とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

「美人であれば読書などしなくても良い」水道橋博士、アイドルへの発言が炎上

2021-02-19 23:51:42 | 国内社会批判
これを丁寧に考えていく。まずはニュースから。


「美人であれば読書などしなくても良い」水道橋博士、アイドルへの発言が炎上 謝罪投稿も批判止まず
2021年02月19日 13時20分
https://npn.co.jp/article/detail/200011413

 タレントの水道橋博士が投稿したツイートが、アイドルへの暴言だと批判が集まっている。

 事の発端となったのは18日に収録が行われた、水道橋博士のカルチャートーク番組『BOOKSTAND.TV』(BS12トゥエルビ)に、ハロー!プロジェクトのアイドルグループ・Juice=Juiceの金澤朋子がゲスト出演したこと。収録と前後し、水道橋博士はツイッターで金澤やJuice=Juice関連のツイートを多数投稿していた。

 ファンの間では読書好きで知られていた金澤だったが、そんな金澤について水道橋博士は17日に投稿したツイートの中で、「事前資料で金澤朋子さんの読書リストをチェックして、こんなに読書好きなのかと感心する」と評価。その上で、「美人であり、あんな歌声を持っていれば読書などしなくても良いのに」とし、「でも読書は鏡であり扉でもあるわけだから……。もっともっと飛翔して欲しいですね」とつづっていた。

 しかし、この「美人であり、あんな歌声を持っていれば読書などしなくても良いのに」という一文に対し、ネット上からは「容姿と読書になんの関係が?」「読書好きな女はブスで根暗だと思ってるんでしょ」「これ金澤さんはもちろん女性全員を侮辱してることになる」といった批判が殺到する事態に。水道橋博士の元には多くの批判ツイートが寄せられている。

 炎上を受け、水道橋博士は18日になり、「ゴメンナサイ。リア充の可能性のある若者には青春と人生を楽しんで下さいと思ってしまうだけです」と弁明。そして、「でもボクは読書は大好きなので、そういう性質の人とは文を通して通じあえる。そのメッセージです」とつづったものの、批判の声は止まず。

 さらに、同日には「もしこのツイが誤解され彼女にご迷惑をお掛けしていたらお詫びしますね」と謝罪したものの、このツイートにもネットから、「金澤さんに迷惑をかけたかどうかでなく、博士自身の中にある女性差別をみなさんが指摘したんだと思うのですけど」「金澤さんに迷惑かけてるから話題になってるんじゃなくて、公衆の面前でセクハラ、女性蔑視をしてるからざわざわしてるって話」という指摘が集まっている。

 女性蔑視に繋がりかねない発言に、多くの人が困惑していた。


挙がった批判は3つ。
1.「容姿と読書になんの関係が?」
2.「読書好きな女はブスで根暗だと思ってるんでしょ」
3.「これ金澤さんはもちろん女性全員を侮辱してることになる」
と言うことで、全体像を捉え直し、更に(上記の1は置いておいて)2と3を考えたい。

元々の文章は「美人であり、あんな歌声を持っていれば読書などしなくても良い」と言うことで、人が社会で評価される軸と言うのは複数あり、一つは美人軸、一つは歌声軸、そして最後の一つは読書による教養を得る軸の3つであると、仮おきで規定できることになる。


Ⅰ.水道橋博士のコメントの見方は下記の2つあると個人的に考える。
一つは美人であったり歌唱力が無ければ、読書を頑張るしかないと言う、読書に対して消極的な否定を投げかける論である。
もう一つは人生を上昇気流に乗せるためにはどこかの軸で評価される必要があり、読書はその努力たる労力を払わなければならず、頑張るのも大変なので、美人で歌が上手ければそうした頑張る人生のコストを払わなくとも良いのではないか、と言う読書に対する積極的な肯定をする論である。

多くの女性は前者の文脈で捉えたが、水道橋博士は後者の文脈で論じたのではないのか。
本来の議論ではそうした整理が必要であっただろうが、この反論コメントはそうしたじっくりしたことを考えずに条件反射で反論してしまっている。

