今では無くてはならなくなった電子端末でのスケジュール帳だが、私の幼少期からの変遷を考えると、それが常にそうであったかと言うとそうでもない。
それは自己が必要とするかの認識であったり、あるいはその媒体がどうであるかの物的な変遷であったりと様々だ。
幼少期の私はスケジュール帳を不要のものとして認識していた。
と言うのも何となくの忌避感があったのである。
これを現在の私が代打で言語化すれば次のようなことになる。
スケジュールをするということは、社会的にスケジュールされるということと同義で、管理されること、支配される意味合いと同じである。
人は本来、誰に支配されることもなく、管理されることもなく、奔放に自が思うままに生きていくと言うのが本来の人間の姿であるべきはずで、いつ誰に会うと言うような足かせは、自己を自由な獣からみじめな家畜に陥れる柵なのではないか、それに自ら入るのはおかしいことではないのか、と言ったところである。
一方において、その柵の中に進んで入らないと生きてはいけないというのも人間である。ここにジレンマがある。みじめな家畜として繁栄するか、孤高の野生として貧して行くのか。
なぜか小学生の時分においては、女子達はおおよそ自分のスケジュール帳(紙)を持っていて、まあ女子はそういうの好きなんだろうな、と言う感じで眺めていた。
逆に男子は絶対に持たなかった。明示的に言語化は誰もしていなかったが、クラスでの雰囲気をあえて私が言えば、もし男がスケジュール帳を持っていれば、それは女々しい人間で、あるいは必要もないのに大人の真似をしているちょっと変なやつ、と言う扱いだったように思う。
2006年4月。スマホはまだ普及していなかったが、PDA端末はあったが、スケジュール帳は相変わらず紙だった。
そこで衝撃の発言が飛び出す。広島出身のSさんが「スケジュール管理はいずれ電子化されてPDA端末に統合される」と言う未来の予言を行ったのである。
結果、PDAはなくなり、スマホで皆管理するようになったが、しかしこの未来の予言「スケジュール管理はいずれ電子化される」と言うのは当時の私にとっては大衝撃発言だった。
なぜ壊れたり電源が取れなかったらわからなくなるものに、そうした情報を託すのだ?
しかし効率化を考えればそうなるかもしれないが、大胆すぎる予測だろう、と。
そして今に至る。
思えば、人間は元来スケジュールに縛られるべきではない、昔からそうであったろうに、と言うのは半分当たっていて半分違っている。
江戸時代の人間は明確な時間を意識することはなく、おおよそが時間にルーズであった。
一方ローマの時代から、王やそれに準ずる位置の人間はスケジュール管理に追われていただろう。
<
王さまなくした時間
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29829
>
<
109:本当にあった怖い名無し:2013/04/14(日) 21:09:48.43 ID:jKi+zgww0
王さまなくした時間1
今アニメもやってる児童向けのぼくは王さまシリーズの一篇です
Ⅱシリーズなので初期のしか知らない人は知らないと思う
やることなすこと時間に縛られた王さま
起きる時間とか勉強の時間とかなにもかもがタイムスケジュールで
押さえられていて色々と窮屈
それがある日国中の人間が重い風邪をひき
一人だけ無事な王さまは自由な時間が出来る
普段は入れない時計塔に入ってみるが
何故か階段をいくら上がっても終わりがなく
更に時計が見当たらず時間が分からない
不安がる王さまに不気味な血文字で描かれたメッセージが届く
「しんぱいするな時をまて」
110:本当にあった怖い名無し:2013/04/14(日) 21:17:25.89 ID:jKi+zgww0
王さまなくした時間2
時計塔をさまよう王さまは角の生えたその少女「ピ」と出会う
「ピ」は王さまを助けに来たという
