私は3年前に東京消防庁認定の上級救命講習を受けています。そろそろ再講習の時期になってきました。夏山に入る前に受講しようと思っています。
当時の講習はガイドライン2000に沿ったものです。そしてAEDを一般市民が使用することができませんでした。
というか、手元の認定証を見ると日付が平成16年6月29日で、一般市民が使えるようになったのが同年の7月ですね。教えてくれた人はガイドラインが新しくなる . . . 本文を読む
前回は初心者向けに地図の読み方を書いてみました。おわかりだと思いますが、アレは一般登山者向きの登山道を通るという前提で書いたものです。冬山を目指すような人は、アレだけで満足していては危険です。
と言うわけで、今回のテーマは「脱出」です。山の中で迷ってしまい、踏み跡がない地点まで進出してしまったけど体力は充分残っている場合、軽々しくあきらめてはいけません。以前にも書きましたが、早々と「救助を . . . 本文を読む
ここまで「道迷い遭難を防ぐ」と題して、いくつかの記事を書いてきました。今回は「常に現在地を把握する」ことがテーマです。
ガイドとして山に登っている時、たまに「ここはいったい、どこでしょう?」とお客さんに質問することがあります。正直な話、8割以上の人が大雑把な位置でさえ答えられません。
お客さんから「あと何時間で着きますか?」という質問は、耳にタコができるほど聞きましたが、「ここはどこですか . . . 本文を読む
青森県の八甲田山で24人のパーティが雪崩に巻き込まれ、2人が死亡した事故が大きく報道されています。
毎日新聞記事
ブログ・雪山での雪崩・遭難事故のまとめ
八甲田、不明の男性1人を無事発見 死者2人、負傷7人に
今回の事故現場は樹林帯であり、雪崩の危険が比較的少ない場所と思われるのですが、雪崩が発生した源はずっと上の開けた地形のようです。そのため死亡した2名は雪崩による窒息死ではなく、雪崩に . . . 本文を読む
前回の続きです。
先日の記事で「道を覚えておいてね」と説教しましたが、それに関連して私が出会った「すごい」道迷いの話を紹介しておきます。
ある夏の日、私は北アルプス・唐松岳と五竜岳の中間地点にある大黒というピークで草刈りをしていました。そこへ唐松方面から登山者がひとりやってきたので、
「今日は五竜泊まりですか?」
と声を掛けました。すると、
「いえ、八方へ下ります」
と返事が・・ . . . 本文を読む