今回は山仲間、あるいは自らが「もうダメだ!」という状態になり、恥を忍んで警察に救助要請を行い、「保険に入っていますからヘリコプター呼んでもOKです」となった時の作法について語ります。
第1段階
山岳保険に入っていても、どんなにお金が有り余っていても、天候が悪ければヘリコプターは接近できません。警察と連絡する際には、天候について正確に報告します。
そんなに難しいことではありません。
まず . . . 本文を読む
富山県富山市にある大品山(1404m)へ登りに行った富山ハイキングクラブの7名が道に迷い、3月21日の夜に携帯電話から救助要請を出しました。
翌朝、富山県の防災ヘリで無事に救助されたようです。
参考記事
雪山での雪崩・遭難事故のまとめ
富山で男女7人山岳遭難 携帯で救助求める
救助の7人 下山路を誤る
北日本放送の記事
このパーティは山行にGPSを持参しており、また山行の目的は読図の訓練 . . . 本文を読む
いつもチェックしている信州山小屋ネットで、こんな記事が掲載されていました。
北アの山小屋や診療所に感謝状 松本署、救助や治療で
いい視点で表彰してるなあ、と、ちょっぴり反政府的な私にしては珍しく行政に感動しました。
現在私は北アルプス北部で「遭難防止」パトロールをしています。あくまでも「遭難防止」であり、自分たちのことを「救助隊」だとは思っていませんが、夏の大雪渓で事故が起きた時真っ先 . . . 本文を読む
ちょっと前ですが、信州山小屋ネットにこんな記事が出ていました。
軽油税免除の意見書を可決 県会が山小屋の要請受け
昨年の12月に北アルプスの山小屋関係者が陳情を行っていました。軽油引取税は地方税であり、下界の道路整備を目的としたものです。それに加えて最近の燃料価格高騰もあり、免税を求める動きになったようです。
参考:信州山小屋ネットの昨年の記事
「山小屋の軽油を免税に」 北ア業界関係者が陳 . . . 本文を読む
前回の続きです。
標高850m付近にある不動滝の滝壺に遺体が浮いているのを仲間が発見し、遭難者と確認されたようです。
参考URL
滝つぼで遺体発見 氷ノ山遭難、豊岡の女性(神戸新聞)
5日に救助が来なかったので、自力下山を試みたのでしょうか。おそらく沢を下ろうとして転落か滑落したものと思われます。
この遭難で気になる点がいくつかあります。
第一に、せっかく携帯電話が使えるとい . . . 本文を読む