poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

bocco の目 in 上海…(4)

2007-07-30 02:09:31 | あれこれ
ホテルのバスルームに不思議な形をしたものがありました
丸くって、透明で、顔に目盛りと数字がついてて、変なの~と、とりあえず見なかったことにしていたのですが。。。
ところが、2日めの夜、「この体重計、おかしい!! ◯◯kgも軽くなってる!!!」というKさんの声。
どうやら、例の不思議なものは「あやしい体重計」だったようです。
実際、私がそれに乗ってみても同じ結果でした。
まさか上海に来ていきなり軽量になるはずもないのですが、サービス精神旺盛な体重計のおかげで、ちょっとスリムになった気分を味わうことになりました

それにしても、不思議です。
使用前はちゃんと針がゼロのところを指しています。
バネか何かの調節がうまくいかなくなっていたのでしょうか。

7月8日の記事で報告したとおり、到着の翌日はKさんと蘇州に行きました。
その前夜、遅くまで話し込んでしまった私たちは、かなりの睡眠不足のまま蘇州行きを決行。
夕方ホテルに戻ってベッドに倒れ込み、2時間ばかり眠ってしまいました。
その後、隣りのホテルのイタリアンレストランで、何と!…ディナーを堪能してしまったのです。

はじめはおっかなびっくり、値段も高そうだし、お客さんもほとんど入ってないし…びくびくものだったのです。
ところが、アンティパスト、プリモピアットにセコンドピアット、インサラタ、2回のドルチェ、ワイン…とオーダーしていくうちに、「えいっ、ままよ!」と、太っ腹な気分…というか、半ばやけくそだったかも…になってきました。
「せっかくだからイタリアのワインを」というKさんの希望を却下して、一番安いフランスワインにしましたけれど

結局、ここでの食事は3時間。
お肉はもちろん新鮮な魚介類をメインに使ったお料理はどれもすばらしく美味だったし、ワインもヘビーでフルーティななかなかの味わい。
それより何より、美しい夜景を眺め、楽しく静かに語り合いながらこんなにゆっくりと時間をかけての食事なんて、ずいぶん久しぶりのことです。
たぶん、もう二度とこんなに豪勢な食事をすることはないんじゃないか…って、貧乏性な bocco 。。

翌日は7月17日の記事の通り、道に迷ったためにお昼ごはんを食いっぱぐれ、博物館のカフェテリアでサンドイッチにありついたのは3時も過ぎようかというころになってしまいました。

交通ラッシュに巻き込まれたり、砂埃で体中がザラザラになったり、迷子になったり、タクシーで言葉が通じなくてハラハラしたり、目の前で展開されるケンカにドキドキしたり…。
でも、人や場所との楽しい出会いもたくさんありました。
そんなメリハリのある旅だったので、Kさんと私はゲラゲラ・ケラケラ・アハハの連続だったように思います。
梅雨のド真ん中だったにもかかわらず、雨にもほとんど遭いませんでした。

上海行きが急に決まったのはゴールデンウイーク前のことでした。
実はこの旅行の名目は勤務先の研修旅行。
いくつかのメニューのうち、私自身のスケジュールにうまく合ったのが上海だった…というわけです。
当初はさほど乗り気でもなく、パスしようかな…なんて考えていた割には、こんな顛末になったのでした…

めでたし、めでたし・・・めでたい、めでたい。。。
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bocco の目 in 上海…(3)

2007-07-21 16:32:37 | あれこれ
暗くて見づらい写真になってしまいいましたが、上海といえばこのタワー…というのが昨今のイメージでしょうか?
黄浦江でのナイトクルーズで見たもう一つの風景がこれ。
古い上海…外灘バンド…の対岸です。

さて、前回の記事でお伝えしたとおり、少し早めの夕食後、Kさんと私は船着き場に急ぎました。
ぽつり、ぽつり…小さな雨の滴を体に受けながら、チケット売り場に並びました。
しばらくすると、列の前方で怒鳴り声が聞こえます。
家族連れと思われる中国人男性二人がチケット売り場の係の女性と激しい言い合いをしているのです。
その応酬がしばらく続いた後、彼らはチケットを突き返して帰ってしまいました。
そういう場面になれていない私たちにはちょっとブルブルものでしたが、そのおかげで私たちは8時の便のチケットを手に入れることができたのです。

