poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

隈の井 & 唐人津城

2007-06-24 11:44:36 | 野外教室
唐人津城の少し手前の分かれ道を左に折れて進むと平らな広場のような所に行き当たります。
そこが、6年目にして初めて訪れた “隈の井” です。
唐人津城ほど広くはありませんが、ここもまた月面に降り立ったのではないか…そんな錯覚に陥りそうな空間。
荒涼としていながら、静寂が包み込んでくれるような不思議な場所です。

地面のあちこちに這杜松(ハイネズ)か何かの根がレリーフのように浮き上がっています。
そのうちの一つを選んで挑戦したのが冒頭の写真です。
風と土が描いた地表の模様に助けられています。

海の方へ目をやると、ここも絶景……。
こんな風景の中に身を置くだけで、おおらかな気持ちになると同時に、大自然の中では微小な点にすぎない自分を感じることになります。



ここでゆっくりしたい気持ちをおさえて、次の目的地、唐人津城に向かいました。
いつものように荷物を下ろして、360° のパノラマが楽しめる断崖の上まで移動。
空と海に向かって大きく腕を広げ、宇宙と交歓?した後、再びウッドデッキに戻ります。
そこで裸足になって走り回り、最後は大の字になって寝ころぶ…いつものメニューを楽しんだ後、カチッと体のスイッチを切り替えて作ったのがこれです。



お気に入りのエプロンというか…オーバースカートとして愛用しているラオスの布を広げて、松・ハンの実の枝等々を並べました。
時折吹き上げてくる強い風にあおられないようにするのにひと苦労。。。
ちゃっかり師匠のワザを拝借して、イネ科植物の茎で作ったピンをデッキの隙間に差し込んでいます。

同じ場所での過去の作品は、こちらとこちら…と思ったら、一昨年以前のものはまだご紹介していなかったのですね。。。
それはまたいつかのお話ということにしましょう。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

式根の山道で-07

2007-06-16 14:26:44 | 野外教室
海と山を同時に堪能できるのは、小さい島で活動する最大のメリットです。
しかも徒歩で簡単に移動できるのですから、ウォーキング派の私には都合のいい条件。。。
式根島での2日めはそれを凝縮したような動き方をすることになります。

山道の入り口までは民宿の車に乗せてもらいますが、そこからは人気のない林を歩いていきます。
ハイキングコースになっていても、人に会うことはめったにありません。
木々の隙間から眼下に海を眺めながらの山歩き。
強烈な雨風にさらされてきた林ですから、独特の面白い形に伸びたものが多く、私たちは個性的な木を見つけては歓声を上げるのです。

そんな山道での今年の即興作品がこれ!
バキッと折れた大きな幹が別の木にひっかかった状態になっています。
その形のすごさと枯れた木肌の美しさが気に入って、首に巻いていた麻のスカーフとおやつに持っていった小夏、それに師匠が自らハンの実で染めた絞り染めのスカーフを借りてアクセントをつけてみました。


この木のダイナミックな形は言うにおよばず、自然についていた朱赤や黒・グレーの色がとてもすてきに思えて、まよわず飛びついてしまいました。

このコースでの去年の作品はこちらです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シークレットゾーン青池

2007-06-10 13:01:49 | 野外教室
青池は、式根島で絶対にはずせないスポットの一つ。
今年も2日めの“朝の散歩”で行ってきました。
ロープにつかまって斜面を下る緊張感が心地よく、今年はどんな漂流物があるかワクワクしながら進んでいくと、こんな風景が待ちかまえています。
さらに中央のくぼんだ岩面を上っていくと、その先は外海、太平洋です。
ここを訪れる人はほとんどいません。
たまに岩場にひっそりと釣り人の姿が見える程度で、あとは岩ツバメや海鵜がいるだけです。

この大きな岩の向こう側もまた、切り立った岩が続きます。
その上をおそるおそる移動するのもスリルたっぷり。
その緊張感と外海に向かった時の爽快感…ここにいるのは私と鳥たちと果てしない海だけ…みたいな感覚に襲われて、すっかりやみつきになっているboccoです。

左下に見えるのが青池の水面。
当然ながら潮の満ち干によって池の大きさも風景も変わってきます。
この日のこの時間はほとんど干底の状態です。
小さな小さなニモみたいな魚が泳いでいたり、小さな小さなヤドカリがせわしなく移動していたり…そんなメルヘンのような世界を間近に観察するのも楽しいものです。



さて、この場所を訪れる最大の目的は大波に洗われて流れ着いたままになっている流木を拾うこと。
右下に少しだけ写っていますが、この手前におびただしいといってもいいほどの物が漂着しています。
宝の山の中から厳選に厳選を重ねて持ち帰ったのがこれ!
民宿の物干場を拝借して乾かしているところです。

この流木たちは、どんな作品に変身してくれるのでしょうか?
魅力ある素材に命を吹き込むことができるかどうか…不安と緊張と期待が入り交じり、祈るような気持ちになるのです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

箸置き No.51 & 52

2007-06-04 21:59:09 | 野外教室
野外教室では、夕食前に必ず自分の箸置きを作ることになっています。
数えてみたら、今回で通算51個めと52個めになることが判明!!!
10年以上続けているのですから、当たり前といえば当たり前だけど。
それにしてもよく作ったものだと、我ながら感心したり、あきれたり。。。

はじめの何年かは、何をどうすればいいのか、皆目見当がつかず、本当に戸惑いました。
それでも、やっぱり、継続は力なり。
そのうち、箸置きの範疇を超えて、サイズだけはテーブルフラワーに近いものになっていきました。
でき上がりまで5~10分…もちろん採集にかかる時間は別です。

まず初日の作品がこれ!
はにわのジョニーをベースにイヌビワの実、椿の実、ハマヒルガオの実、つる性のノイバラ、ハマエンドウ、ベンケイソウの仲間、かわいい新芽がついた細い枝、それから海辺で拾った赤い小石をアレンジしました。
撮影用に、面白く紅葉したつやつやの葉っぱを加えて・・・とても箸置きとはいえない代物かも。。。
立体感をお見せするために、ちょっと背景に難ありですが、こちらもご覧あれ!



どうしてもジョニーを使いたかったのです。
ちなみにジョニーは身長18cm…。



2日めの夜は、かなり趣を変えてみました。
大きなアジサイの葉をくるりと丸めて、アジサイの花、椿の実、グミの葉、そしてノビルの花を組み合わせています。

誰のためでもない、自分一人のために作ったオリジナルの野草箸置き…ということにして、悦に入ってしまう野外教室でのboccoです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする