poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

野草を生ける楽しみ…(1)

2006-09-17 16:39:02 | 野外教室
晩夏と初秋が共存する清里を訪れるのは、今年で13回目。
例年ほとんど同じ時季に野辺山&清里との再会を繰り返しているわけですが、その年によって花の咲き具合や木の実の状態が微妙に異なります。
そんな変化を楽しみながらの野草の採集は、何度やっても感激の連続です。
何度も通っているうちに、どのあたりにどんな植物があるのかが少しずつわかってきて、あと少し歩くと“萩の小道”だ…とか、そろそろハシバミ(ヘーゼルナッツ)の木があるはず…とか、去年はここでたくさんのホップの実を採集した…とか、あそこへ行けばアブラチャンの実が採れるとか…例を挙げればほとんどエンドレス。
日常では絶対に体験できないたっぷりの野草を採集すること、それだけでうきうきと楽しい気分になってきます。
野外教室では毎度のことですが、ただただ無心に花を摘んでいるうちに、子ども時代の感覚に戻ってしまう私です。

いつもは比較的採集量の少ない私ですが、今年は自分でも驚くほどの量になりました。
 ←2日めの朝の水あげ
手前の白や黄色の花の向こうに、前日採集して新聞紙でしっかりとくるんでおいた野草が隠れています。
バケツの手前に無造作に置いているのは水あげの必要のない枝…これももちろん使います。

そのうちの半分も使うことができませんでしたが、4リットルサイズのペットボトルをベースにして思いっきり大きく生けた野外作品です。


バーベキュー用のかまど?と、近くにあった大きな柴の束をちゃっかり利用させていただきました。
ページトップの写真が、この作品の一部です。
黄色の花は、ハンゴンソウとオオハンゴウソウ2種。
オオハンゴウソウの花心も使っています…この花心が気に入って、5月の清里で天然ドライフラワーになったものをひと抱え持ち帰ったことがあります。
赤紫がかった茶色は、ご存じワレモコウ…自然のものは色が鮮やかです。
下方の黒いツブツブは、ウドの実…今年はこの実を大量に使ったうえに持ち帰って果実酒にしました。
うっすらとピンクに色づいたあじさいのような花がノリウツギ…前回の記事でドライフラワーになっているのと同じ植物です。
その向こうに白く繊細な感じのお花が見えますね…これはセリ科の植物。
名前は知らないのですが、レースフラワーにそっくりの、とてもエレガントな姿をしています。

写真ではよく見えませんが、この他に赤いミズヒキ、ビロードモウズイカ、ノギク、シシウド、アカソ、アキノキリンソウ、オタカラコウ、ツルウメモドキ、オミナエシ、フジバカマ、ノガリヤス etc.を使っています。

今年もまた清里での3日間を無事に過ごせたことに感謝です。
コメント (2)
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