poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

式根島・出会い・ジョニー

2007-05-30 00:20:28 | 野外教室
出発前に願ったとおり、ほどほどの好天に恵まれた今年の式根島行き。
雨に降られることもなく、強い陽射しにさらされることもなく、快適な3日間となりました。
少々つらかったのは、三宅島を含め9回目の船旅にして初めての軽い船酔い。
行きも帰りも海のうねりがやや激しく、一部のジェット便が欠航になったほどだったのです。

そんな今回の式根島で最初に出会った“新しい友だち”を紹介します!


はにわのジョニー!!!
最初の制作ポイント「おうぎひっこんどう」で見つけました。
プラスチックか何かでできた浮きのようなものでしょうか?
波に洗われて一見テラコッタのような質感です。
うまい具合についたキズが口のようにも見えます。
サーフボードを思わせる形から、即名前が決まりました。



真ん中に裂けめが入った流木に、キブシと椿のそれぞれ実がついた枝を組み合わせ、岩の上で作品にしました。
後方に見えるのがお隣の新島です。
今までと違い、今回はまだ陽の高い時間帯での作業だったので、少しゆったりとした気分で最初の制作をすることができました。

この後、石白川海岸を経由して足付温泉・雅湯へ移動。
露天風呂の先客は島のおじさんたち(沖縄ならうみんちゅのおじい?)数人です。
私たちも温泉につかって、心も体もほぐれていくような夕暮れ時でした。。。
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スイカズラ - 桑 - 式根島へ

2007-05-20 11:59:32 | 日々録
朝からの雨が上がった先週のある夕刻、バスを降りていつもの小さな橋を渡ろうとしたときのことです。
ふっと一瞬、上品な甘い香りが私の嗅覚をくすぐりました。
とっさにあたりを見回すと・・・あったのです!
金銀花の名の通り、白い花と黄色の花が同居するスイカズラの花です。


毎日ではないけれど、週に3回は通る場所。
この土地に引っ越してきてから3回目の5月にして初めて気づいたことです。
勝手な思い込みで「島でしか出会えないもの」と決めていた植物を身近な場所で発見しました。

スイカズラは忍冬 -ニンドウ- とも呼ばれ、抗菌・解熱作用があるのだとか。
アメリカではこの植物が増えすぎて問題になっているのだそうですが、私のわずかな経験の範囲では、結構貴重な植物の部類に入ります。
島でこの花を見つけると、その甘い香りに驚喜乱舞の状態になり、躍起になって花を集めます。
花の根元の部分に蜜があるので、焼酎に漬けておくと甘い香りとともにうす甘い味を楽しむことができます。
2年前の式根島ではみんなに手伝ってもらってこの花を集め、スイカズラ酒を作りました。

式根島といえば、桑の実をとって食べることも楽しみのひとつです。
数日前の朝、駅に向かう途中の畑からにょきっと枝を伸ばした桑の枝を見つけました。
よくよく見れば、まだ青いけど桑の実です。
後日改めて…と思って昨日その場所に行ってみたら、飛び出している部分はすっかり切り取られていました。
それでもあちらこちらに枝は生き残っていて、今はこんな状態になっています。


この実が赤黒く熟したら食べごろ。
濃厚な甘さが口いっぱいに広がって至福の瞬間です。
“むさぼり食う”私の口元は赤紫色に染まります。
子どものころにそういう経験をしたことがあまりないので、人生半ばをすぎた今ごろになって取り戻しているかのようです。

来週の今ごろは、トウジンヅシロ、カンビキ山を目指して山道を歩いている時間でしょうか?
ほどほどのお天気に恵まれ、そして創造の神さまのお導きがありますように。。。
25日(金)の夜、竹芝桟橋出航、東京帰着は28日(月)夜です。
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インドのスパイス袋