王さまは時間時間時間、と時間に縛られておりいつも可哀想、
その元凶である悪魔イビリシを倒しましょうと言う
王さまが見つけた血文字もイビリシが誰かを怪我させたのかもしれない
「ピ」は多少意味ありげな発言をしつつ王さまを
不思議な世界に誘導する
そこでは羽のない生き物だけが空を飛べる世界
何故か風邪で寝込んでいるはずの大臣など周りの人たちが
飛べない羽をつけてなんだか怠け者になっている
111:本当にあった怖い名無し:2013/04/14(日) 21:25:12.28 ID:jKi+zgww0
王さまなくした時間3
そこでは「ピ」が人間以外の動物から何か急かされており
「ピ」は大臣らを治療と言い注射をしたり温泉に入れたりしている
王さまはどれくらいで治るのかと聞くが
「ピ」はあと一時間くらいかな…?と答え
そこで悪魔イビリシがやってくる
イビリシは「ピ」には時間が存在しないため時間について
確かなことを口にするのはおかしい、何か騙されてるぞと王さまに言う
イビリシと「ピ」は喧嘩を始め「ピ」がイビリシのしっぽを
切り落としたことが分かる
そのとき動物たちが「ピ」に早く人間を食わせろと騒ぐ
イビリシの邪魔のせいで仕事を邪魔されたと「ピ」は怒る
王さまは「ピ」を疑い始める
113:本当にあった怖い名無し:2013/04/14(日) 21:37:37.21 ID:jKi+zgww0
王さまなくした時間4
「ピ」は王さまを時間でしばりつけいじめるイビリシを責めるが
時間は正確でなければいけない、と冷静なイビリシと言い争う
「ピ」は王さまをいじめる周りの人間は動物に食わせてやればいいと叫び
「わたしは王さまが大好き! 王さまのためならなんでもするわ!」
イビリシは王さまを誘惑する鬼と罵り互いに一歩も譲らない
王さまは二人の喧嘩を止めとにかく今夜は頭を冷やすように言う
イビリシが言うには
鬼も悪魔も嫌われ者の同類だけど
「ピ」は王さまをどこからかずっと眺めていて
王さまを好きになり、王さまを縛りつける時間を消し去ろうとしていた
全ては「ピ」が黒幕であり病気を広め
王さまにだけ治療薬を与えていた
王さまはイビリシと共に「ピ」の治療薬を盗み大臣らを治療し
元の世界に戻していく
「ピ」は発明の才能が有り特殊な薬を作り
イビリシを完全に殺そうとしていたが
時間を操るイビリシは不意打ちでなければほぼ無敵
114:本当にあった怖い名無し:2013/04/14(日) 21:45:21.75 ID:jKi+zgww0
王さまなくした時間5
「ピ」は時間を省略され数時間が飛んでしまい油断していた
イビリシは王さまに囁く
「さぁ、仲間を殺そうとした悪い鬼をやっつけろ!」
威勢よく王さまを突き動かすイビリシ
「ピ」の弱点は角
王さまがイビリシに言われ角をつかむとあっさり取れてしまう
「ピ」は目を見開いて王さまを見つめたくさんの涙を流す
涙で池が出来る位「ピ」は泣いて王さまに別れを告げる
「さよなら」
「……でも、王さま好きよ」と池に吸い込まれ消えてしまう
「ピ」は本当に王さまが好きなだけだった
時間がない存在だからこそ王さまを時間から解放しようとした
そしてすべては元通りになりイビリシが時間を元に戻し
王さまにとっては何も変わらない元の暮らしが戻る
だけど「ピ」のことはいつまでも王さまの心の中に残っていた
>
と言うことで、恐らく人間社会はこれのジレンマを元々持つのだ。
人間は社会と組織体制、そして時間調整による人の結合と、知識修得と融合・発展において力を発揮してきた。
このガタピシ車は、あるところで力強い走りを見せるが、一方においてそれが故に自分自身の身を焼き焦がし苦しめる火車でもある。
束縛と引き換えに高度運用の社会を得る、それが我々だ。
それが出来なければ虢略に起臥して野生の虎になるしかない。
一方において、その船舶を用いて利得をおさむることもできる。
無論、自己、そして他者においても、苛烈な労働は強いてはいけない。
