪だるま式借金の
第一歩なんじゃない?”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 仲間の一匹との今後について一段落したの
も束の間、もうひとりの仲間の揉め事解決の
ため、商業都市・エベリンまでやって来た主
人公・パステル達パーティ一行。仲間の手紙
の指定の場所は、名前からは想像できない金
融業者で…。

 上記の引用は、利息を返すために他の店で
お金を借りた様子を描いた場面での一節。
お金を借りる時は、自分の収入としっかり照
らし合わせて考えたいものですね。
それにして、なんて世知辛いファンタジー…。
 仲間の一人・キットンについて大きく物語
が動く巻となっています。
職業・農夫兼薬剤師で、仲間をサポートする
キャラクターでしたが、存在感が大きくなり
つつあります。

ーーーーー

読書録「新フォーチュン・クエスト3」3

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p101より引用
“「ちがう。それはちがうよ、わたしたち
だって、失敗することあるもん。でも、それ
は不可抗力って奴だよ。ミスがないことのほ
うが珍しいもん。肝心なのは、その時、みん
なでフォローしあうってこと。こっちの信頼
関係がしっかりしていれば、乗り越えられな
いミスはないって思う」”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 一難去ってまた一難、一族の試練を乗り越
えはしたが、借金問題は手つかずのパー
ティーメンバー・キットン。騙されて出来た
借金とうすうす思っていた皆は、トラップの
提案に乗っかることとなり…。

 上記の引用は、落ち込んでいるパステルに
向けた、パーティーメンバーの幼馴染の一言。
失敗を恐れずに済むような、心強い仲間がい
れば、勇気も沸いて出るのでしょうね。
 借金で悩む冒険者というのも、なんとも物
悲しい話ですが、確か旧シリーズの始まりも
アルバイトの話だったような…。結構しっか
りした冒険をしている主人公たちなのに、ど
うにも報われていなくて気の毒です。

ーーーーー

読書録「新フォーチュン・クエスト4」3

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p172より引用
“ 一応、マッパーだから、塔の探索には必
要でしょうって言えるのかもしれないけど、
知っての通り、マッパーはマッパーでも、方
向音痴のマッパー。”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 悪徳金融からの借金を上手いこと返すこと
に成功した主人公たち。作戦成功の祝杯を挙
げようと、居酒屋へ向かったのだが…。

 上記の引用は、主人公たちが探索メンバー
の選定を話し合う場面での一文。自分の特技
を職とすることが多いであろう冒険者が、職
業としての必要性を仲間に強く言えないよう
で、どうするんだろうと思ってしまいます。
もうそろそろパステルの方向音痴が改善され
ても良いものだと思いますが、そうなると
特徴のないキャラクターになってしまいそう
ですね。
 前巻の話からうまいこと話が流れてきてい
るので、続けて読んだ方が楽しめます。多分、
突然この巻から読む人は、極稀だろうとは思
いますが。しかし、あらすじのまとめが巻頭
の方にあるので、そういう少数の人たちでも
安心です。

ーーーーー

読書録「新フォーチュン・クエスト5」4

著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫

p195より引用
“ コカトリスのほうはというと、さっき
キットンが言ってた『鳥ですから、三歩歩く
と忘れるのでは』という言葉通り、何事もな
かったかのように床のゴミをつっついたり上
を見上げたりしている。”

 方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
 塔を探索するための手がかりを求め、王女
のお守りを鳥に城へと行ったトラップ。そこ
に書かれたヒントを元に塔に再挑戦した主人
公たちの前に…。

 上記の引用は、ダンジョンで出会ったコカ
トリスについての一文。三歩歩けばの喩えは
よく耳にしますが、鳥類全般には当てはまら
ないそうです。大型鳥類は特に、人に良く馴
れるそうですし。冒険者にとっては、駄目な
部類の鳥類に似ている方が、ありがたいで
しょうね。
 借金絡みの話が、この間で一段落します。
主人公・パステルについての結末は、好みが
分かれるところではないでしょうか。この巻
で違った結末になって、シリーズ完結でも悪
くは無かったかと思います。しかしまあ、人
気作品は固定ファンも多いでしょうから、そ
んなにスパッと終わってしまうのは、もった
いないですかね。

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