poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

View From The Hotel in 奈良

2008-04-29 18:27:27 | View From The Hotel
ゴールデンウィーク直前の先週、ちょっと西へ旅してきました。
実に22年ぶりの奈良。
初日は、もちいどの通りから猿沢池へ出て興福寺へ。
定番コースなのに “行った” という記憶のない国宝館で、じっくりと仏像に対面です。
阿修羅像、薬師如来仏頭をはじめ多数の仏像たちが醸し出すスピリチュアルで深遠な世界に浸る…。
う~、よい時間でした。

あこがれの老舗ホテルで迎えた翌日はあいにくの雨。
奈良公園散策の予定を変更して、国立博物館へ向かいました。
開催中の「天馬―シルクロードを翔ける夢の馬―」も、平常展も、人が比較的少なく、落ち着いて見ることができました。
美しいもの、すばらしいものをひと目見たいという思いは誰しも同じ。。。
昨今の東京の美術館や博物館の混雑ぶりに辟易していたBoccoですが、ここでは本当にゆったりとした気持ちで過ごすことができました。

何百年、何千年もの間、人間の世界をじっと見続けてきた仏像たちの目に、今の私たちの姿はどんなふうに映っているのでしょうか。。。
まるですべてを見透かされているようで、万物を超越するものを畏れる気持ちがよみがえってきました。
わずか数時間の “仏像づけ” ながら、心が洗われるというのはこういうことなのかもしれない…そんな思いを抱いて奈良を後にしたのでした。


雨に濡れる新緑の大仏殿……そういえば小学校の修学旅行でも、奈良では雨に遭いました。



大仏殿の屋根を仰ぐと……これは江戸時代(1709年)の建物でしたね。
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布好き(1)

2008-04-20 20:35:00 | ひとり言
毛糸好きに始まった「天然繊維依存症」。
コットン、ウール、シルク、リネン……。
身の回りにある布の類の大半は天然繊維だということに改めて気がついた。

手織り、手つむぎ、手染め……。
昔ながらの手法で作られた布にめっぽう弱い私は、ついつい手がで出てしまう。
でも、実用的なものに仕上げることは、編み物にくらべるとはるかに少ない。
気に入って手に入れた布…それにハサミを入れることに強い抵抗があるからだ。
クラフト展の手縫い作品も、実はほとんどハサミを入れていない。
四角形にカットされたはぎれを、そのまままっすぐ縫っただけのものがほとんどなのだ。

では、大きな布はどうするか。。。
四角い布をそのままストールにしたり、インテリアの目隠しにしたり、ふろしき代わりにしたり…。
その程度のことしかできていないのが現実。

写真はバリ島からつれてきたバティック(左)とイカット(右)。
気が遠くなるほど繊細で優美な模様を何色もの染料で描きあげたものが多い中で、単色づかいのバティックはめずらしい。
迷わず入手したのだが、案の定、ちょうどその頃、アジアの布の世界に目覚めた娘のものになってしまった。
あれから4年、この布はスカートになったり、バッグに変身したりして何度も水をくぐり、やわらかな風合いになってきている。

紫青が鮮やかなイカットも、いい味を出してあげたいのだが、残念ながらまだ活躍の時期が来ていない。
頭がすっかり白くなる頃には、この色が似合う “おばあさん” になっていたいものだと思う。
そしていつか、布を体に巻きつけるような着こなしができるようになっていたいというのが私の夢でもある。

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ポストカード(6):光と影

2008-04-05 19:37:35 | works
  春の光が日に日に強くなってくるのを感じます。
  理屈でも何でもなく、四季それぞれの光を体が覚えているのでしょう。
  太陽が西に傾くと、空気はぐっと冷え込んで・・・

と、こんなことを書き出したのは半月も前のことでした。
雑用という名の伏兵にてこずり、疲労という名のならず者にやられ、そして花粉や埃に反応する体質というクセモノにも。。。
そんな負け戦をしているうちに、桜の花も散り始めています。

春の午後の光が映し出す影絵…これも作為のない自然の造形です。
百花繚乱の春よりも、例えばこんなふうにひっそりと静かな春の気配。
そんなものを見つけては…心ひそかに…快哉を叫ぶ!(矛盾はないと思うけど。。。)

ド真ん中よりも、隅っこで「確かな自分の世界」を描くものに惹かれるのは、今に始まったことではありません。
いつもどんな時にも「私は私」流のやり方を選んでしまうBoccoも、やはり「がんこちゃん」なのでしょう。
そんな自分自身とつき合っていく覚悟ができはじめたのはつい最近のこと。。。
おっと、話が思わぬ方向に進んでしまいました…

ポストカードは、このオリジナル版にアンティーク風の加工を施しています。
コメント (6)
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