それは自己が必要とするかの認識であったり、あるいはその媒体がどうであるかの物的な変遷であったりと様々だ。
幼少期の私はスケジュール帳を不要のものとして認識していた。
と言うのも何となくの忌避感があったのである。
これを現在の私が代打で言語化すれば次のようなことになる。
スケジュールをするということは、社会的にスケジュールされるということと同義で、管理されること、支配される意味合いと同じである。
人は本来、誰に支配されることもなく、管理されることもなく、奔放に自が思うままに生きていくと言うのが本来の人間の姿であるべきはずで、いつ誰に会うと言うような足かせは、自己を自由な獣からみじめな家畜に陥れる柵なのではないか、それに自ら入るのはおかしいことではないのか、と言ったところである。
一方において、その柵の中に進んで入らないと生きてはいけないというのも人間である。ここにジレンマがある。みじめな家畜として繁栄するか、孤高の野生として貧して行くのか。
なぜか小学生の時分においては、女子達はおおよそ自分のスケジュール帳(紙)を持っていて、まあ女子はそういうの好きなんだろうな、と言う感じで眺めていた。
逆に男子は絶対に持たなかった。明示的に言語化は誰もしていなかったが、クラスでの雰囲気をあえて私が言えば、もし男がスケジュール帳を持っていれば、それは女々しい人間で、あるいは必要もないのに大人の真似をしているちょっと変なやつ、と言う扱いだったように思う。
2006年4月。スマホはまだ普及していなかったが、PDA端末はあったが、スケジュール帳は相変わらず紙だった。
そこで衝撃の発言が飛び出す。広島出身のSさんが「スケジュール管理はいずれ電子化されてPDA端末に統合される」と言う未来の予言を行ったのである。
結果、PDAはなくなり、スマホで皆管理するようになったが、しかしこの未来の予言「スケジュール管理はいずれ電子化される」と言うのは当時の私にとっては大衝撃発言だった。
なぜ壊れたり電源が取れなかったらわからなくなるものに、そうした情報を託すのだ?
しかし効率化を考えればそうなるかもしれないが、大胆すぎる予測だろう、と。
そして今に至る。
思えば、人間は元来スケジュールに縛られるべきではない、昔からそうであったろうに、と言うのは半分当たっていて半分違っている。
江戸時代の人間は明確な時間を意識することはなく、おおよそが時間にルーズであった。
一方ローマの時代から、王やそれに準ずる位置の人間はスケジュール管理に追われていただろう。
<
王さまなくした時間
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=29829
>
<
109:本当にあった怖い名無し:2013/04/14(日) 21:09:48.43 ID:jKi+zgww0
王さまなくした時間1
今アニメもやってる児童向けのぼくは王さまシリーズの一篇です
Ⅱシリーズなので初期のしか知らない人は知らないと思う
やることなすこと時間に縛られた王さま
起きる時間とか勉強の時間とかなにもかもがタイムスケジュールで
押さえられていて色々と窮屈
それがある日国中の人間が重い風邪をひき
一人だけ無事な王さまは自由な時間が出来る
普段は入れない時計塔に入ってみるが
何故か階段をいくら上がっても終わりがなく
更に時計が見当たらず時間が分からない
不安がる王さまに不気味な血文字で描かれたメッセージが届く
「しんぱいするな時をまて」
110:本当にあった怖い名無し:2013/04/14(日) 21:17:25.89 ID:jKi+zgww0
王さまなくした時間2
時計塔をさまよう王さまは角の生えたその少女「ピ」と出会う
「ピ」は王さまを助けに来たという
王さまは時間時間時間、と時間に縛られておりいつも可哀想、
その元凶である悪魔イビリシを倒しましょうと言う
