豊後ピートのブログ

元北アルプス槍ヶ岳の小屋番&白馬岳周辺の夏山パトロールを13シーズン。今はただのおっさん

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2005年11月02日 | 山について、いい加減に語る
この「山についていい加減に語る」カテゴリーに掲載した文章は、私が管理している某サイトに掲載していたものです。 本来ズボラな私は、サイト更新作業がメンドウになってしまい、もっと手軽にできるブログに完全移行することにしました。 某サイトのほうは、しばらくしてから閉鎖します。 で、このカテゴリーはとりあえず過去ログ置き場ということにして、山に関する新しいネタはすべて「山」のカテゴリーに書こうと思っ . . . 本文を読む

2004年7月25日の行動記録

2005年11月02日 | 山について、いい加減に語る
その日は朝から嫌な気分だった。快晴だったが、午後は確実に雷雨にやられそうな雰囲気である。 前夜五竜山荘に泊まった私は、午前中ゆううつな気分で空を眺めていた。しかし「まぁ、雷が来るとしたら午後3時以降だな」と考え、昼飯を食ったらすぐに唐松山荘へ戻ることにした。そうすればギリギリでセーフ、なはずだ。 12時40分、小屋のスタッフに挨拶をして出発。この時間帯は唐松から五竜に向かう登山者が集中するので . . . 本文を読む

中高年登山者は遭難予備軍か

2005年11月02日 | 山について、いい加減に語る
山小屋で働いていた頃も、山岳ガイドを副業?にしている現在も、山は中高年でいっぱいである。最初に勤めた山小屋である槍沢ロッジは、のんびりした日程で槍ヶ岳を目指す中高年登山者しか泊まらなかった。またガイド仕事のお客さんのほとんどは60歳以上の方であり、70歳以上のお客さんは多く見かけても30 代や40代のお客さんが来ることは滅多にない。つまり私は中高年登山者のお陰で飢えを凌いでいるようなものであり、中 . . . 本文を読む

プチ行方不明

2005年11月02日 | 山について、いい加減に語る
ある夏の日、大天井ヒュッテのアタマをやってる後輩から、槍岳山荘に電話がかかってきた。   「うちに泊まるはずのお客さんがひとり、行方不明なんスよ~」   問題のパーティは、燕岳から槍へ縦走していた。大天井岳への登りにかかるところで、ひとりだけ巻き道から大天井ヒュッテへ直接向かうことになり、そこで分かれることになった。その後他のメンバーは大天井岳山頂を経由して大天井ヒュッテに到着したのだが、待ってい . . . 本文を読む

雷に当たらないように

2005年11月01日 | 山について、いい加減に語る
槍ヶ岳は天下の避雷針みたいなもので、ここで働いていると雷とよく出会う。  私が山小屋に入る前の年には、槍の穂先で落雷による死亡事故が発生している。雷雲が通過した後で山頂に行った登山者が、遺体を発見したそうだ。頭と足の裏に黒い穴が開いていたという。  人生2回目のレスキューも、やはり落雷によるものだ。遭難者は中年の女性。雷雲が接近してきたので穂先から待避しようとしたが間に合わず、落雷の衝撃ではし . . . 本文を読む