富士山の落石事故の報道記事を追っているうちに、今から15年近く前に白馬大雪渓で発生した大崩落を思い出しました。あの時、大崩落とともに巨大な落石が雪渓を滑り落ちていったのです。その痕跡を見つけた時は、唖然としました。
白馬岳大雪渓 大規模落石事故遭難救助 2005.8
2005年8月、白馬大雪渓の杓子側が大崩落を起こし、大量の土砂が雪渓上に流れ込みました。この時、私は白馬岳頂上宿舎にいて朝 . . . 本文を読む
落石事故でも人為落石、つまり登山者が石を落として他人に当たった場合は過失ということで警察による捜査が入る可能性が出てきます。その昔、北アルプスでのアルパインクライミングで落石事故があった時に、県警ヘリに刑事さんが乗って現場までやってきたなんて話を聞いたことがあります。
石積みが原因の可能性も 富士山落石、究明は難航
産経新聞 2019.8.27 17:33
引用
一方、県警は自然落石のほか、 . . . 本文を読む
朝の5時という時間帯に山頂で発生しているので、登山者が起こした落石である可能性が高いとは思っていました。で、石を落としたかもしれないと自ら名乗り出た人がいたようです。
「私が誤って落としたかも」富士山落石で女性が死亡
テレビ朝日 2019年8月27日 12時6分
引用
警察によりますと、その後、現場で状況を確認したところ、「自分が誤って石を落としたかもしれない」と話す人物がいることが分かりま . . . 本文を読む
みんな60歳代後半かそれ以上の年齢ですな。
雨と風で低体温症か 北ア20日の高齢登山者計5人遭難
信濃毎日新聞 8月25日
引用
県警山岳安全対策課によると、20日に遭難があったのは(1)常念岳と蝶ケ岳を結ぶ登山道(標高約2600メートル)(2)蓮華岳の山頂付近(同約2700メートル)(3)奥穂高岳から前穂高岳を結ぶ登山道(同約2900メートル)=地図。それぞれ東京都の男性(69)、津市の6 . . . 本文を読む
おかげさまで「ガチで考える山岳遭難の防止」のほうは、ちまちまと売れています。
前回は販売開始について告知しただけなので、本書をもう少し紹介させていただきたいと思います。まずはじめに、本書のもくじをさらっと紹介。
■転落・滑落事故
■道迷い遭難
■気象遭難
■転倒事故
■病気やケガへの対処
■落石対策
■雪渓
■単独登山のリスク
■装備について
■ツアー登山
■集団登山
■ゆっくり歩く技術を身に . . . 本文を読む