私が時々チェックするウェブサイトのひとつに、奥多摩消防署があります。このサイトには山岳遭難救助の様子を記録したページがあり、時々更新されます。
山岳事故等の詳細
このサイトを見ていつも感じるのは、出動する隊員の多さです。毎回十数人程度は出動しているのではないでしょうか。捻挫程度のちょっとした事故でも遭難者が歩けないとなれば、これだけの人数が苦労して山に登ってくる必要があるわけです。
私が夏 . . . 本文を読む
続きです。
岳人12月号の94ページには、記者会見の様子が掲載されています。その中で田上氏が天候判断についてコメントしていますが、それをいくつか抜粋してみましょう。
「天気予報図を前日の晩に見ていた」
「急速に発達する低気圧だとは思わなかった」
「雨がみぞれに変わる頃、風はそれほどなかった」
この時の天気概況は、台風が勢力を弱めながら日本に接近したあとで低気圧に吸収され、急速に発達しながら . . . 本文を読む
このブログで何度か扱った白馬岳4人凍死事故について、再び書こうと思います。
最近岳人とヤマケイの12月号を入手しましたが、岳人では3ページ、ヤマケイでは6ページにわたって、この遭難について書いていました。両方とも読んで見ましたが、私が関係者(この記事に登場している山小屋の人)から先日聞いた程度の話と同等の内容で、「ちょっと失望」といったところです。それでも困難な救助作業の様子が描かれていて参考 . . . 本文を読む
はじめに断っておきますが、この記事は「準備運動しましょう!」という内容ではありません。
ツアー登山のガイドをしていた頃は、出発前に必ず準備運動をしていました。正確に言うと、「やらされて」いました。
私も体が固いほうなのですが、お客さんの中にはそれに輪をかけて体が固い人がいます。足の屈伸をさせると、「はい!もっと深く」なんて言った瞬間に倒れそうな人が結構います。アキレス腱伸ばしをやろうものな . . . 本文を読む
最近、山関係の会合で呑む機会があったのですが、そこで興味深い話を聞きました。
元ベテランの山小屋番で関係者の間ではよく知られている方が、ある山で高山病にかかったそうです。それも肺水腫を起こして危険な状態だったとのこと。
その方は稜線の山小屋に長いこと勤務していたので、少なくとも日本の高山程度なら、高山病にかかるわけがないと、皆思うわけです。だから最初彼が倒れた時には、誰も高山病だとは想像でき . . . 本文を読む