poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

気を抜いて過ごす日

2024-07-20 17:30:38 | ひとり言
昼下がりのハンバーガーショップでbeer & burger 😋
あまりの暑さにまずはbeerをグビリ…あ〜ぁうまい!
酷暑お見舞い申し上げます^ - ^
〈…と、Instagram で呟いてしまった〉


だらしなく伸びた頭髪のカットに行って来ました。
いつもなら国立駅の近くで遅め&軽めのランチを楽しんだ後、立川あたりに足を伸ばしてフラフラするのだけれど、今日はbeer & burger だけで帰宅しました。
雨が降るとの予報もあったし、明日と明後日の予定もあるし…で、この暑さの中、バテるわけにはいかないと、めずらしく自制心が働きました。

出かける前は昨日までの疲れを引きずってもいたし、暑いさなかの外出が憂鬱だったのですが、サンパツとビールのおかげか、上機嫌での帰宅です。
気持ちが向かない時でも、少しだけ頑張って動いてみると気分も変わるもの。
結果として、気を抜いて過ごすことになり、元気を回復したのでしょう。
そもそもニンゲンが単純にできているということに過ぎないのですが。。。

トマトにバジル、空芯菜もあるし、今夜は夏野菜の軽いメニューとチーズでワインかな。。。
昨夜は、モロヘイヤのポン酢和え、甘長とうがらしとちりめんじゃこの山椒風味、イワシの生姜煮、味噌マヨネーズを友に塩蒸しカボチャとスティックきゅうり。
連日の如く完全に呑助メニューですが、多くは飲みません…というより飲めません。
ゆっくり飲んでいるうちに眠くなってしまうのです。

さて、夕食前にひと仕事…作りかけだったトートバッグを完成させなくてはね。
ポケットをちょちょいと編んで止めつけて…はてさて、今日中にでき上がるでしょうか?
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柄にもないこと

2024-07-15 23:25:24 | ひとり言
トートバッグは、Boccoの定番カラー
毎度おなじみ、安心の色


3連休が終わりました。
雨はほとんど降らなかったけれど、湿度はきわめて高く、じめじめと重い空気が肌にまとわりつくような休日でした。

連休初日はただ好きなことに専念する…と決めていました。
朝からずっと手を動かし続けた甲斐あって、バケツ型トートバッグが完成まであと一歩というところにたどり着きました。
少しだけ残った糸でコースターを編むつもりだったのですが、四角く編んで内ポケットを付けることにします。
でも、作業は後日の課題にします。
今着手してしまうと、またまた睡眠時間を削ることになりそうなので、ガマン・ガマンです。


超ロングピッチの段染め風の糸は、こんなふうに色が変化していく

トートバッグの前に編んでいた春夏用のアンクルウォーマーです。
小物入れを作るために調達していたコットンとアクリルの糸でしたが、梅雨冷えや真夏の冷房で手足が冷えないように作ってみようと思いつき、即実行です。
ウール100%の糸よりもサラッと肌触りが優しく、編む作業も快適でした。
調子に乗って2組も作ってしまいましたが、秋冬でも十分使えそうなものに仕上がりました。

いつもとは全く違う明るめの優しい色合いです。
これを身につけるのは少々勇気が必要かも…自宅でしか使う予定はないけれど、ひょっとして私、“柄にもない”ものを作ってる???

“柄にもない”…
6月の歌舞伎座公演の「口上」で、豆腐買おむらに扮していた仁左衛門丈。
立役の仁左衛門が女形で登場し笑いを取る場面での「口上」でした。
当然の成り行きとして、“柄にもないお役”という言葉で場がドッと湧いたのでした。

その“柄にもない”というフレーズが、今度は自分の身に降りかかってきました。
柄にもないことをするのは気恥ずかしいことでもあるが、それは同時に新たなものを手に入れることにもつながる…なんて大げさかも知れないけれど。。。
新たなもの、新たな境地、新たな可能性…それがすてきなものだったら、思いがけずちょっといいものだったりしたら、たまには柄にもないことをしてみるのも悪くない。
自分のパターンを後生大事に守るばかりが能ではない。
ふと、そんなことを思ったのです。
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もう二、三べん…

2023-06-18 19:12:30 | ひとり言
お昼前に雨が上がった1週間前のこの日、公園ランチを敢行
いつもの場所ではなく、反対側のあずまや風の席に陣取り
いつものパンにありついた
しっとり濡れた緑に包まれて


