poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

秋深し……

2008-10-27 22:27:33 | あれこれ
休日の自由な時間がとりあえず戻ってきました。
とはいえ、日頃の怠慢から “家のこと” がかなり滞っていて、
苦しい立場にあることに変わりはないのですが。。。

その “家のこと” を後回しにして、先週末&今週末のそれぞれ半日ずつ、
いくつかの個展に出かけてきました。

まず最初に伺ったのは、フェルト作家おべひ~たさんの個展。
優しく繊細でキュートな作風…そして何より、物の形をとらえる目がすばらしいのです。

続いて訪れたのが、ヴィルヘルム・ハンマースホイ展
静寂の不思議空間に吸い込まれていくようでした。

次の週末は、まずは木彫作家の上條宜子さんの展示会へ。
毎年この時期に1回だけ…でも、もう10年以上も通い続けています。
上條さんの作品はこちらで。
9月に別の場所で開催された展示会の様子です。

その上條さんの紹介で井口里栄展を覗き、しめくくりは友人夫妻の写真展(詳細は↓)です。
コンセプチュアル・アートといってよいのでしょうか。
写真を撮ることが面白くなっている私には、とても刺激的な作品たちでした。

えいやぁっ!…そんな勢いでいろんなものを見た週末。
やはり、私は私なりに、やっていくしかないんだなぁ。。。
改めてそんなことを思った秋の休日でした。


都心部でも木々ばかりでなく、線路際のドクダミの葉やエノコログサの葉も紅葉し始めています。
仕事帰りに歩くいつもの道も、木々の葉がカサカサと落ち始め、雨上がりには干し草のような甘い香りに包み込まれます。
今日はほんの数メートルでしたが、雑木林の脇を歩いて、シュワッ・カサッと葉っぱを踏む感触を味わいました。

写真は、9月初めの清里で見つけたムラサキエノコロ。
1枚だけ赤く色づいた葉っぱが、この子をとてもすてきに輝かせています。


森岡喜三夫・洋子 作品展
 New Jersey ⇒ Tokyo ⇒ Sapporo

森岡喜三夫『時光 ~風景の瞬間~』
 Ephemeral landscapes


森岡洋子『光景 ~不可思議な時~』
 Scenes - Time Indeterminate        

           

銀座 ニッチ・ギャラリー
〒104-0061 東京都中央区銀座3丁目3-12 銀座ビルディング3F
tel. (03) 5250-1006
2008年10月24日(金)~11月4日(火)11:00~18:30
    11月2日(日)は休み。

札幌 紀伊国屋書店札幌本店
札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55 ビル
   2階 『イベント・スペース』  入場無料
お問い合わせ (株)HKワークス 011-758-8630
2008年11月14日(金)~20日(木) 10:00 ~ 21:00 最終日18:00終了
  *14日(金)18:00より1階『インナーガーデン』にてトークショー 
   演題 ・写真の基本的な考え方
      ・この20年のNYの変遷
      ・”内から見た日本””外から見た日本”

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定点・原点・出発点

2008-10-14 21:43:19 | あれこれ
毎年8月から翌年1月にかけての半年は、Boccoにとって生活のための労働が忙しい時期。
今年はどういうわけか例年以上に忙しく、週末も仕事に追われる日々が、実は3ヵ月近くも続いています。
これが2年前までならば、野草展の準備を始めるために自分にムチを打つ時期でもあったのですが。。。

そんな状態なので、じっくりと何かに取り組む時間をもつことがなかなかできないでいます。
でも、こんなことでいいの???…という思いは常に自分の中にあって、何年か前に読んだけどもう一度読みたくなった本を何冊か取り出してきたり、気になる展覧会のチケットを並べてみたり。。。

実は、まだ夏の暑さが真っ盛りだったころ、小さいトートバッグを作ろうとコットンの糸を準備していました。
それを思い出したのもつい3日ほど前のことで、その間、糸のことなどすっかり忘れていた自分に驚くやら、あきれるやら。。。

島で集めてきた流木の数々、9月の清里から持ち帰ったネジネジの枝・・・しまい込まずにそこらにころがしている素材のいくつかが、何かを訴えてくるようにも感じます。

状況に流されてしまいやすいこんな時にこそ、長年繰り返してきたことを見つめ直し、そもそもの出発点に立ち返ることが大切に感じられるのです。
流されていくという一つの現実を受け入れることも必要なのでしょうが、流されながらも、何かしら、自分が自分である証を、他の誰でもない自分自身に確かめずにはいられない近代的自我の堂々めぐり。。。
そんな “ゆらぎ” の中に、もうしばらくわが身を置くことになりそうです。

清里の帰り道、いつものスポットでの作品です。
今年は牧草の緑のストライプがきれいに浮き上がっています。
<コロンところがっているのは、コクワ=サルナシの実。>
1年前2年前3年前5年前は、それぞれこんなふうでした。

こちらも3年前(アブラチャンとハマナス)。
この時は同じ場所で3種類作っていたようです。


さぁッ! めげてないで頑張るかッ!!!
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ノリウツギ

2008-10-06 22:01:00 | あれこれ
もう3ヵ月近くも前になりますが、所用で京都へ行った時、大津方面にも足を伸ばしました。
Boccoにとっては「大津=三橋節子さん」。
この階段を上ったところに節子さんの住まいがあります。
さらに右へ上ったところが「三橋節子美術館」です。

三橋節子さんの作品の多くに白く描かれているのが、どこかアジサイに似ているノリウツギの花。
節子さん自身も好んで描かれたというこの花に、とても興味をひかれました。
そのノリウツギを初めて目にしたのが、94年の清里だったのです。
以来、清里での作品づくりには欠かせない植物のひとつになっています。

朝の光を受ける白いノリウツギ…。
色だけでなく、形も三橋作品に描かれたものに近いイメージです。



薄紅色が優しく華やかな雰囲気。
こんな色のノリウツギも好きです。


今年の清里では、いつになく植物の写真をたくさんとってきました。
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