王さまが見つけた血文字もイビリシが誰かを怪我させたのかもしれない
「ピ」は多少意味ありげな発言をしつつ王さまを
不思議な世界に誘導する
そこでは羽のない生き物だけが空を飛べる世界
何故か風邪で寝込んでいるはずの大臣など周りの人たちが
飛べない羽をつけてなんだか怠け者になっている
111:本当にあった怖い名無し:2013/04/14(日) 21:25:12.28 ID:jKi+zgww0
王さまなくした時間3
そこでは「ピ」が人間以外の動物から何か急かされており
「ピ」は大臣らを治療と言い注射をしたり温泉に入れたりしている
王さまはどれくらいで治るのかと聞くが
「ピ」はあと一時間くらいかな…?と答え
そこで悪魔イビリシがやってくる
イビリシは「ピ」には時間が存在しないため時間について
確かなことを口にするのはおかしい、何か騙されてるぞと王さまに言う
イビリシと「ピ」は喧嘩を始め「ピ」がイビリシのしっぽを
切り落としたことが分かる
そのとき動物たちが「ピ」に早く人間を食わせろと騒ぐ
イビリシの邪魔のせいで仕事を邪魔されたと「ピ」は怒る
王さまは「ピ」を疑い始める
113:本当にあった怖い名無し:2013/04/14(日) 21:37:37.21 ID:jKi+zgww0
王さまなくした時間4
「ピ」は王さまを時間でしばりつけいじめるイビリシを責めるが
時間は正確でなければいけない、と冷静なイビリシと言い争う
「ピ」は王さまをいじめる周りの人間は動物に食わせてやればいいと叫び
「わたしは王さまが大好き! 王さまのためならなんでもするわ!」
イビリシは王さまを誘惑する鬼と罵り互いに一歩も譲らない
王さまは二人の喧嘩を止めとにかく今夜は頭を冷やすように言う
イビリシが言うには
鬼も悪魔も嫌われ者の同類だけど
「ピ」は王さまをどこからかずっと眺めていて
王さまを好きになり、王さまを縛りつける時間を消し去ろうとしていた
全ては「ピ」が黒幕であり病気を広め
王さまにだけ治療薬を与えていた
王さまはイビリシと共に「ピ」の治療薬を盗み大臣らを治療し
元の世界に戻していく
「ピ」は発明の才能が有り特殊な薬を作り
イビリシを完全に殺そうとしていたが
時間を操るイビリシは不意打ちでなければほぼ無敵
114:本当にあった怖い名無し:2013/04/14(日) 21:45:21.75 ID:jKi+zgww0
王さまなくした時間5
「ピ」は時間を省略され数時間が飛んでしまい油断していた
イビリシは王さまに囁く
「さぁ、仲間を殺そうとした悪い鬼をやっつけろ!」
威勢よく王さまを突き動かすイビリシ
「ピ」の弱点は角
王さまがイビリシに言われ角をつかむとあっさり取れてしまう
「ピ」は目を見開いて王さまを見つめたくさんの涙を流す
涙で池が出来る位「ピ」は泣いて王さまに別れを告げる
「さよなら」
「……でも、王さま好きよ」と池に吸い込まれ消えてしまう
「ピ」は本当に王さまが好きなだけだった
時間がない存在だからこそ王さまを時間から解放しようとした
そしてすべては元通りになりイビリシが時間を元に戻し
王さまにとっては何も変わらない元の暮らしが戻る
だけど「ピ」のことはいつまでも王さまの心の中に残っていた
>
と言うことで、恐らく人間社会はこれのジレンマを元々持つのだ。
人間は社会と組織体制、そして時間調整による人の結合と、知識修得と融合・発展において力を発揮してきた。
このガタピシ車は、あるところで力強い走りを見せるが、一方においてそれが故に自分自身の身を焼き焦がし苦しめる火車でもある。
束縛と引き換えに高度運用の社会を得る、それが我々だ。
それが出来なければ虢略に起臥して野生の虎になるしかない。
一方において、その船舶を用いて利得をおさむることもできる。
無論、自己、そして他者においても、苛烈な労働は強いてはいけない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます