豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

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悪天候に対するイメージが漠然としてるから死人が出まくる

2024年07月15日 | 遭難と救助について考える
死亡原因が低体温症であるとはっきり報道されている記事が少ないのですが、亡くなった4人の登山者は恐らくソレなのでしょうね。 富士山静岡県側で死者4人目 開山4日、救助要請相次ぐ異常事態 静岡新聞(Yahooニュース)  7/14(日) 22:04 富士山 静岡県側 登山者3人死亡 専門家“悪天候想定し用意を” NHK  2024年7月11日 19時57分 ツィッター上では悪天候下で登る登山者 . . . 本文を読む

下山中に疲労で動けず救助要請なんて屈辱的な事態を招かないために

2023年07月02日 | 遭難と救助について考える
コロナ禍以降目立つようになった、下りでの疲労による遭難を防ぐためにはどうすればいいのか。昨年の秋にも書きましたが、夏山シーズンに突入したところで解説をもうちょっと簡略化した記事を書いてみます。 下山中にヘロヘロになってしまった時はもちろんですが、最初からこんな感じで歩けば楽に下山できると思います。 詳しく書いたのを読みたい方はこちらで 下山時に疲労しきってしまい、マジで救助要請を考える事態に追 . . . 本文を読む

下山時に疲労しきってしまい、マジで救助要請を考える事態に追い込まれた時に思い出して欲しい歩行術

2022年10月08日 | 遭難と救助について考える
今年の夏、山岳遭難の報道で特徴的だったことがあります。それは下山時に疲労で動けなくなって救助要請というパターンが、とても多かったことです。 疲労で動けなくなるのって、実際にはいろいろなケースがあると思うのですが、報道では体力不足のひとことで片付けられていることが多く、解決策は身体を鍛えるとか、余裕をもった山行計画を立てるとか、その程度のことしか書かれていません。遭難の記事を読んでいると、これだっ . . . 本文を読む

夏山シーズン前の北アルプスにおける、残雪のヤバさ

2021年07月10日 | 遭難と救助について考える
ツイッター等でアイゼンもピッケルも持たない登山者がキワどい残雪の斜面で滑落し、なんとか停止していた動画が話題になっていました。6月~7月中旬あたりの、まだ営業していない山小屋が多い時期。北アルプスの稜線にはまだまだ雪が残っていたりします。夏に近づけば近づくほど雪も消えていくのですが、問題なのはヤバいところほどいつまでも雪が残りやすく、しかもステップ切りなどの作業が入ってない場合があることです。以下 . . . 本文を読む

遭難者の登山届提出の割合が少ないのは「お忍び」登山が原因、では無さそう

2020年11月20日 | 遭難と救助について考える
そもそも「お忍び」という言葉は高貴な方や有名人がこっそりと外出するという意味だったはずなので、よりによって読売新聞がこういう表現をするのはいかがなものかと 後ろめたいから?7割が登山届出さず…「お忍び」で低山登り、遭難相次ぐ 読売新聞  2020/11/19 09:19 引用 登山届の提出割合が低いのも今年の特徴だ。昨年(4~9月)は遭難者の45・8%が登山届を提出していたが、今年(同)は26 . . . 本文を読む