Ⅱ.その上で、私から水道橋博士への反論を書くが、「美人であり、あんな歌声を持っていれば読書などしなくても良い」と言うのは読書は飽くまで苦労して払うべき教養のコストである、と言うことを前提にして言っているように思われてならない。米が穫れて、魚も獲れたんだから、野菜は穫らなくてもいいんじゃないかと言う発想で、確かに行き過ぎた努力や一生懸命さは必要ないのかもしれない。
ただ、(無理が無ければ、の条件付きだが)本人の力量はそれぞれなので、とことんやりたいことをやらせるべきなんじゃないのだろうかと私は思うのだ。
美人で歌がうまくて教養もある、武器は最大限に揃えた方がいいと私は考える。

Ⅲ.読書は時として苦痛を伴うかもしれない。私がずっとそうであったのでよく分かるが、文字を読むのが大変に苦痛なのである。だがそれは私個人の特殊な生態の状況が独特的にそうなのであって、社会集合としては読書そのものを払うべき労苦やコストだと捉えるべきではないように思う。
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中国人「日本は終わったようだ」

2021-02-19 21:58:58 | 海外・国内政治情報等

中国人「日本は終わったようだ」

https://asiareaction.com/blog-entry-4763.html

日本は終わったようだ

報道によると、内閣府は15日、2020年の国内総生産(GDP)の速報値を発表し、物価変動要因を除いた実質GDPは2019年比4.8%減と11年ぶりのマイナス成長を示したほか、1955年の統計開始以来、史上2番目に大きな落ち込みを記録した。 リーマンショックの影響を受けた2009年の5.7%減と比較すると、前回以来最大の下落幅となっている。
また、日本の物価を差し引いた実質GDPは、2020年10-12月期に前年比3.0%増、年率12.7%増となっている。 これまでのところ、日本経済は2四半期連続のプラス成長を達成している。

1.とある中国人

このデータは信じられるものだと思う。



2.とある中国人

日本はコロナ感染がコントロールできていないからな。
コントロールできなければ経済は衰退し、できれば成長するんだよ。



3.とある中国人

日本が毎年海外投資で得る利益は、日本のGDPの二倍に匹敵するらしい。
つまり、日本国内経済はどうでもいいということ。



4.とある中国人

海外投資が最も多いのは日本だと多くのメディアで言われているが、これは日本は自国の資源が少なすぎて海外の資源に多額の投資をしているからだ。
どこも日本ほど海外投資をしないだけ。



5.とある中国人

>>4
海外での利益を含めるとアメリカもすごいレベルだぞ?
経済大国はどこも海外に莫大な資産を持っているものだよ。



6.とある中国人

周知の事実:日本には日本のGDPの十数倍の価値がある海外の隠れたビジネス帝国があるということだ。



7.とある中国人

日本の海外資産を神格化しすぎ。
トヨタとNTT以外の日本の大手財閥数社は数年前に海外資産を大量に売却して損をしている。



8.とある中国人

日本人の生活レベルって下がってるのか?



9.とある中国人

日本人の生活レベルはかなり高いぞ。



10.とある中国人

>>9
笑わせるなよ。
日本人の生活レベルが高いだって?
日本に行ったことないんじゃないか?



11.とある中国人

自殺率ならかなり高いけどそれを生活レベルだというなら間違いなく高いんじゃないか。



12.とある中国人

本当に生活レベルが高いのは北欧だよ。
東アジアの中・日・韓はどこも労働時間が長すぎる。



13.とある中国人

日本の生活水準は下がっていない。
GDPが48%下がっても生活水準はあまり下がらないよ。



14.とある中国人

長い目で見れば影響は大きいだろうし、10年前の日本人と今の中国人の生活水準の差が非常に目立つ。
中国人の生活改善は、誰もが身をもって実感することだよな。



15.とある中国人

国内のGDP成長率が2.3となり、一部の産業がダメージを受け、一部の人が職を失ったように、日本の一部の人は大きな影響を受けた。
まぁ他の主要先進国はもっと酷かったようだが。



