poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

でも、めげてない

2007-10-22 20:02:24 | 日々録
栃の実の採集には失敗したけれど、それでは収まらないのが、10年以上も培ってきた“お拾い根性” というものです。

採集用の小さな袋を携えての買い出し…といってもほんの近所へのちょっとした買い物のついで。
団地の一角に立つコブシの木が、今年はとりわけ豊作だったらしく、たくさん実をつけました。
“ついで” の採集ですから、一度にたくさんとることはできません。
9月末から3度にわたってひとつかみずつ…で、それでも今のところ60個くらいを収穫。

3度目の昨日は、たまたま通った遊歩道の脇に大きな実をつけたザクロの木を発見!
ずうっと機会あらばと念じていたザクロの実です。
でも、とうてい手が届く高さではありません。
それでなくても、1ヵ月余り前から肩の関節が故障している私には無理な作業です。
…と、足元に落ちたばかりのザクロの実!!!
迷わず拾ってしまいました。

私が住んでいるのは、東京とはいえプチ田舎。
乗降客であふれかえる最寄りの駅から1km 行くか行かないかで畑や雑木林が現れます。
この週末も、小一時間ほどの“ついで” 散歩で、ハナミズキの紅葉を愛で、ヤマイモの紅葉とムカゴもしかと確認。
都心部のどこかに行くときは、徒歩と乗り換えを入れるとどうしても最低1時間は必要な場所ですが、こういうメリットがあるわけです。

もう一つの収穫は、沖縄スズメウリ
この植物に最初に出会ったのは4年前の6月…沖縄戦の日のことでした。
琉球大学のキャンパスで初めて見た鮮やかな赤や緑の丸い実はとても愛らしくキュート。
いつかまた沖縄に行ったら…とひそかに楽しみにしていたのですが。。。
その愛らしい植物に、木彫作家の上條宜子さんの作品展(今年は10月12~18日、於:銀座・陶悦)で再会したのです。
上條さんが沖縄から種を持ち帰って育てられたものを、ディスプレイに使っていらっしゃいました。
おみやげに少し分けていただき、今は赤く色づくのを待ちながら眺めている状態。
恐ろしく繁殖力の強い植物らしいので、枯らすことにかけては人後に落ちない私でも栽培できるかもしれません。

大急ぎで撮った間に合わせの写真なのが、自分としては不満ですが、手前がドライになりつつある沖縄スズメウリ、左の鉄の小皿に入っているのがコブシの実で、その隣がパックリ割れたザクロ。
ザクロは中の赤い実をお酒に、皮は染色に使います。
コブシは、染色した糸や原毛を使って変身させたいな。。。


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しまった!

2007-10-16 21:43:36 | あれこれ
10月とは思えないような陽気が続いた後の、肌寒い日々。
秋は着々と深まってきているのですね。
たわわに実ったカリンや真っ赤に色づいたハナミズキの実を見つけたり、コブシの実を拾って大喜びしたり、、、それなりに季節の移ろいを楽しんでいた矢先のことです。
いつの間にかすっかり抜け落ちていた“ある大切なこと”に気づいたというか、思い出したというか。。。

先週半ばのことです。
駅に向かういつもの朝の道、まだ栃の実を拾っていなかったことにハッと気づいた私は、もう少し先の栃の並木へ急ぎました。
ところが、木を見上げても実らしきものは見えず、下にも落ちていません。
今年は成り年ではなかったのかなぁ…なんてお気楽な気持ちで、中でも一番立派な実のなる木の根元を見ると・・・。
はじけた栃の実の皮が2つだけ、それも泥だらけで、ボロボロになったものが落ちていました。
のおまけに。。。
栃の実拾いのタイミングは、すでに去っていたのです。。。

1年前の今ごろ…というよりも、9月下旬のことでした。
今の住まいに引っ越して4回目の秋…つまり4回目にして初めて、そこが栃の実を採集できる場所だったということに気づいたのですが、台風や秋の長雨で、なかなか採集の機会が訪れてきませんでした。
それでも10個くらいは拾ったでしょうか。。。

来年(つまり今年)こそはたくさん拾うぞ~と、心に誓ったはずなのに。。。
初夏になって花が咲いているのを眺めては、“秋にはたくさん実をつけてね!”と、声をかけておいたのに。。。
9月の清里の後、なぜか公私ともに多忙でした。
駅に向かう道をわき目もふらず早く早くとひたすら先を急ぐ日々が続いていたと、今となっては思います。
出かける用事のない休日は、たまった雑事の処理とわずかな休養でいっぱいいっぱいの連続でした。

季節とは、うっかりしているとさっさと先に行ってしまうものだということを、手厳しく思い知らされたような気がします。
忙しいとは、“心を亡くす”ことに通じるなどといわれますが、文字通りの体験をしてしまいました。
あ~残念!!!
この失敗を忘れず、来年こそはしっかりと観察をして、栃の実を手に入れたいと思います。

冒頭の写真は、沖縄の島バナナ。
まだ青いものを房ごと吊して保存するのだそうです。
わざと逆光で撮影してみたら、青空を背景にぶら下がるコウモリ???
この “へんてこりん" さが気に入って、好きな写真の一つになっています。
コメント (5)
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再会

2007-10-07 16:45:59 | 野外教室
清里での野外教室は、毎回 “竹早山荘” 。
もう20回以上もお世話になっていることになります。

玄関のドアを開けたら、こういうことになっていました。
ここは05年のジャズ・ライブでBoccoがお花の飾りつけを担当させていただいた場所です。
その時はこんなふうになっていました。
そして、去年はこんなふうにアレンジされていました。

そもそも05年のライブの翌日、花材を撤収しようとしていたところ、“さびしくなっちゃうから、少しは残しておいてよ。。。” と、管理人さんがおっしゃってくださり、ノリウツギだけは残しておいたものです。
他の花材は、的の作品で使いきってしまいました。

そんなわけで、2年前の作品の一部がこんなにすてきに活かされている姿に再会できたのです。
私には思いがけないことであり、とてもうれしいことでした。

野辺山から宿舎までの道は、ふつうに歩いても2時間半から3時間はかかります。
その距離を、荷物を背負って採集しながら歩くのは大変だろうと、車で荷物をピックアップしに来てくださったり、、、宿舎の方々は、いつも変わることなく、何かとこまやかで温かい気遣いをしてくださいます。
本当にありがたいことだと思います。



05年アレンジ(部分)です。
上部のアジサイに似た花がノリウツギ。
下方のイネ科植物はノガリヤス。
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