とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

キッチンタイマーの使い方が分からなかった日

2023-07-21 01:59:53 | 思い出
私は過去に、キッチンタイマーの使い方が分からなかった時期がある。


その昔、自分で料理をするようになってしばらくして、キッチンタイマーを購入した。

数字を押してスタートボタンを押せばその分数のカウントダウンが始まるのは分かったが、どうすれば途中でストップできるのか、どうすれば誤入力をした数字を取り消せるのかが分からなかった。

本来こういうものは幅広い層に使用されるので、使い方は単純明快で、試しにボタンをピッピピッピやってれば感覚的に分かるようになっている。

が、私はそれをできなかったし、なおかつそれをやっても分からなかった。
まず試し打ちができなかった理由だが、それをやっている時は一人であったのにも関わらず、勝手になにかをやったら誰かから怒られるかもしれないという恐怖が本当に存在し、かつ、それで失敗したら更に怒鳴られると言うありもしない恐怖に怯えていた。
しかも当時は大人になってからもういい年齢の時期である。ありえない。
これは私の生育環境と、学校卒業後に入った会社がひどいブラックだったので、こういう内心においてびくびくする人格ができあがってしまったのだと思われる。

先日ツイッターで、「ブラック企業に勤めているが、『このコーヒーの銘柄を買ったら上司に怒られるのではないか』という不安のために、何も買えなくなってしまった」と言う旨のツイートがあったように思ったが、私はこの人の気持ちがよく分かる。

アメリカでは、何事にもトライせよという人格陶冶の教育がなされるようだが、日本に住んでいた私の経験ではこの逆であって「余計なことはするな」と言うのを叩き込まれた(いや高等教育になってくるにつれてそうではなくなってはいくが・・・)。

なので、ものごとの内在的原理を、外部に接することによってのトライ&エラーで知ろうともしなかった。
このため、自己内で延々と考え続ける自分が形成された訳でもあるが・・・


また、感覚的に分かる操作感については、それを内部ロジックまで把握しようとしていた悪癖があったことも確かだ。トライ&エラーができないのに、内部仕様を知りたいと思うのである。
これは一人の人間の心理内に課されている綱引きだ。

こうしたこともあって、こういう要因が重なり、キッチンタイマーの使い方が分からなかった。

今ではその呪縛が解かれつつあるので、キッチンタイマーは普通に使いこなせている。

最近、キッチンタイマーを普通に使えるのに自分で気づいて、「そう言えば昔、キッチンタイマーを使えなかった時期があったな」と思い出したのでカキコ。
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