16.とある中国人

日本が終わったなら日本の感染者の100倍くらいいる米国はとっくに消滅してるな。

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「給与が高すぎる社員がいる」 経営者の6割が悩み 中小企業対象の調査

2021-02-19 21:58:58 | 労働

「給与が高すぎる社員がいる」 経営者の6割が悩み 中小企業対象の調査
2021年02月17日 18時54分
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2102/17/news146.html

 中小企業の経営者の62.7%が「払っている報酬(給与)に見合う成果を出していない社員がいる」と思っている──人事評価のクラウドサービスを提供するあしたのチーム(東京都中央区)が、そんな調査結果を発表した。一方、76.7%の経営者が「報酬以上の成果を出している社員がいる」とも回答。適正な報酬を払いたいが、人事評価制度や給与決定の仕組みに悩んでいる経営者は少なくないようだ。

 部下が5人以上いる管理職でも、結果は同様。「報酬に見合う成果を出していない部下がいる」が68.0%。「報酬以上の成果を出している部下がいる」が71.3%だった。

 コロナ禍で「成果を出さない社員を解雇したいと思う(思った)」経営者は42.6%という結果だった。また「成果(出来高)に応じ、給与額を増減させる賃金制度にしたい」という経営者は78.0%。できることなら、可視化された成果に応じて相応の報酬を支払う、明快な給与の仕組みを望んでいることが分かった。

 理想とする人事評価での給与の決め方は、「業務の成果(数字的結果や行動量)を重視」が最多で、経営者は78.0%、管理職は71.3%だった。「業務の成果(数字的結果や行動量)のみ」を合わせると、経営者・管理職ともに8割を超えた。

 昨今、注目を集めるジョブ型雇用に対し、経営者が期待することは、1位が「成果の可視化による正当な評価」(60.2%)、2位が「業績への貢献度に応じ適正な報酬を支払うこと」(47.0%)、「社員の成果に対する意識の変化」(38.6%)だった。

 ジョブ型雇用の導入により、評価や報酬決定方法がシンプルかつ合理的になることを、経営者は望む傾向にあるようだ。あしたのチームは「中小企業では、これからは『勤続年数や役職』にとらわれず、ジョブ型雇用のベースとなっている業務の成果に応じた給与決定方法が主流になるかもしれない」とも分析している。

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アニメ市場は拡大も「アニメ格差社会」が発生か!?

2021-02-19 21:54:39 | IT・ビッグデータ・新技術

アニメ市場は拡大も「アニメ格差社会」が発生か!?
2/11(木) 18:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/b96536a34c7bb54a4ad44ef7292ad2676c95a123

ジャーナリストの数土直志氏×まつもとあつし生配信対談の完全版を前後編でお届け。数土氏は2020年のアニメ業界をどのように分析し、そして2021年はいかに展開すると予想しているのでしょうか?

コロナ禍をよそに2兆5000億円市場へ急成長
 過日、「アニメの門DUO【来年どうなる】2020年のアニメ業界を振り返る」と題して生配信された、ジャーナリストの数土直志氏×まつもとあつし対談の完全版を前後編でお届けします。数土氏は2020年のアニメ業界をどのように分析し、そして2021年はいかに展開すると予想しているのでしょうか?
 

 
まつもと 激動したアニメ業界の2020年を数土直志さんと振り返ります。先日発刊された「アニメ産業レポート2020」も参照しながら来年の展望を語っていきたいと思います。まずはアニメ産業レポートの執筆者のおひとりでもいらっしゃる数土さんに2020年版のポイントを挙げていただきます。
 
数土 一番は、僕自身もサプライズでしたがアニメ市場が非常に大きくなったことです。広義の市場で15%くらい。「広義」というのは、いわゆるユーザー市場です。日本+世界各国のユーザー市場が15%増になって、2兆5000億円規模というすごい数字に突入してしまいました。それから業界市場、いわゆる制作会社の売り上げの積み重ねのほうも12%増くらいで、初めて3000億円に突入しました。
 