まだ6月だというのに、30度を超える暑さも3日めです。
そして、3週間ぶりの雨の降らない週末です。
昨日も今日もまずは洗濯!…で始まりました。

けれど、昨日はシーツやマットなどの大物を洗って干すのが精一杯。
ちょっと座っているだけでお昼前からこっくりこっくり…です。
これはダメだと、布団にもぐり込みました。
小1時間ほどで目が覚め、次のことをしようとするのだけれど、
身体も心もヘナヘナと力が入らない状態で、再び布団の中へ。
本を読んだりうとうとしたり…で、1日が終わりました。
昼間がこんな調子でしたから、夜間に目が冴えてしまうかも…と少々心配ではありましたが
朝までほぼぐっすり眠っていたようです。

その甲斐あって、今日は元気!
朝メシ前に洗濯と簡単な掃除を済ませ、新生姜でスパイシーなシロップも仕込みました。
午後一番に食料品の買い出しを済ませ、遅めのランチタイムはミッケラーのビールがお供。
休日の昼呑みなんて、ちょっぴり贅沢なことをさせてもらいました。

先週は特に仕事がハードでしたから、相当に疲れていたのだと思います。
呑み込めないような事態がいくつか続いて発生していたこともあり
金曜日はとても嫌な気持ちで帰途についたのでした。

自転車を漕ぎながらBoccoの頭をよぎったのは、宮沢賢治の詩「もう二三べん」。
ざわついた気持ちを抱えて帰宅した私は、あれこれと思いを巡らしました。
久々の「モンテの砦」です。
半端な正義感と現実との間で苛立つのは、成長のなさの証とも言えるでしょうが
変に物分かりが良い人間になることには強い抵抗を覚えます。
とはいえ、重ねたのは年月と年齢のみだったのかも…やれやれ。
良い考えをするためにも、疲労を溜めないことが大事だと再々再々再認識しました。


少し長くなりますが、以下引用させてください。

もう二三べん
   
   もう二三べん
   おれは甲助をにらみつけなければならん
   山の雪から風のぴーぴー吹くなかに
   部落総出の布令を出し
   杉だの栗だのごちゃまぜに伐って
   水路のへりの楊に二本
   林のかげの崖べり添ひに三本
   立てなくてもいゝ電柱を立て
   点けなくてもいゝあかりをつけて
   そしてこんどは電気工夫の慰労をかね
   落成式をやるといふ
   林のなかで呑むといふ
   幹部ばかりで呑むといふ
   おれも幹部のうちだといふ
   なにを! おれはきさまらのやうな
   一日一ぱいかたまってのろのろ歩いて
   この穴はまだ浅いのこの柱はまがってゐるの
   さも大切な役目をしてゐるふりをして
   骨を折るのをごまかすやうな
   そんな仲間でないんだぞ
   今頃煤けた一文字などを大事にかぶり
   繭買ひみたいな白いずぼんをだぶだぶはいて
   林のなかで火をたいてゐる醜悪の甲助
   断じてあすこまで出掛けて行って
   もいちどにらみつけなければならん
   けれどもにらみつけるのもいゝけれども
   雨をふくんだ冷い風で
   なかなか眼が痛いのである
   しかも甲助はさっきから
   しきりにおれの機嫌をとる
   にらみつければわざとその眼をしょぼしょぼさせる
   そのまた鼻がどういふわけか黒いのだ
   事によったらおれのかういふ憤懣は
   根底にある労働に対する嫌悪と
   村へ来てからからだの工合の悪いこと
   それをどこへも帰するところがないために
   たまたま甲助電気会社の意を受けて
   かういふ仕事を企んだのに
   みな取り纏めてなすりつける
   過飽和である水蒸気が
   小さな塵を足場にして
   雨ともなるの類かもしれん
   さう考へれば柱にしても
   全く不要といふでもない
   現にはじめておれがこゝらへ来た時は
   ぜんたいこゝに電燈一つないといふのは
   何たることかと考へた
   とにかく人をにらむのも
   かう風が寒くて
   おまけに青く辛い煙が
   甲助の手許からまっ甲吹いてゐては
   なかなか容易のことでない
   酒は二升に豆腐は五丁
   皿と醤油と箸をうちからもってきたのは
   林の前の久治である
   樺はばらばらと黄の葉を飛ばし
   杉は茶いろの葉をおとす
   六人も来た工夫のうちで
   たゞ一人だけ人質のやう
   青い煙にあたってゐる
   ほかの工夫や監督は
   知らないふりして帰してしまひ
   うろうろしてゐて遅れたのを
   工夫慰労の名義の手前
   標本的に生け捕って
   甲助が火を、
   しきりに燃してねぎらへば
   赤線入りのしゃっぽの下に
   灰いろをした白髪がのびて
   のどぼねばかり無暗に高く
   きうくつさうに座ってゐる
   風が西から吹いて吹いて
   杉の木はゆれ樺の赤葉はばらばら落ちる
   おれもとにかくそっちへ行かう
   とは云へ酒も豆腐も受けず
   たゞもうたき火に手をかざして
   目力をつくして甲助をにらみ
   了ってたゞちに去るのである
     <『校本宮澤賢治全集第四巻』(筑摩書房)>

