ここでは、道迷いをいかにして防ぐのかについて語ってみたいと思います。
この章で5回程度更新する予定です。以前にも書きましたが、ここでの道迷いは一般的な登山道が対象であり、冬山とかバリエーションとか山菜採りにおける道迷いは含みません。
●第2章 道迷いを防ぐために
◆4歩進んだら1度は顔を上げて、しっかり前方を見る
ここまで繰り返し書いてきましたが、道迷いの根本的な原因は、足下ばかり見て . . . 本文を読む
前回は登山道から逸脱するタイプの道迷いが、何を「引き金」にして起きるのかについて書きました。今回は、そこからどのようにして本格的な遭難状態に至るのかについて解説を試みます。
◆道迷いの原因:登山道から逸脱しているケース 後編
足下ばかり見ているために登山道からコースアウトしたところで、普通であれば進んで行くうちに足下の様子に異変を感じて歩みを止めます。あるいは垂直の壁にぶつかるとか、断崖絶壁 . . . 本文を読む
◆道迷いの原因:登山道から逸脱しているケース 前編
登山道から登山道外へ入り込んでしまうタイプの道迷いは、どのようにして起こるのでしょうか。
北アルプスをパトロールしていると、草むらの中や急斜面に突っ込んでキョロキョロしている登山者を見つけることがあります。そんな時、登山者に注意を呼びかけるのはもちろんですが、どうしてそんなところに入り込んでしまったのか自分で検証してみることが多いです。
そ . . . 本文を読む
「第1章 道迷い遭難とは何か」の続きです。
◆道迷いの原因:登山道上にいるケース
一般向けとされている登山コースにおいて、道標が整備されていない分岐点は探すのが困難ほど少ないと思います。今や日本国内の登山道において道標はしっかりと整備されており、それに従っていれば分岐点で間違って違う方向の登山道へ行くなんてことはまずあり得ないのです。が、そのあり得ないケースが意外に多くあります。
私は北ア . . . 本文を読む
●第1章 道迷い遭難とは何か
以前から気になっていたのですが、初心者(あるいはそうでない人でも)が持つ道迷いのイメージと実際のそれって、大きく違うのです。第1章では、その点について語ってみたいと思います。
◆道迷い遭難の2パターン
そもそも道迷いって何なのか。このあたりから語っていきましょう。
道迷い遭難を大ざっぱに分けると2種類あります。ひとつは自分の位置を失っている状態であっても、登 . . . 本文を読む