以前、ヤマケイでも登山道のマーキングについて書きました。マーキングについてはいろいろ思うことがあるのですが、ここでは簡単に触れるのみにしておきます。
◆マーキングを正しく理解する
ペンキの○マークを見ると妙に安心する登山者が多いのですけど、これはあくまでも「ここまではOK」でしかないと考えるべきです。この先もOKというわけではありません。例えば○マークの先に登山道のように見える何か、例えば . . . 本文を読む
いよいよ最終章です。
●第4章 道迷い遭難をさらに考える
◆GPSを持っていても道迷いする理由
昔は非常に高価でとても手が出なかったGPSですが、今や携帯電話に搭載されているのが当たり前という時代になりました。スマホにアプリを入れればハンディGPSの高級機みたいに地図を見ながらナビゲートできてしまうわけで、時代の変化には驚くしかありません。が、これだけGPSが普及しているのに、相変わ . . . 本文を読む
第3章はこれで終わりますが、第4章では道迷い遭難についてもっと突っ込んでみます。
◆動かずに体力温存?
道迷いに陥った人が1週間、あるいは数週間後に発見されて奇跡的に助かるケースがあります。この場合、新聞やテレビ等で報道されることが多いのですが、必ずと言っていいほど出てくるのが識者による「動かずにいたから助かった」というコメントです。「動かないことが鉄則」なんてコメントもよく出てきますね。 . . . 本文を読む
◆完全に自分の位置を失ってしまったら 後編
道迷い状態からの脱出を長時間試みてもダメな場合、救助されることを想定して動くことになります。
携帯電話や無線が使えるのであれば、それらを用いて救助要請を行います。電話なら直接警察へ連絡を取ってください。家族や友人等に連絡して救助要請してもらうケースがありますけど、バッテリーと時間の無駄です。それはつまり、命を削ってるようなものです。なぜなら、警察に直 . . . 本文を読む
初めに言っておきますが、この段階に至るようではダメダメもいいところです。よく「道に迷ったら○○○すればいい」なんて気軽に言う人がいますけど、そんな寝ぼけたことを言うヒマがあったら道に迷わない方法を全力で考えて実践すべきです。登山道から逸脱してしまうレベルの道迷いは、棺桶に片足を突っ込んでいる状態だと思ってください。
◆完全に自分の位置を失ってしまったら 前編
前項の手段を試みても道迷い . . . 本文を読む