その時、私たちの前に並んでいた女性に日本語で声をかけられました。
ビジネスで上海にやって来て、その日の午後3時に解放されたという彼女は、そのまま休暇をとって2日ほど上海に滞在するのだとか。
あれこれととりとめのないおしゃべりをしているうちに、彼女が泊まっているホテル(船を下りてすぐのところ)のことに話が及びました。
そのホテルとは浦江飯店 Astor House Hotel…上海で一番古いホテルの一つで、アインシュタイン、チャップリン、アメリカの18代目大統領だったグラント将軍、バートランド・ラッセル卿、李鴻章、周恩来ら、今となっては歴史上の人物となった人たちも利用したホテルだということでした。

上海に行くなら租界時代の建物を見たい!…と思って来た割には、じっくりと見学するチャンスがないままに終わりそうなことを心残りに思っていた私には、とても魅力的なお誘いです。
“初めて会った人なのに…夜遅い時間なのに…” と、躊躇する気持ちもありましたが、彼女=サリカさんとのおしゃべりの楽しさとbocco的好奇心に負けて、お邪魔させていただくことに。。。

上記の人物たちが宿泊したというセレブリティ・ルームはあいにくふさがっていて見学はできませんでしたが、ホテル内部を少しだけ撮影することができました。



まさにまさに、私が憧れてきた世界です。
静謐の中に、このホテルの長い歴史の中で行き来した人たちの息づかいが聞こえてくるよう。。。
その重厚で神秘的な空気に鳥肌がたつほどでした。
サリカさんと二人で思わず “来てる、来てる…” と、ささやき合ってしまいました。
深夜のホテルで叫ぶのはやめよう…という理性は、かろうじて保たれていたようです。

本当はそこまでで失礼するつもりでいたのです。。
でも、見学できなかった残念さもあって、結局サリカさんのすてきなお部屋も覗かせていただきました。
おいしい中国茶…龍仁茶かな?…をいただきながら2時間近くもおしゃべりをしてしまったわけです。
日本人の母とカンボジア人の父との間に生まれた彼女がバリ島をはじめ世界各地を巡ったときのお話や、私の体験も含め沖縄の御嶽の話 etc.…、楽しい語らいは夜が明けるまででも続きそうでしたが、心を鬼にしてホテルを辞去したのでした。

サリカさんのお住まいと私の家は、最寄り駅でいうと2駅離れているだけなので、ご縁があれば、またどこかでばったり出会えるような気がしています。

心の赴くままに番外の旅をしてしまった私に気持ちよくおつき合いくださり、一緒に楽しんでくださったKさん、
時にはあきれてになったり、になってしまわれたかもしれませんが、ありがとうございました。

次回は、Kさんとの<涙と笑いと冷や汗のドタバタぶり>をご報告したいと思います。
題して「上海の奇跡」。。。
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bocco の目 in 上海…(2)

2007-07-17 01:32:01 | あれこれ
ガイドさんの案内に従って車で移動すれば、観光としての効率はいいのでしょうが、それだけでは旅をした気持ちになれないboccoです。

上海滞在2日目・昼間のコースは、豫園上海博物館
庭園を堪能した後、豫園商城_浅草の仲見世がもっとケバケバ・ゴチャゴチャ・キラキラになったような場所_へ。
香りも味も上等の中国茶を入手して、大満足ではあったのですが。。。
後日、日本で購入する価格と変わらないことが判明…
何となくそんな気はしたけど…まっ、いいかっ… 言葉が通じない相手とのコミュニケーション…お互いの共通言語はいいかげんな英語…がともかくも成立したということでよしとしましょう。

「豫園から上海美術館は15分程度」と聞いていたKさんの希望もあって、豫園から徒歩で移動することにしました。
豫園商城から北に出て左に折れ、まっすぐ進めばやがて博物館だと思って、そのように歩いていたつもりなのに、行けども行けども到着しません。
通りの名前を地図で探しながらさんざん歩き回ったころ、通りがかりの男性<ご親切、本当にありがとうございました!>が声をかけてくれました。
もちろん日本語ではありません。
地図を見せて「ここに行きたい」と示すと、これは全く反対の方向だから戻るようにとボディ・ランゲージの指示。
言われた通り、戻ってはみたものの、それでも道に迷ってしまい、豫園を起点に全く逆の方向に進んでしまったことに気づいたのは、歩き始めて2時間あまりが過ぎてからのことでした。
途中、何度かタクシーを拾おうとしましたが、なかなか止まってくれなかったり、行き先を聞いて拒否されたり…で、思うように行きません。
同行のKさんの不安がピークに達するかというころ、何とかタクシーを拾うことができ、10分ほどで博物館にたどり着きました。

