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中国から謎の「種子」が送られてくる事件が続発
2020年07月28日 13時15分
https://gigazine.net/news/20200728-seeds-from-china-mail/
謎の「種子」が中国からアメリカに向けて送られてくるという事件が続発しています。各州の農務省はこれらの種子を決して庭に植えないよう、国民に呼びかけています。
27 States Issue Warnings About Seed Packets From China - The New York Times
https://www.nytimes.com/2020/07/26/us/seeds-from-china-mail.html
‘DO NOT plant them:’ Officials in multiple states warn of mysterious seeds received in the mail from China | FOX6Now.com
https://fox6now.com/2020/07/27/do-not-plant-them-officials-in-multiple-states-warn-of-mysterious-seeds-received-in-the-mail-from-china/
アメリカの27州で「注文していない『種子』が中国から郵送されてくる」という不可解な事件が多数報告されています。バージニア州農業消費者サービス省は「同様の事件についての通報が1000件以上あった」と述べ、ルイジアナ州農林省は「送られてきた種子を100件以上確認した」とコメントしていることから、同様の事件が全米で続発しているとみられています。
種子は小包に入れられて各家庭に郵送されているとのことで、ワシントン州に送られてきた種子の一例が以下。
バージニア州に送られてきた種子の一例はこんな感じ。送られてきた種子の種類はさまざまあるそうで、ルイジアナ州農林省は「送られてきた種子の一部はスイレンの種子だった」と報告しています。
パッケージにも一貫性は存在せず、「China Post(中国郵政)」の文字と中国語が書かれた白い小包で郵送されることもあれば、黄色い小包で郵送されることもあるとのこと。オハイオ州農務省が報告した、黄色いパッケージの例が以下。
また、内容物が「宝石」「イヤホン」「おもちゃ」だとパッケージに表記されていたケースも確認されています。
一連の事件は、レビューの評価を上げるために商品を無料で手当たり次第送りつける「Brushing(ブラッシング)」と呼ばれる詐欺に関連しているとみられています。各州の農務省は送付された種子にどのような危険があるか未知数であることから、決して種子を植えないように警告しており、一部の州の農務省は、「パッケージと種子をジップロックに入れて、すぐに手を洗って下さい」とパッケージ自体の取り扱いについても注意を呼びかけています。
アメリカにおいて種子の輸入は、アメリカ合衆国農務省の動植物検疫局植物防疫課が実施する「植物防疫検疫プログラム」によって規制されており、郵送されてきた種子は植物防疫検疫プログラムで定められたルールに従っていません。種子に潜んでいる病原体や昆虫だけでなく、正体不明の種子が侵略的外来種だった場合には、生物多様性や生態系に悪影響を及ぼす可能性が考えられます。
このニュースを報じたニューヨーク・タイムズは、「ワシントンの中国大使館はコメントの要求に応じませんでした」と記しています。
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中国から謎の「種子」が送られてくる事件が続発
2020年07月28日 13時15分
https://gigazine.net/news/20200728-seeds-from-china-mail/
謎の「種子」が中国からアメリカに向けて送られてくるという事件が続発しています。各州の農務省はこれらの種子を決して庭に植えないよう、国民に呼びかけています。
27 States Issue Warnings About Seed Packets From China - The New York Times
https://www.nytimes.com/2020/07/26/us/seeds-from-china-mail.html
‘DO NOT plant them:’ Officials in multiple states warn of mysterious seeds received in the mail from China | FOX6Now.com
https://fox6now.com/2020/07/27/do-not-plant-them-officials-in-multiple-states-warn-of-mysterious-seeds-received-in-the-mail-from-china/
アメリカの27州で「注文していない『種子』が中国から郵送されてくる」という不可解な事件が多数報告されています。バージニア州農業消費者サービス省は「同様の事件についての通報が1000件以上あった」と述べ、ルイジアナ州農林省は「送られてきた種子を100件以上確認した」とコメントしていることから、同様の事件が全米で続発しているとみられています。
種子は小包に入れられて各家庭に郵送されているとのことで、ワシントン州に送られてきた種子の一例が以下。
バージニア州に送られてきた種子の一例はこんな感じ。送られてきた種子の種類はさまざまあるそうで、ルイジアナ州農林省は「送られてきた種子の一部はスイレンの種子だった」と報告しています。
パッケージにも一貫性は存在せず、「China Post(中国郵政)」の文字と中国語が書かれた白い小包で郵送されることもあれば、黄色い小包で郵送されることもあるとのこと。オハイオ州農務省が報告した、黄色いパッケージの例が以下。
また、内容物が「宝石」「イヤホン」「おもちゃ」だとパッケージに表記されていたケースも確認されています。
一連の事件は、レビューの評価を上げるために商品を無料で手当たり次第送りつける「Brushing(ブラッシング)」と呼ばれる詐欺に関連しているとみられています。各州の農務省は送付された種子にどのような危険があるか未知数であることから、決して種子を植えないように警告しており、一部の州の農務省は、「パッケージと種子をジップロックに入れて、すぐに手を洗って下さい」とパッケージ自体の取り扱いについても注意を呼びかけています。
アメリカにおいて種子の輸入は、アメリカ合衆国農務省の動植物検疫局植物防疫課が実施する「植物防疫検疫プログラム」によって規制されており、郵送されてきた種子は植物防疫検疫プログラムで定められたルールに従っていません。種子に潜んでいる病原体や昆虫だけでなく、正体不明の種子が侵略的外来種だった場合には、生物多様性や生態系に悪影響を及ぼす可能性が考えられます。
このニュースを報じたニューヨーク・タイムズは、「ワシントンの中国大使館はコメントの要求に応じませんでした」と記しています。
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