poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

苦手だったお箸づくり

2006-09-24 15:11:27 | 野外教室
清里では自分で作ったお箸を使うのが恒例になっています。
夕方までにお箸にする枝を探さなくちゃいけない!!!
そんなプレッシャーから解放されたのはつい数年前のこと。
そもそもまっすぐな枝を見つけること自体が難しいのです。
木の枝は、人間が勝手に思いこんでいるほどまっすぐじゃない。。。
お箸づくりに挑戦して初めて知ったことでした。
おかげで、曲がったお箸でも上手に使いこなすテクニックが身につきましたけどね。

野趣たっぷりのお箸…それに似合う箸おきも作ります。
ただ木の枝を切ったものとか、石ころに草を結んだものとか。。。
当初はいわゆる箸おきの範疇にとどまっていましたが、やがてエスカレートして、テーブルフラワーじゃないの?…というくらい大きく派手なものになりました。
しかし、あまり大きいとかえって邪魔。
本来の機能を果たさないものになってしまいます。
それで、近年はややシンプルなものを作るようにしています。

 にあるのは初日の作品。
カットした木の枝を笹と草で束ね、コクワの実を加えました。


 翌日はシンプルを離れて、コサージュ風。
朝の散歩で作っておいた蔓のベースに6種類の植物を加えています。
ノガリヤス、ツルウメモドキ、ワレモコウ、ノギク、ナギナタコウジュ、落ちて黒くなったヤマナシの実。


 この日は、こんなブレスレットをつけての夕食。
やはり、実のついた枝を束ねたものです。
ベルトになっているのは、トウモロコシの皮とハネガヤ。
グリーンだった実も、今では赤茶色に乾いて、また違った表情を見せています。
コメント (4)
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野草を生ける楽しみ…(1)

2006-09-17 16:39:02 | 野外教室
晩夏と初秋が共存する清里を訪れるのは、今年で13回目。
例年ほとんど同じ時季に野辺山&清里との再会を繰り返しているわけですが、その年によって花の咲き具合や木の実の状態が微妙に異なります。
そんな変化を楽しみながらの野草の採集は、何度やっても感激の連続です。
何度も通っているうちに、どのあたりにどんな植物があるのかが少しずつわかってきて、あと少し歩くと“萩の小道”だ…とか、そろそろハシバミ(ヘーゼルナッツ)の木があるはず…とか、去年はここでたくさんのホップの実を採集した…とか、あそこへ行けばアブラチャンの実が採れるとか…例を挙げればほとんどエンドレス。
日常では絶対に体験できないたっぷりの野草を採集すること、それだけでうきうきと楽しい気分になってきます。
野外教室では毎度のことですが、ただただ無心に花を摘んでいるうちに、子ども時代の感覚に戻ってしまう私です。

いつもは比較的採集量の少ない私ですが、今年は自分でも驚くほどの量になりました。
 ←2日めの朝の水あげ
手前の白や黄色の花の向こうに、前日採集して新聞紙でしっかりとくるんでおいた野草が隠れています。
バケツの手前に無造作に置いているのは水あげの必要のない枝…これももちろん使います。

そのうちの半分も使うことができませんでしたが、4リットルサイズのペットボトルをベースにして思いっきり大きく生けた野外作品です。


バーベキュー用のかまど?と、近くにあった大きな柴の束をちゃっかり利用させていただきました。
ページトップの写真が、この作品の一部です。
黄色の花は、ハンゴンソウとオオハンゴウソウ2種。
オオハンゴウソウの花心も使っています…この花心が気に入って、5月の清里で天然ドライフラワーになったものをひと抱え持ち帰ったことがあります。
赤紫がかった茶色は、ご存じワレモコウ…自然のものは色が鮮やかです。
下方の黒いツブツブは、ウドの実…今年はこの実を大量に使ったうえに持ち帰って果実酒にしました。
うっすらとピンクに色づいたあじさいのような花がノリウツギ…前回の記事でドライフラワーになっているのと同じ植物です。
その向こうに白く繊細な感じのお花が見えますね…これはセリ科の植物。
名前は知らないのですが、レースフラワーにそっくりの、とてもエレガントな姿をしています。

写真ではよく見えませんが、この他に赤いミズヒキ、ビロードモウズイカ、ノギク、シシウド、アカソ、アキノキリンソウ、オタカラコウ、ツルウメモドキ、オミナエシ、フジバカマ、ノガリヤス etc.を使っています。

今年もまた清里での3日間を無事に過ごせたことに感謝です。
コメント (2)
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とりあえずのkiyosato報告

2006-09-11 21:53:40 | 野外教室
1年ぶりの清里は、いつもと変わらず木々に囲まれた空間。
たっぷり3日間、思いっきり動き回ってきました。
深い森に包まれた竹早山荘が宿舎です。



去年、ここで催されたジャズライブでのお花の一部がそのままドライフラワーになって残っていました。
右上にかかっている2本の枝がそれ・・・私の大好きな植物の一つ、ノリウツギの枝です。
宿舎の管理人さんが残しておいてくださったのです。
それだけのこと…なんだけど、作り手としては感慨ひとしお。
自分の足跡が残っているみたいで、とてもうれしくなってしまいました。
1年前の様子は、05年11月5日の記事《ジャズライブ in 清里》をご覧ください。



この施設では年間を通していろんなイベントが行われています。
その産物の一つ…アケビやブドウ蔓で作ったボートが高く吊されていました。
その下に寝ころんで木々の枝や葉っぱ、その向こうに見える空を眺めていると、日常のもやもやしたものがどこかに消えていくようでした。

とりあえずの報告は、こんなところ。
大小合わせて10点の作品は、次回から何度かに分けてご紹介したいと思います。
コメント (3)
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心は...ki・yo・sa・to

2006-09-03 14:40:07 | 野外教室
9月初旬、時には暖炉に火が入るくらい朝夕が涼しい清里でも、昼間はめっぽう暑くて、汗だくになってしまいます。
重いリュックを背負って炎天下の猛烈な暑さと強烈な日差しの中で植物採集をしながら歩く私たちって、実はとても自虐的なのかも…と思うほど。
それを13年も続けているのですから。。。

野の草花を自分で採集して、水揚げして、思い思いの場所に活ける…普段の生活ではまずできないこと!
清里の野外教室の最後は、それぞれが自分で集めた花材をすべて動員して、宿舎にある和弓の的を飾ります。
参加者が5人いれば、植物で埋められた的が5つ並ぶわけです。
それを私たちはコラボレーションと称して、楽しみの一つにしています。

使った草たちは、持ち帰って飾ることもできるのですが、私の場合、そのケアをする余裕がないので、“今年も存分に遊ばせてもらってありがとう! また来年もよろしくね!”と言って、自然に帰します。
的に飾った植物を撤去しているときに、手にしたお花がブーケになっていました。


 あずまやの木陰で…05年

話は戻って、初日の炎天下の強行軍の途中、野辺山の宇宙電波観測所のあたりでお昼になります。
お弁当を食べた後、早速“最初の即興作品を制作せよ!”との指令・・・
まったり気分にムチ打って作ったものです。
赤く色づいているのはリンゴの原種?だというヒメリンゴ。
グリーンのしっかりした実は、オニグルミです。

お花は持ち帰らなかったけれど、りんごはホワイトリカーに漬け、胡桃は染色に使いました。
このほかにも、サルナシ、クマヤナギ etc. も果実酒にしておいたのよ・・・www
今年はそれを持参して、夜のお楽しみにしようと思っています。
師匠をはじめみんなが持ち寄る果実酒等々も、野外教室の楽しいことの一つとして定着してきました。
コメント (7)
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