 中国が日本のアニメをあまり買わなくなった影響もあってか、TVアニメの本数は減っていますから、「アニメ市場は結構キツイのでは」「もう成長が止まったんじゃないのか」という声もあったのですがいやいや、まだこんなに成長しちゃうよ、ってことが明確になりました。
 
まつもと この対談でも「配信」が1つのキーワードになるのですが、やはりNetflixやAmazon Primeなど北米系外資の配信サービスによる日本アニメの積極的購入が影響を与えているという理解で良いのでしょうか?
 
数土 配信の市場自体は、確かに急成長していますが、アニメ市場全体を占める割合はそれほど大きくないんですよ。海外の市場については十把一絡げに1兆2000億円くらい、という数字が出ているのですが、その内訳についてはアニメ産業レポートに掲出されておらず、海外のどこの市場が大きくなったのかは不明です。
 
 ただ1つ言えるのは、「配信がトリガーになって周辺市場が一気に拡大しているのでは?」という推測です。日本と同様、映像だけではなく映像を中心としたグッズやゲームといったさまざまなモノで楽しもうという文化が海外でも広がり始めたのだろう、と。
 
まつもと グッズについては、海外での商流やチャネルがなかなか確保できませんから、オンライン配信やソーシャルゲームが中心になるのかな、と予想しますが。
 
数土 ところが、バンダイナムコは北米で流通会社を買収するなどの動きを見せています。「2020年から2021年にかけて、ガンプラを流通市場にガンガン流します。ウォルマートにも棚取りました」といった話も出てきているので、海外市場は変わりつつあるようですね。
 
まつもと マーチャンダイジングのチャネルも確保されつつある、という見立てですね。
 
数土 あくまで「今まで入れなかったところに入れるようになった」ということです。
 
まつもと あとは、後ほど2020年の動きとしても触れていただくのですが「劇場映画」ですよね。2019年は本当に劇場アニメバブルと言ってもいい状況だったと思います。
 
数土 「アニメの調子が良い」と言われていますが、それは誤解です。実際にアニメを作っている人は「いや、全然そんな気がしないんだけど」と答えるのでは。TVアニメの制作本数は実際のところ3年連続で減っています。そのTVアニメの凹んだぶんが劇場作品や配信作品で補われている形ですね。
 
 劇場作品については、興行・配給会社にとって「好調」なんです。けれどアニメ制作会社にとっては大きな変化はないということです。
 
まつもと そもそも劇場アニメにチャレンジできるスタジオは限られていますし。
 
数土 そうですね。最近『なるほどな』と思ったのは、ある人に「今アニメは両極で、真逆のところですごいことが起きている」と聞いたときです。
 
まつもと 見る場所によってずいぶん景色が違ってくる。
 
数土 そうそう。シリーズ1話の制作費が5000万円というようなアニメがある反面、今までとあまり変わらないキツイ予算で制作されているアニメもあるはずなので、十把一絡げに「アニメの調子が良い」とは言えないんですよね。
 
まつもと なんか「アニメ格差社会」みたいなことが起きているのかもしれませんね。詳しく知りたいという方は、ぜひ「アニメ産業レポート」を手に取っていただければと思います。ネットでサマリーも参照できますので、そちらもぜひご覧ください。
 
 さて、数土さんのお話にもあった「TVアニメが減っている」というトレンドは今後どうなっていくのでしょう? これまでの「アニメ産業と言えばTVアニメ」という関係がだいぶ崩れつつある印象を受けます。次は、劇場や配信でのアニメはどうなっていくのか、数土さんと一緒に考えていきましょう。
 
コロナ禍はアニメに何をもたらしたのか?
まつもと 私はアニメ産業イノベーション会議(ANIC)というNPOを運営しておりまして、2020年4月にNPO主催で生配信した際には「経済自体が大変な打撃を受けるのでアニメ業界にも逆風が吹くから警戒すべき」というお話をしました。ところが実際は、全体的には非常に好調でした。いわゆる「巣ごもり需要」が影響したと思われますが、数土さんは新型コロナがアニメ産業にどういった影響を与えたと考えていますか?
 
