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読書録「化学探偵Mr.キュリー2」ほか

2021-01-12 | Weblog
読書録「化学探偵Mr.キュリー2」4

著者 喜多喜久
出版 中央公論新社

p76より引用
“ ペットボトルロケットの動力は水と空気
である。火薬を使わずにロケット打ち上げを
疑似体験できる優良教材であり、子供でも安
全に作成できることから、あちこちの自治体
でコンテストが行われるほどポピュラーになっ
ている。”

目次より抜粋引用
“化学探偵と炎の魔術師
 化学探偵と盗まれた試薬の使途
 化学探偵と疑惑の記憶
 化学探偵と幻を見た者たち
 化学探偵と人魂の正体”

 優秀な化学者と大学職員を主人公とした、
短編連作ミステリ。
 生まれた時期の差による体の発育の違いの
せいで、悔しい思いをする事が多い小学生。
なんとか友人を見返したいと思い、悶々とし
ていたその時…。

 上記の引用は、大学主催の科学イベントに
主人公・七瀬舞衣が、ペットボトルロケット
コンテストを提案した場面での一節。
水と空気で結構な高さまで飛んでいくのは、
見ていても大変面白いものです。楽しい面白
いというのは、何かを始める大きなきっかけ
になるでしょうから、子供の将来の可能性を
増やすためにも、面白く物事に触れ合えるよ
うであってほしいものです。
 何か事件に関わったとき、程々の妥協点に
着地しようとするところが、がちがちのミス
テリというより人情ドラマの度合いが強いよ
うな気がします。悪徳に対する徹底した断罪
とか、そういったものを読みたい人向けでは
ないのではないでしょうか。

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読書録「化学探偵Mr.キュリー3」3

著者 喜多喜久
出版 中央公論新社

p204より引用
“「意識してそうしたつもりはないが、研究
を続けていれば、多少はコネらしきものがで
きる。最善の結果を得るために、使えるもの
を最大限に使う。……まあ、そういうことだ」


目次より抜粋引用
“化学探偵と呪いの藁人形
 化学探偵と真夜中の住人
 化学探偵と科学少年の奮闘
 化学探偵と見えない毒”

 優秀な化学者と大学職員を主人公とした、
短編連作ミステリ。
 小学校の授業中、日付の数字遊びで問題の
回答を指名された男の子。しかし彼はあがり
症のようで…。

 上記の引用は、とある薬を手に入れた主人
公・沖野春彦の台詞。
どんな仕事でも、長く続けていくうちに、人
間関係は出来ていくものなのでしょう。いざ
という時、頼れる知人がいる状況になるよう
に、あまりにも頻繁に職を変えるのは考え物
かもしれません。
まあ、あまりに待遇が悪い仕事場は、早めに
見切りをつけたいところですが。
 ミステリ色も残しつつ、ラブコメの波動が
強くなってきているように思われます。ハラ
ハラするようなミステリ作品を求めるのなら、
少し物足りなさを感じるかもしれません。そ
ういうところを狙って書かれている作品では
ないのでしょうが。

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