poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

みみ巾着

2010-03-29 00:42:07 | works
観劇グッズの ビノぞうを持ち歩くのに、軽くて丈夫なケースを探していました。
しばらくは革製のミニミニポシェットを使っていたのですが、少し重たかったり、ひもが邪魔になったりして、十分に満足できるものではありませんでした。
そこで、思い出したのがこれ!
5年間も眠っていた“みみ巾着”です。
いくつか作っていたものの中でサイズがぴったりだったのが、この子です。
もとは市ヶ谷のインドで作ってもらった洋服の余り布。
泥染めの独特の風合いと色合い、しっかりと織られた木綿の生地だから至って丈夫。
水洗いOKだし、使い込んで少々くたびれたとしてもそれなりの味が出てきます。
早速『染模様恩愛御書』の千穐楽から使い始めました。


中に物が入っていないときは、こんな形。
ひもをくるりと回してひと結びすると、三角形の部分が “うさぎの耳” のような形になることから、“みみ巾着” と呼んでいます。
布の色は、少し紫がかった黒がベース。
写真ではわかりにくいのですが、あえて赤い糸でステッチを入れています。
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これもテ・ン・ジョ・ウ

2010-03-21 22:11:04 | 日々録
染模様恩愛御書を観に行ったのは8日ほど前のこと。
100年ぶりの再演(大阪・松竹座)から3年半を経て待望の東京公演…なのだそうです。
その日は、Bocco が最寄り駅に到着する直前に電車が止まってしまいました。
急きょバスに乗り換えて三鷹まで移動。
三鷹までの約30分間の長かったこと。。。
復旧したばかりの電車に飛び乗り、東京駅に着いたのは開演10分前!
丸の内側のタクシー乗り場に直行して、劇場入り口に立ったのは開演5分前!!
エレベーター4つを駆け上がり、イヤホンガイドを借りて席に着いた数秒後に柝が入って幕が上がる…まったくもってスリリングな経験をしたものです。

さて、今回のお芝居は、大道具(舞台装置)や照明、CGがとても効果的に使われ、舞台作りもいつもの歌舞伎とは違う趣になっています。
ストーリーテラーの役は、講談師の旭堂南左衛門さん。
しかし、歌舞伎本来の格調はしっかりと保たれて、これからの歌舞伎を背負って立つ、染五郎丈、愛之助丈をはじめ若い役者さんたちの心意気や意欲の感じられる作品です。
不思議空間ともいえる日生劇場の内部…天井もまた、このお芝居にぴったりの雰囲気でした。

書物にしろ映画にしろ、気に入ったものは何度も繰り返して見たくなるのは Bocco のクセのようなもの。
それで、今回は26日の千穐楽に行くことにしました。
いわゆる古典の歌舞伎は何度も再演されるものですが、こういう作品の再演はいつになるのかわからないし、それに千穐楽の舞台を一度見てみたいという気持ちもあります。
実は今週、 Bocco は新たな出発の時を迎えます。
そんな自分へのはなむけの意味もあるのです。。。

___おいおい、そんなに自分を甘やかしていいのかい?
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春もまた楽し・・・

2010-03-16 22:15:37 | 私のお気に入り
春の陽射しでポカポカの日曜日。。。
出かけた先は世田谷文学館で開催中の石井桃子展
子どもの頃から幾度となく作品を読んできた人の展示だけに、見るもの、読むもの、聞こえるもののほとんどが、自分の関心と価値観にぴったりと合って、自分自身の “今” を確かめるような思いにおそわれました。

最寄りの「芦花公園」駅へ降り立つのは初めてのこと。
もちろん芦花公園へ行ったこともないわけで、せっかくのお散歩日和です。
芦花公園を抜け、環八と平行する少し細い道をひたすら南下、祖師谷大蔵駅近くまで行ったところでバスに乗りました。
乗ったバスは、渋谷行き。
約40分の路線バスの旅も実に快適でした。

オオイヌノフグリにハコベは芦花公園でのもの。
コブシ、マンサク、ボケ、ヒヤシンス、アセビ、チンチョウゲ、ナノハナ…植物の名を多くは知らない Boccoでもわかるような花々にあふれていました。
イヌノフグリとハコベは、幼い頃から親しんだ植物。
たぶん Bocco が一番好きな花だと言っていいと思います。
写真が今ひとつなのはしょうがないかぁ。。。



そうして満たされた気持ちでのんびり家路についた Bocco の目をとらえたのが、この背高のっぽの木。
拙宅から徒歩5分ほどのところにあるこの木、Bocco はすっかり桜だと思い込んでいたのですが、どうやらコブシの木だったようです。
夕闇と夕陽の狭間に映えるコブシの木、あなうつくし…と思いきや、その2日後…つまり本日、すっかり陽が落ちた時間にこの場所を通りかかると…さすがこのところの暖かさでほとんど満開。
しかし、しかしです!
満開の花はうっすらとピンクで、やっぱり桜のように見えました。。。
でも、これは正真正銘コブシ=ヒキザクラだと思います。

苦手だったこの季節なのに、小さな幸せや発見があって、今までとは少し違う自分になったかも…なんてね
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tik-tik-tik-tik-tik-tik-tik…

2010-03-07 18:45:12 | 私のお気に入り
つい最近わが家にやってきた少し大きめのコースター。
ラオスの少数民族の手によるものです。

小さな針目で思うまま、思いつくままにチクチクチクチク・・・。
幾何学的な模様もあれば、牛や豚とおぼしきものの姿もあります。
縫いとりの糸も、白、そして藍の濃淡の3色です。

そこに描かれているのは、
身の回りにいつもあるもの、毎日毎日ずう~っと目にしてきたもの、
川の流れ、風の動き、木々のさざめき、、、
照りつける太陽、ポツリポツリ降る雨、白い月、、、
何億光年もの時を経て届いた星のきらめき、、、

いったいどんな気持ちで、どんなことを考えながら模様を描いていったのでしょう。
いろんな思いを巡らしながらの作業だったかもしれません。。
あふれる思いを鎮めるような作業だったのかもしれません。。
それとも、何も考えずただ無心の作業だったのかもしれません。。

こういう作業をするときの自分自身の気持ちを重ね合わせては、
その針目の一つひとつに親しみを感じ、いとおしいとさえ思えてくるのです。
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