数土 おそらくやっぱり「キツかった」というのが実情だったと思うんですよ。制作の遅れもあったでしょうし、TV番組の編成組み換えについても、たぶん現場の人はすごく大変だったと思います。
 
まつもと アフレコ収録もしばらく試行錯誤の状態が続きましたよね。
 
数土 収録時間の増加で予算も上がったはずです。そこをどうやって対処したかという現実の話は、我々ではわかりかねます。しかしそれを乗り切ったのは確かですよね。アニメ業界って、結構ツラいハードルがあっても必ず乗り越えていくところが、僕はスゴいと思っているんです。
 
 音楽がライブを開催できなくなったり、実写映画がほぼ撮影できなくなったことを考えると、エンタメでは比較的まだ踏み留まれたジャンルかなと。とはいえ、納品の遅れなどもありましたから、キャッシュフローの面からも2020年の制作売り上げ自体は下がると思います。
 
まつもと 制作については、在宅作業を指示した会社もあったようです。もともと非常に集約的な労働環境だったアニメ制作の現場において、各工程でリカバリーを図ろうという努力があったことが垣間見られました。しかし、やはり制作の遅れ、つまり納品の遅れは当然入金の遅れにつながるので、そこに打撃があるということですよね。
 
数土 たとえば制作会社だと、たとえ制作は止まらなくても納品が3ヵ月先にいくと、お金も3ヵ月間入りません。経営者ならわかると思うのですが、お金が3ヵ月止まるって大変なことです。小さい企業は倒れかねません。皆さん、厳しい状況で制作していると思います。
 
まつもと 前述の生配信では、税務会計に詳しい方に出演いただき、持続化給付金など補助金の解説をしてもらいました。ただ、そこでわかったことは、コロナ禍の状況で3ヵ月間の納品の遅れを補うには、国あるいは地方自治体が用意した補助金では全然足りない、ということでした。そうなると、あとはいわゆる自助努力になってしまうのでしょうか?
 
数土 社内留保金をやりくりするとか、グループ会社であれば親会社やほかのグループ会社がファイナンスをして一時的にお金を貸すといったことになってくるとは思うのですが。
 
まつもと そうすると、これはコロナ禍以前からの傾向ですが、アニメ制作会社がグループ化していく、大きい会社の傘下に入っていくという動きがますます活発になるかもしれませんね。
 
数土 ええ。というか、すでに増えています。このコロナ禍で何が起こるかわからないからこそ、大きなお金を持った人が後ろにいるとありがたいというのはあるのでないかなと予想しています。
 
まつもと 「備え」ですよね。新型コロナの影響がどれくらい続くのか、まだ見通せない状況ですから、経営者としてはキャッシュやスポンサーを今後も確保できるか模索が続いているのだと思います。
 
コロナ禍が「ライブエンタメ」を直撃
まつもと それからもう1点、「ライブエンターテイメント」について。これまでのアニメ産業レポートでも、ライブが伸びているということが繰り返し指摘されてきました。ところがこのコロナ禍で180度変わってしまいました。しかも最近のアニメ作品ではライブと連動した企画が増えています。どのような影響が出てくるのでしょうか?
 
数土 Blu-rayやDVDが以前ほど売れないこの時代にアニメはどうやって生き残るのかと考えたとき、1つは海外も含めた「配信権の販売」、そしてもう1つが「メディアミックス」です。従来からメディアミックスには多様な手段がありましたが、最近はライブイベントやコラボカフェといったリアルに視聴者が消費するスタイルが増えています。ここに収益の活路を見出していた作品は今後どうするのか?
 
まつもと 当然、企画を変えざるを得ないとお考えですか?
 