豫園から北にではなく南の老街…古い中国を感じさせる雰囲気にワクワク…の方から出てしまったこと、そして徒歩ではなく車で15分の距離だったこと、そうした間違い・勘違いが迷子になった原因でした。
ところが、私はこういう時に燃えるというか、妙に落ち着いてしまうタイプ。
しかも、そういうせっぱ詰まった状況を面白がってしまうところが、少なからずあります。
不安な気持ちでいっぱいのKさんの姿をよそに、気になる風景を写真に収めながら歩きました。
その成果?が、今回の写真です

冒頭のカラフルな洗濯物!…色彩の鮮やかさに目を奪われました。
結構大きな通りに面した場所で見かけたものです。
実は、空港から上海市内に向かう車の中でも、洗濯物の干し方の大胆さがとても気になっていました。
日本の場合は、窓に対し平行に竿とかロープをかけて干すのが一般的です。
でも、ここでは窓から直角に棒やロープが突き出すやり方になっています
…直角の方向に棒を突き出すタイプは中国に限らず、ヨーロッパのどこかや他のアジアの国々の写真で見たことがあるように思いますが…。
しかも、下着だろうが、ボロボロになった衣類だろうがお構いなしの大胆な干し方です

例えば、こんなふうに。。。


異文化だわ~!!!と、妙なところで感動してしまいました。

経済発展のただ中にあることをそこかしこで感じさせる街、上海。
市内のあちこちで道路工事が進められ、やがてはここにもビルが建てられるのでしょうか?
1995年夏に訪れたソウルでもそうでしたが、こんな風景は珍しくありませんでした。



もっと時間があれば、自分の足で歩き回り、北京の胡同を思わせるような路地や小さな住宅を、バスやタクシーからでなく間近に見て、その空気に触れたかった!
そんなふうにも思いますが、そこに日々の暮らしを営む人々、その生活の場にいきなり足を踏み入れられるはずもありません。
わずか3泊4日の滞在者としては、この程度で上等だったかな…と思います。

この日の夜は上海一の繁華街、南京西路で食事を済ませた後、黄浦江ナイトクルーズへ。
そこでは、思いがけない出会いが待ち受けていました。
その詳細は来週のお楽しみ…他の誰でもない、私自身のわくわく体験をご報告したいと思います。
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bocco の目 in 上海…(1)

2007-07-08 22:17:22 | あれこれ
初めての上海、初めての中国…。
映画やTVなどでしか見ることのなかった中国、その長~い歴史、広大な国土、多様な文化と民族の国、中国です。
80年代後半から90年代初頭にかけての中国映画で描かれた前近代的な場面が、私にとっての中国像。
映画監督の陳凱歌、張芸謀、謝晋をはじめとする数々の作品…子どもが少し大きくなって映画を観る程度の時間がもてるようになった頃には、せっせと映画館に通ったものでしたが。。。

上海・浦東空港に着いたのは午後4時すぎ、ちょうど夕方のラッシュタイムにぶつかったため、虹橋エリアのホテルまでバスで3時間もかかってしまいました。
上海の大気汚染は相当なものだと聞いたのは10年ほど前のことでした。
今でも排気ガスが充満し、梅雨期のどんよりとしたお天気も手伝って、スモッグにすっぽりと包まれた街というのが第一印象です。

翌日はホテル同室のKさんと二人で蘇州日帰りツアーに。。。
美しい庭園と水の都、蘇州ですが、bocco の目に面白く映ったのはこんな風景です。
冒頭の画像は、世界遺産になっている “拙政園” 前の土産物のお店。
勇ましい?お兄さんがそっくり返って何やらしきりに叫んでいます。
カメラを向けているのが見つかったら罵声を浴びるのではないか…と、ドキドキしながらこっそりシャッターを切りました。



“拙政園” を後にして車に戻る道からの風景です。
スズカケ_プラタナスの並木がトンネルのようになって、中国らしい雰囲気ですね。
よく見ると、小さなスズカケの実もいくつかぶら下がっていました。



“拙政園” で出会った古木。
たぶん藤かな? 写真を撮るのに夢中になって、確かめるのを忘れました。
私がこの写真を撮る間、右の壁の向こうで待っていてくださった同ツアーの方々・・・ありがとうございました。

“拙政園” “虎丘” “寒山寺” をはじめ、蘇州の観光名所の写真はこちらでどうぞ。。。
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昨夜はまだ・・・

2007-07-02 21:05:00 | あれこれ
こんな風景の中にいました。
3泊4日の日常からの脱出、最後の夜です。

旅先で動けるのは実質2日間だったので、行動範囲はそれなりに制限されました。
それでも、思いがけない出会いもあり、なかなかエキサイティングな旅。。。
次回以降は、旅先でのあれこれをご報告したいと思います。
異文化体験 in 上海…です。



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