※ Boccoが初めてこの詩に出会ったのは小学生の頃でした。
 祖母に買ってもらった子ども向けの「宮沢賢治集」(たぶん集英社刊)に収録されていたものですが、
 上記の文言と全く同じものだったかどうかは不明です。
※一説によると、この詩は賢治自身が「疲労時及病中の心ここになき手記なり/発表すべからず」としたものの一つだったようです。
 勝手ながら、こちらのサイトを参考にさせていただきました。

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平穏無事、大いに結構

2022-08-21 16:14:22 | ひとり言
7月末、猛暑の土曜日、日本民藝館(駒場)で
その佇まいの潔さに目を奪われる
すっと伸びているのはハスの仲間だろうか


昨日は午前中に家の中のことを片付け、少しのんびりした後、前々から気になっていた映画『ブライアン・ウイルソン/約束の旅路』を観に出かけました。
ずっと以前にも書きましたが、ビーチ・ボーイズが全盛期だった頃はまだほんの子どもだったこともあり、さほど馴染みがあるわけでもないのです。
後年 Gerryさんつながりで聴くようになり、そのサウンドの深さに魅かれるようになったのはこの十数年ほどのこと。
そんなド素人でも十分に楽しめる内容で、結構満たされた気持ちで帰宅し、早速この映画のタイトルにもなっている“Long Promised Road” を聴いたのでした。

Long Promised Road (Lyrics) by The Beach Boys


ところで、この日は私の誕生日。
“めでたくもあり、めでたくもなし” の年齢となって久しいというのに、何件かおめでとうメールが届き、深謝・感激。
Kaiapua は1泊だけの慌ただしい沖縄行き、Kenchen も5日ほどの拙宅滞在の後、仙台の友人に会いに行きました。
よきかな、よきかな。どちらもそれぞれにいちばん好きな土地への3年ぶりの旅行を楽しんでいます。
そして私は、現役世代並みの労働をなんとかこなし、時々は歌舞伎や映画に出かけ、たまにちょっと美味しいものを食し…政治や時代の趨勢に物申したいこともありますが、少なくともそこそこ平穏無事に暮らすことができています。

昨晩は、ビーチ・ボーイズを聴きながら、今ここにこうしてあることに感謝し、数十年も前に子どもだった私に愛情を注いでくれた両親、祖父母、おじ・おばや従兄弟たちに思いを致して過ごしました。
今朝がた母の実家があった町が夢に出てきたのは、その余韻が残っていたからなのでしょう。
誕生日というのは、身内のみならず、自分に関わってくださる(くださった)方々に感謝する日だと、どなたかもおっしゃっていたように思います。

…なんて、殊勝な言葉を並べながらも、その舌の根も乾かぬうちに、あれこれブツブツとふくれっ面になってしまう自分の姿を容易に想像できてしまうのですけれどね。
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とりとめもなく、独り言

2022-04-10 17:10:00 | ひとり言
定点観測、2022年3月27日

数日来の好天に、今日はとうとう本年初の真夏日に。
爽やかな風を取り入れたくて、窓を開けて過ごす。
スギに代わってヒノキの花粉が大量に飛んでいるんだろう。
喉の奥がヒリヒリして、くしゃみも何度か。

昨日は、花粉のリスクを顧みず布団を干した。
妙に懐かしいお日さまの匂いに、なぜか気持ちが安らいだ。
今日は朝から洗濯を3ラウンド…シーツやマット類も洗ってしまった。
午後は調べ物を少しとあれこれ後回しにしていた雑用で終わってしまいそう。
でもめげない。
その程度のことをマイナス要因と感じるのは、少なくとも厳しい境遇にあるわけではない証拠だ。

あわただしい日常だからこそ、休日はゆったりと過ごしたい。
たとえ休日ノルマがたくさんあったとしても、焦る必要はない。
気持ちがささくれてしまう前のセルフケアが肝心。
あれもダメこれもダメ…と、自分で自分を縛るようなことはやめよう。
自分をつまらなくするのは、紛れもなく自分自身の在り方なのだから。
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花咲かじいさん

2022-03-27 22:24:48 | ひとり言
幹に張り付くように咲いている桜の花
コサージュをたくさんつけているかのようで
おしゃれだなと思ったのは昨日の午後のこと