数土 一番気になっているのが、このコロナ禍がどこかで終わったとしても、たとえば劇場に物販を設けて長蛇の列を作るとか、あるいはAnimeJapanみたいに東京ビッグサイトを満員にするとかして「熱気があって人気がある」ということを「演出」することができないのではないか、と思っています。この点を制作サイドはどう考えているのかです。
 
まつもと アニメ業界はイベントの配信化に素早く対応しましたよね。結果、これまではBlu-rayに封入されている抽選券を使わないと参加できなかったイベントにも配信で参加できるようになりました。私はリアルイベントになかなか参加できない働き方をしているのですが、配信イベントなら参加できることに気づきました。そして実際に参加してみると、その内容が豪華なことに驚きました。忙しい声優さんたちが2時間も3時間も語ってくれるのですね。
 
数土 従来のイベント開催の考え方は「大きな箱を用意して空席が目立つのも問題だから、買えない人が出ても小さい箱を満員にしよう」だったと思います。それが配信化で「見てくれる人には全員見てもらおう、そこから人気を広げていこう」という考え方に変わっていくのかもしれません。
 
まつもと そういったイベントの変化がアニメの企画そのものに影響を与えていくことは間違いありません。ただ、かつて『震災の影響を結構受けているな』という作品が東日本大震災からだいぶ経ってから登場したことを考えると、「アフターコロナを見据えたビジネスモデルがベースのアニメ作品」を我々が目にするのは2~3年後でしょう。
 
数土 長期的に考えると、現在アイドルアニメの企画を新たに、とは言い出しにくいと思うんですよ。イベントもできないのにアイドルアニメなの?と。すると一時的にアイドルアニメがスッと減るかもしれない。でも2年後はもうコロナがなくなっているかもしれないから、じつはそのときにこそアイドルアニメがあったほうがいいのかもしれないですけれど。
 
まつもと 本当に読めないですよね。完全に生活習慣が変わってしまうかもしれないし、ワクチンを接種した途端みんな何事もなかったかのように元の生活に戻ってしまうかもしれない。
 
数土 そうですね。あまり気づかれないですが、社会的環境とかビジネス環境って、作られるアニメ作品に相当影響を与えていると思うんです。SFとかファンタジーは、Blu-rayやDVDをポンと買ってくれる人はいなくなって一時期辛かったですが、いまはアメリカの配信会社がワッサワッサと買います。異世界系なんかも大人気ですよね。
 
まつもと 数土さんはSci-Fi系――1980年代から90年代半ばくらいまでの「日本風のSF」みたいな作品――が海外のファンにウケているし、ニーズもあると以前から仰っていましたよね。現在のコロナ禍で制作力も限られるなか、日本のアニメは日常系からそういった方向へシフトしていく傾向があると。

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JR西 赤字ローカル線「維持は困難」 自治体と協議本格化へ

2021-02-19 21:54:01 | 国内社会批判

JR西 赤字ローカル線「維持は困難」 自治体と協議本格化へ
2021.2.18 18:17
https://www.sankei.com/economy/news/210218/ecn2102180028-n1.html

 JR西日本の長谷川一明社長は18日、新型コロナウイルス禍で経営状態が悪化するなか、赤字ローカル線の維持が困難になっているとし、今後のあり方について関係自治体と協議を本格化する考えを示した。バスやLRT(次世代型路面電車)への転換などが念頭にあるとみられる。対象の路線名は言及を避けた。

 長谷川氏は「(JR西の)補助で支えられたローカル線の維持は非常に難しくなってきた」と指摘。「これまでも関係自治体には鉄道からバス、LRTへの変換を提案し、一部では実現してきたが、今後さらに議論の場を広げたい。持続可能な地域交通を実現したい」と強調した。

 JR西のローカル線は沿線人口の減少などを背景に大半が赤字とされ、新幹線や人口が集中する関西圏の在来線による収益でローカル線を維持する構造になっている。

 また、長谷川氏は新卒採用を抑制する方針も表明。令和4年度は「大幅に縮小させる」とした。

 コロナによる鉄道利用の減少で、JR西は今年度に2400億円の最終赤字を見込むなど経営が深刻化している。

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