豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

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悪天候に対するイメージが漠然としてるから死人が出まくる

2024年07月15日 | 遭難と救助について考える
死亡原因が低体温症であるとはっきり報道されている記事が少ないのですが、亡くなった4人の登山者は恐らくソレなのでしょうね。 富士山静岡県側で死者4人目 開山4日、救助要請相次ぐ異常事態 静岡新聞(Yahooニュース)  7/14(日) 22:04 富士山 静岡県側 登山者3人死亡 専門家“悪天候想定し用意を” NHK  2024年7月11日 19時57分 ツィッター上では悪天候下で登る登山者 . . . 本文を読む

富士山吉田口登山道の入山規制ってシーズン中にどんくらいありそうなの?

2024年05月15日 | 入山料・入山規制
富士山吉田口登山道の入山規制ですが、予約制のシステムを作るという話が報道されています。 山梨県が富士登山の「通行予約システム」を導入。通行料2,000円も事前決済で ヤマケイオンライン 2024.05.14 詳細はリンク先を読んでいただくとして、大ざっぱに書きますと、登山者数の上限は4000人で、事前に3000人までが予約可能とのこと。そして当日分として1000人分の枠が設けられています。 . . . 本文を読む

「常に現在地を確認」とか「こまめに現在地を確認」とか、やらなくてもいい

2024年04月10日 | 道迷い遭難を防ぐシリーズ
道迷い遭難の報道記事などを読むと、その防止策として「常に現在地を確認」「こまめに現在地を確認」と専門家や関係者がコメントしているのをよく見かけます。 今回は、そのことについて徹底的に書いてみたいと思います。 ◎結論から先に書くと… 「現在地の確認」ってナビゲーションが正しいか否かを確認するものであって、ナビゲーションそのものではありません。行動中にナビゲーションをしっかりやってこそ、現在地の確認 . . . 本文を読む

読図よりも前方を見ることや登山道の識別が大切な理由

2024年01月08日 | 道迷い遭難を防ぐシリーズ
道迷い遭難を防ぐためには「常に前を見て歩け!」「登山道を識別しろ!」と、しつこく言い続けていますが、一般登山者にはあまりウケてないようですね。やはり読図ができないと道に迷うという方が、いかにも山っぽくていいのでしょう。 というわけで、なんで読図よりも「常に前を見て歩け!」「登山道を識別しろ!」の方が大切なのか、もちっと深掘りしていきましょう。 ●登山道が無い山を読図しながら登る時のことを考え . . . 本文を読む

5年登っていても登山道からの逸脱は気づきにくいのかもしれない

2023年12月24日 | 山岳遭難
今年の9月ですが、不帰ノ儉付近を通過中の登山者が助けを求める声を聞いたということで警察に通報したけれど、複雑な地形によって声が反響してしまい、遭難者本人の位置を確認するまで何日もかかってしまったという遭難があったのを覚えている人は多いかと思います。 不帰ノ儉付近で道迷い遭難に陥った登山者が8日ぶりに救出される 豊後ピートのブログ この件については山岳雑誌の編集をしている方が実際に現地を見に行っ . . . 本文を読む