2007-05-13 23:14:22 | 私のお気に入り
インドの布や手仕事を強く意識するようになったのは十数年も前のことになるでしょうか。
学生だったころに手に入れた黄色のスカーフはまだ手元にありますが、今の私には鮮やかすぎて出番がありません。
それでも捨てられなくて、しまいこんでいます。
その次に手に入れたのは、ブロックプリントされたあかね色のローンのゆったりとしたワンピース。
ある人にプレゼントされたものでした。
蒸し暑い日本の夏にこそ必要じゃないかと思うほど肌触りも着心地もよく、20年以上も愛用しました。
それも家での労働着として。。。

東京・九段でインドをはじめアジア諸国から集めた布や小物を扱うお店を初めて訪ねたのが十数年前。
そこでの出会いをきっかけに、インドの手仕事の世界に引き込まれていきました。
中でもお気に入りなのが、インド北西部の砂漠地帯からやってきたという刺し子の布です。
日本の刺し子と同じように、使い古した布を重ね合わせてまた別の布に生まれ変わらせる…そんな知恵と手間の結晶といっていいほどの味わいがあります。
ただ無心に針を進めるその営み、少々穴が空いていてもそのまま縫い込んでしまう感覚はすごい!…と思います。
その穴を繕った細かい針目…何だかとてもいとおしく感じてしまうのです。
砂漠を移動する遊牧民にとって、こうした布や袋は必需品なのですね。

刺し子の布はコーランを入れる袋や包み布に使うのだそうですが、小さなものはスパイス袋にするのだとか。。。
これがスパイス入れかどうか定かではありませんが、私の中ではそうであったに違いないということになっています。
ところで、日本に暮らす私は、これを何に使っていると思われますか?
実は、デジカメケースにしているんです。
ひと目ぼれの待ったなしで手に入れて、さて何に使おうかと思案すること数年を経て、愛用のデジカメにぴったりのサイズと形だということに気づいたわけです。
何枚もの布が重なっているので、少々乱暴に扱ったとしても安心でしょ?

山や海での作品作りにもこの袋に入れて出かけます。
ただ入れ物としてだけでなく、例えばこんなふうに作品の中に組み込んだりと、大活躍。
2週間後に迫った式根島での野外教室には、冒頭でご覧いただいたものを持っていく予定です。

2005年9月、清里での即興作品です。

染めも織りもインドの木綿が大好きで、大小の袋物に目がない私は、ひょっとして前世はラジャスタンの砂漠を旅していたのではないかしら?
そんな気さえしてきます。
ならば私も、古い布をこんなふうに “しゃぶりつくすように” 使いこなすことができたら、どんなに楽しく幸せなことでしょう。
そんなことをもう何年も思い続けています。。。

この刺し子の仲間は、以前の記事でも紹介しています。
こちらをご覧ください。
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思わぬ収穫・・・青い梅

2007-05-06 18:26:05 | あれこれ
ほんのり赤く色づいた緑色の実。。。
テーブルの脇に置いているだけで甘酸っぱい香りが部屋いっぱいに広がります。
ある大きな公園で拾いました。
公-おおやけ-の場所なので、どこなのかは内緒…

大半は青梅ですが、中にわずかながらスモモも混じっています。
やや細長い形のがたぶんスモモです。
公園の梅林を散歩していたら、枝を離れた青い実がひとつ、私の肩に当たって転がっていきました。
それを拾ってあたりを見回すと、ここにも、あそこにも…早々と落下してしまった小さな青梅です。
同行の友人たちも面白がって拾ってくれました。

持ち帰ったその日はフルーティーな香りを楽しんで、翌日、梅酒に仕込みました。
果実酒には基本的にお砂糖は入れないのですが、今回は手近にあった生姜黒糖を少しだけ入れてみました。
巷で人気の「黒糖梅酒」みたいになるかな?
「緑茶梅酒」にするには緑茶の葉っぱを入れたらいいのでしょうか?
梅のエキスがある程度出た段階で2つに分け、片方にお茶っぱを入れてみようかな。。。
コメント (2)
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