そして今日、同じ時刻に同じ場所へ行ってみると、満開の一歩手前


桜って、一挙に花開くのね
『花咲かじいさん』のお話は、案外本当だったのかもしれない
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秋晴れ

2021-10-30 13:03:58 | ひとり言
遅めのお昼休みとなった昨日のこと。
自転車を飛ばして美味しいと評判のパン屋さんへ。
あいにく事情によりハード系のパンは焼いてません…ということだったが
クリームパンとメロンパン、食パン、そしてラスクを入手して、隣接する公園でひと休み。
クリームたっぷりのパンと持参のお茶で軽いランチに。

パンの美味しさはもちろんだが、広い原っぱと高く真っ青な空は何よりのご馳走。
わずか30分弱の滞在ながら、ほとんど360度の眺望の中で開放感のみならず解放感もたっぷり。
紅く色づいた落ち葉を拾い、風草の群生を発見し、小躍りしながら職場へ戻った。

ここはかつて戦闘機を作る軍需工場が建っていた土地で、戦後は米軍の住宅用地となり、
後に東京都に返還され、その一部が広大な原っぱの公園になって親しまれた場所という。
一部といってもその広さは100,898.20 m²…結構な広さである。
原っぱのまま残して…という多くの市民の願いがあったにもかかわらず、スポーツ広場等の設備を備える公園に生まれ変わったのは1989年のことだ。

スポーツにさほどの興味もなく、いわゆるイベントにも関心が薄い偏屈Boccoは、’88年以前のだだっ広い原っぱのままでもよかったんじゃないか…なんて、声に出して言えば多くの人に睨まれるようなことを思ったりもする。


“ど真ん中” すぎて惜しくも見出し画像の選に漏れてしまった写真
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2021年3月前半…備忘録

2021-03-22 00:47:46 | ひとり言
雨に煙るアークヒルズ界隈
前回もこんな雨降りだった


先週に引き続き、この週末も激しい風雨に見舞われました。
その上、昨晩は震度3の揺れに、10年前の恐怖が蘇りました。
5週間に揺れたばかりだったこともあり、何ともはや。。。

久しぶりの更新となってしまいました。
3.10も3.11もやり過ごし、今年もまた、スーパー繁忙期の真っ只中。
いろんなことが後回しになっています。
確定申告も、私の場合、極めて単純な内容でしかないというのに、
本日着手という愚図愚図ぶり。
今週半ばには提出したい…というのは願望に過ぎないかも。。。

以下、備忘録です。

3月5日(金曜日)…
勤務終了後、急ぎサントリーホールへ向かう。
延期となっていた石田菊香さんのピアノリサイタル。
エッジの効いた菊香サウンド。
時折の“美しい音”に圧倒された。
ポーンと力強く、優しく、すべてを包み込むような、温かくて深みのある、
それでいて透明な音。
こんな音に出会うのは、もしかして人生初のような気がした。
至福の瞬間だった。

3月12日(金曜日)…
午後3時から有休取得。
図書館にて、新聞記事検索の講座を受講。
予備知識はほとんど皆無。
ついていけるかどうか、不安もあったが、やってみると意外に面白い。
図書館の新しい使い方…少しずつでも活用につなげたい。

3月13日(土曜日)…
激しい雷雨と強風の一日。
久〜しぶりにブルーベリージャムを作る。
甘い香りに包まれて、心和む。

3月16日(火曜日)…
今年2度めの歌舞伎鑑賞。
『熊谷陣屋』(仁左衛門)と『直侍』(菊五郎)。
大向こうのかけ声や幕間のお弁当がないのは少々寂しい気がするが。。。

::::::::::::::::::::

いかん、いかん!
もうこんな時間です。
明日…じゃなくて、今日は5時半起きの予定。
即刻就寝せねばです。
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あゝいゝな せいせいするな

2020-04-05 23:33:08 | ひとり言
ようやく晴れ間がのぞいた遅い午後…

Does the weather affect your mood?
大学2年の英語のクラスで出された作文のテーマに、いきなりそんなことを問われても…と戸惑いを覚えた記憶が残っています。
そんな状態だったので、やっつけ仕事的に中身のないありきたりの文章を書いて提出したに違いないのですが、あれから何十年も経った今でも、なぜか時たまこの宿題を思い出し、今の自分ならどう答えるだろうと自問自答するのです。

