poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

View From The Restaurant

2007-08-25 23:16:22 | View From The Hotel
帰省ネタが続きます。
今回の帰省はいつもより2日ほど長かったからかどうか…いろんなところへ足を伸ばすことができました。

東京に戻る前日は、12歳のときからの友人の案内で海辺にあるタイ風料理のお店でランチ。
ご覧の通り、目にも心にも優しい風景です。
好物だとはいえ、和風のお総菜ばかりが続いていたので、そろそろ刺激的な味が懐かしくなっていたころ。。
この日もたいへんな暑さでしたが、こんな風景を目にしながらピリ辛のお料理を楽しんだのでした。

写真中央にかすかに鳥取砂丘が見えています。
私が子どものころの砂丘はもっと大きく、まるで砂漠のように見えたものですが、近年は緑地化が進んでかなりイメージが変わってしまいました。
幼稚園から高校までは毎年のように遠足などで訪れていた場所なのに、故郷を離れて以来ほとんど足を踏み入れることがなくなっているboccoです。
かつてはこの砂丘でスキーをした…って、信じられますか?
以前は山陰地方も雪の多い土地だったので、冬はふつうにスキーです。
スロープが緩やかなので初心者向き…つまりbocco向きだというわけです。
そして、私には経験がありませんが、雪のない季節には砂スキーをした時代もあったのだとか。。。
みんなみんな遠い思い出です。


上の写真の右隣です。
すじ雲がとても美しい線を描いていました。
真夏の雲ではなく、すでに秋の気配です。
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View From The Museum

2007-08-19 23:11:57 | View From The Hotel
ラッシュにも猛暑にもめげず、帰省していました。
墓参の後、数年来の念願だった、植田正治写真美術館へ。
それで今回は View From The Museum。。。
向こうに写っているのは1709m の霊峰、大山。
私の子ども時代には1713mだった大山も、やがて1711mになり、今では1709mなのだそうです。
どんどん数値が下がっているのは、きびしい自然環境による山頂付近の崩落が主な原因だとか。。。



建物と風景がうまくとけ合っていますね。。。


壁面の中央に植田作品(鳥取砂丘)がプリントされています。



この日もほとんど 38℃…夏の雲が美しい!

大山の手前に広がる緑の稲田。
5年前に他界した父の生家はここから車で5分ほどのところにあります。
毎年この季節には訪れていたはずなのに、当時の私にはただ当たり前の風景の一つでしかなかったようです。
このあたりの農家では黒い牛を飼っていて、伯父が牛のえさの準備をする横で、その様子をこわごわ覗いていた私。
干しわらの香りと牛の鳴き声が同時によみがえってきます。

当時、父の実家での食事は一人ひとりのお膳でいただきました。
家族のお膳は箱膳というのでしょうか…中に飯椀、汁碗、お箸 etc.が入っているものです。
味噌に醤油、豆腐までもが自家製で、大豆のツンとした香りが、鼻の奥の奥の記憶として今でも残っています。
子どもだった私には、少し年上のいとこたちが正座している中で、お膳を前にちょっと緊張しながらも、そんな食事風景が田舎くさいもののように思えました。
そんな暮らし方は当時の農家ではごく普通のことだったのでしょうが、今の私のように都会で何もかもが貨幣と引き替えにしか手に入らない生活をする者の感覚からすると、とてつもなく豊かなもののように思えます。
もちろん、主婦である伯母をはじめその家の女性たちの労働の重さも、私の想像を超えるものだったに違いありません。

長袖の作業着と麦わら帽子を借りて西瓜畑に連れて行ってもらったこと、その西瓜畑で西瓜を食べたこと。。。
まさにとれたての西瓜を大きな石にぶつけて割って、生ぬる~い西瓜でしたが、その甘みと水分たっぷりのおいしさは格別でした。
おみやげはいつも大きな西瓜と立派に育ったナス、ピーマン、トウモロコシ、トマトに桃、ブドウ。。。
今の生活では考えられないほどの豊かさの中で育ったことに、改めて感謝です。

写真の話に戻ります。
植田さんの写真はすべてモノクロ。
写真集をめくると、昭和初期の作品など実にモダンで斬新。
初めてこの人の作品を見たとき、光と影の使い方が特に強く印象に残りました。
数十年前にしてすでにこんな写真を撮っている人が日本に…しかも自分の生活圏からそう遠くないところにいたということはたいそうな驚きでした。
その感覚に再会して、こんな撮り方をしてみたものの…
ぜんぜん植田さん感覚じゃない!…
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View From The Hotel

2007-08-07 21:46:18 | View From The Hotel
今年の夏は小さな旅が続きます。
1ヵ月前の上海の次は、8月初めの名古屋一泊旅行。
私にとっては実に10年ぶりの名古屋で、しかも卒業30周年の集まりでした。
といっても、オフィシャルな集まりというより、同じクラブで4年間、濃密なつき合いをしていた仲間たちとの30年ぶりの再会でした。

旅行に行ってホテルに泊まったら、ぜひやってみたいことが一つありました。
それが本日のタイトルにもなっている View From The Hotel …ホテルからの眺め…を写真に収めることでした。
ところが、上海のホテルは窓を開けることができず、ガラス越しの映像には難点があるという理由で断念。
それでは名古屋で!…と思ったのですが、何しろ30年もの時間を超えての再会ですから、11時間もみんなでワイワイやったために、チェックインしたのは夜中の12時近く。。。
翌朝改めてと思っていた割には、あまりにゆっくり朝寝坊をしてチェックアウトぎりぎりになってしまい、写真のことなどすっかり抜けてしまっていたのです。

む・む・む・残念!!!
と思ったけれど、何としてもホテルからの映像を…と、探したら、ありました!
04年に訪れたバリ島のホテルです。
何も宿泊した部屋にこだわる必要はないのです。
ホテルのプライベート・ビーチで見つけた自然の造形が今日の写真。
寄せては返す波が砂に描いた線…それがとてもいい感じで浮き上がって見えます。

こんな写真もありました!…<8月8日に追加しています>



このアイディアは、大好きなジェリー・ベックリーのサイトからいただいたもの。
ロック・アーティストである彼は、1年間に80回以上ものステージ活動を続けて世界中を旅しています。
そんな生活の中から生まれた発想なんですね。
それをちょっと真似してみたかったのです。。。

ジェリーさんちの View From The Hotel を何度も見ていながら、たった今、気づいたことがあります。
彼が主要メンバーとして35年以上も活動している America の12番目のアルバムが View From The Ground(1982年)。。
それをアレンジしたものだったのですね。
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