poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

静かにおやすみ

2008-12-30 10:06:13 | 日々録
27日から休暇に入り、今年の年末はやや長め。
そのせいかどうか、自宅周辺に限っていえば、静かな年の瀬です。

26日夜、帰宅した私は、コートを脱ぐ気力さえなく、
そのまま1時間ほど、座り込んでしまいました。
翌日からの休日をどう過ごそうか…などと考える余力は残っていませんでした。

ドタバタと慌ただしく走り抜けてしまったこの1年。
いろんなことがあった割には、自分の中に何が蓄積されたかというと、、、
残念ながら、これ!…と胸を張って言えることは何もありません。
ともかくも、毎日をこなすことでいっぱいいっぱいの日々。
それでも “どうしても避けられないルーティン・ワーク” の合間を縫って、
人や物とのすてきな出会いがいくつもありました。
あせらず、くさらず、来年もまた、何とかやっていくか!…と気持ちを立て直しているところです。

The Beatles - Good Night


そんなことを思っていたら、ビートルズのホワイト・アルバム(1968年)の最後に収録されている
この曲_“Good Night” が頭の中で回り始めました。

   さあ、おやすみなさいの時間
   太陽は光を落とし
   月が輝き始めているよ
   きみのすてきな夢
   ぼくのすてきな夢
   それぞれに心地よい夢を見よう
   目を閉じてぐっすりおやすみ
   みんなみんなおやすみ。。。。。

この年末年始は、静かに、安らかに過ごしたいと思います。
みなさまも、よい時間を過ごされますよう。。。
オツカレサマデシタ・・・
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Very Merry Christmas

2008-12-23 20:53:51 | ひとり言
  クリスマスの夜のこと
  家々のドアが固く閉ざされたころ
  ひとりぼっちの幼い少年が外に立っていた
  冷たく凍える夜の闇の中に。。。

  明るく輝く家々の窓
  その中にたったひとつだけ、かすかなろうそくの明かり
  少年はその窓に近づきのぞき込んだ。。。

  家々の窓を通して彼が見たのは
  七面鳥、あひる、がちょうにチェリーパイ。。
  でも、そのたったひとつの窓の中に見えたのは
  白髪交じりの女の人と、何もないテーブル、そして涙に潤む彼女の瞳。。。

  少年はコートの中に手を入れた
  そこにはほとんど何も入ってはいなかったけれど
  コートのポケットから自分のためのクリスマスのご馳走を取り出した
  チーズひとかけと少しだけのパンを分かち合うために。。。

  少年はふるえる手で食べ物を差し出した
  ドアが大きく開いて
  「ボクとクリスマスディナーを分かち合いませんか?」と少年。
  「どうぞおはいりなさい」と女の人。

  白髪交じりの女の人は、グラス2つと残りわずかなワインをテーブルに運んだ。
  すべての人の、そしてきみと私のクリスマスに乾杯!

  家々のドアが固く閉ざされたクリスマスの夜のことだった
  その年、その町で一番幸せなクリスマスは
  ろうそくの灯りが映し出した光景だった

Christmas Dinner - Noel Paul Stookey


Peter, Paul & Mary の Christmas Dinner。
この曲を初めて聴いたとき、私はまだ二十歳そこそこ。
淡々として静謐な表現に、深い感動があった。

高校時代の一時期、月に1回か2回程度だったと思うが、
ある教会の聖書研究会という集まりに参加していたことがあった。
信仰があったわけではない。
イスラエル、シナイ半島、カナンの地。。。
旧約聖書に描かれた大昔のそうした地域の歴史に触れられるような気がしたからだった。
そして、そんな教会とのつながりを通じて知ったのは、
クリスマスというのはパーティーやケーキの日ではないのだということだった。。。。

かつて訪れた北ドイツでも、11月の声とともに、町はじわりじわりとクリスマスに向かい始める。
長い長い歴史が培った彼の地の風習には、華やいだ雰囲気と同時に、ピリッと身を引き締めずにはいられない空気があった。
それはおそらく、その土地で何代にもわたって命と暮らしを引き継ぎ、受け継いできた人々のもつプライドと底力のようなものが醸し出す空気ではないかと思う。。。

それから数年を経たころから、私の身の回りでも、
じわりじわりとクリスマスに向かっていくにわか仕立てのにぎわいが年中行事のひとつとなってきた。
けれど、それは私にとって心地のよいものではなかった。
例えば、年々エスカレートしていくイルミネーション。
チカチカキラキラを目にするたびに、私の気持ちがキュッと縮んで、息苦しくさえなる。
その輝きが強烈すぎて、私の目には痛いほどに突き刺さるのだ。

私のクリスマスと大晦日は灯りを消して夜の闇を楽しむ日。
雑音から離れて、闇と静寂を楽しむ日。
町の灯りがもう少し控えめならば、
満天とはいかないまでも、もっとたくさんの星が見えるはずなのに……
なんて、へそまがりなことは言わないでおこう。


Gilbert O´sullivan - Christmas song


  ホワイトクリスマスじゃなくていいんだ
  ボクが一日中ずうっと夢見ているのは
  平和に溢れる世界なんだから

  メリークリスマス、そして新年おめでとう
  恐怖や不安を抱えて生きるすべての人たちに
  彼らが探し求める平和がもうすぐ戻ってくると信じて

Gilbert O'sullivan の Cristmas Song。
この曲が作られてから30年を経た今も平和とは言えない世界の、そして私が住む国の現実。
その事実を改めて自分の中に受け止めたいと思う。

Very Merry Christmas!
これはメリー・ポピンズの映画の中で聞いたフレーズ。
笑いながら天井に浮かんでしまったアルバートおじさんの言葉だったのか。。。
それとも “心を入れ替えた?” 銀行家のお父さんの台詞だったのか。。。
そして、何十年も前に私が覚えたおまじないは・・・
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!!!


 お断り:上記歌詞はいずれもBoccoによる意訳です。
 写 真:マカオ民政総署内で撮影_June, 2008
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3ヵ月後のルドベキア

2008-12-07 23:31:24 | 日々録
早くも12月に突入!
例によって America のHoliday HarmonyをiPod で聴きはじめました。
あいかわらず雑事に追われるBoccoの日々です。
雑用のあれこれが一段落するまでは、何かをつくる態勢になれそうもありません。
少々気持ちは逸りますが、ここはがまんのしどころかも。。。
もうしばらく願望を温めていこうと思います。

そんな中で、ちょっとお知らせ!
今、竹橋の東京国立近代美術館で沖縄・プリズム 1872-2008を開催中。
同じ国の中なのに、知らないでいることがたくさんあるのだということを再認識……沖縄に限らず、他のどのエリアに関しても同じことが言えます。
単なる美術展ではない、メッセージ性の高い企画。。。
観光やリゾートで訪れる人の目に入る沖縄の姿よりも、そこに生きてきた人々の息づかいや暮らしぶり、そして生きざままでもが伝わってくるようでした。
12月21日まで…と、あとわずかの日程ですが、ぜひぜひおすすめの展覧会です。

写真は、9月の清里で採集してきたルドベキアの今。
すっかり乾いてしまいましたが、色はあまり変わらず残っています。
こんな枯れた風情もまた魅力的です。
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