今朝は、最寄りの大型スーパーの開店時間を目指して出かけました。
トイレットペーパーのストックが、とうとう残りわずか1ロールになってしまい、のんびりうっかりの私でも、さすがにおっとりと構えているわけにはいかなくなったのです。
不要不急の外出ではないと判断し出かけたはいいけれど、年に数回しか利用しないお店なので、目的のものを見つけるまでに随分手間取りました。
しばらく行かない間に、売り場がすっかり変わってしまっていたのです。
それでもどうにかトイレットペーパーとティッシュペーパーそれぞれ1パックずつを手に入れることができ、やれやれ…。
万が一外出が著しく制限されるようなことになったとしても、当座を凌ぐことはできそうです。

近年の私は、自宅にこもって休日を過ごすことが多く、土日の外出自粛によって状況が大きく変わるわけではありません。
むしろ、蟄居は大歓迎…こんな時だからこそ、日頃なかなかできないことをする良い機会ととらえています。

とはいえ、このところの落ち着かなさ、閉塞感から逃れることは難しく、静かな時間がことさら貴重なものに感じられます。
そんな気持ちから、何年か前に放り出していた『森の生活』(ウォールデン著)など、何冊かの本を引っ張り出してきました。
そうしたものに触れることによって、少しでも心静かに深く物を考えることをしてみようという思いが募っているのです。

先々週だったか、ふと思い出したのが、「あゝいゝな せいせいするな」で始まる宮沢賢治の詩でした。
小学校の国語の授業で暗唱した(させられた)「雨ニモマケズ」のように、しっかり読み込んだわけではありません。
それなのに、ふと脳裏を駆け巡った「あゝいゝな せいせいするな」のフレーズ。。。
記憶の引き出しが、何かのはずみで突然に開いてしまったようです。

雲の信号

あゝいゝな せいせいするな
風が吹くし
農具はぴかぴか光つてゐるし
山はぼんやり
岩頸だつて岩鐘だつて
みんな時間のないころのゆめをみてゐるのだ
  そのとき雲の信号は
  もう青白い春の
  禁慾のそら高く掲げられてゐた
山はぼんやり
きつと四本杉には
今夜は雁もおりてくる

(宮澤賢治『春と修羅』より)


なんだかとても気落ちのよい詩です。
こんなふうに「せいせいした」気持ちになったのはいつのことだったか…思い出せないくらいです。

そんなことを考えながら午後を過ごしているうちに、少しわかってきました。
Does the weather affect your mood?…というテーマで文章を書くことの意味が。。
今更どころか、遅きに失する気づきなのですが、先生は、そのことを通して自分自身を見つめ、自分と向き合い、自分を掘り下げる機会を与えてくださったのだと思います。
恩師のひとり、Sr. Therese Mary Rebstok には、もう長い間お目にかかっていません。
お元気でいらっしゃるでしょうか。。。
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3月半ば、大粒の雪

2020-03-14 18:21:15 | ひとり言
おお寒い!
予報通りの冷たい雨…と思いきや、午後2時ごろから雪がちらほら舞い始め、その3時間後にはご覧のような状態になりました。
ぼたん雪と言えるほどではないにしろ、結構な雪模様です。

ご無沙汰しています。
あれこれ雑事に取り紛れ、なかなか更新ができないでいます。
3.10も3.11もやり過ごしてしまいました。
そんな情けない日々ですが、そこそこ元気です。
年度末で仕事は山盛り、おそらく5月か6月あたりまでは仕事に追われ、もの思う余裕もなくなりそうです。
でも、働き口があるのはありがたいと思います。

さて、このところの“コロナ”騒ぎで、非正規雇用やフリーランスの人たちの多くが仕事を失ったり、収入が途絶えたり、あるいは内定していた就職が延期されたり、取り消されたり…そんな厳しい現実があるという情報を耳にします。
介護や支援・援護の現場にも不都合が生じているようです。
ほとんど一斉に休校・休園となったため、行き場を失っている子どもたちのことも気になります。
いったん社会の機能が侵されると、そのしわ寄せはまず弱者に向かうということを改めて思わずにはいられません。

一方で、SNSの誤った情報が広がったことに発端し、マスクのみならず、トイレットペーパー、ティシュペーパーにキッチンペーパー等々が店舗から消えています。
生活を守ろうとする気持ちは理解できますが、我先に商品を求めるような行動には共感できません。
現代社会では、行き交い飛び交いする様々な情報から、正確かつ必要な情報をいかに選び出すかが問われます。
その情報をつかみ、選択する力やセンスは付け焼き刃では身につかないものではないでしょうか。
日頃からその訓練を重ねてこそ、“非常時”にその力やセンスが物を言うのだと思います。

以上、自宅からテレビが消えて十数年が経過したBoccoのたわ言でした。
雪は先ほど18時ごろから雨に変わりました。
明日は洗濯ができそうです!
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