poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

清里へ行こう!

2008-08-30 16:45:28 | 野外教室
連日の雷雨にちょっと閉口。。。
この緯度でとうとう熱帯化してしまったか…と大マジで思っています。

来週の今ごろは、八ヶ岳を眺めているはず。
野草グループの有志数名で、例年どおり清里に行くことになっているのです。
野外教室として清里に通い始めて15年にもなるわけですから、清里行きは立派な年中行事。
それをいきなりやめてしまう勇気がなくて不肖boccoが仲間に呼びかけ、実現の運びとなったわけです。

現地集合・現地解散が当初からの原則ですが、小海線の電車の都合とか、どうしても外せない採集スポットを考えると、同じ時間帯に移動することになります。
予定では、小淵沢で2泊組の5人が合流し、野辺山へ向かいます。
そしていつものように農協の無人野菜ショップでとれたての野菜たちを手に入れます。
そこから野辺山の宇宙電波観測所までは、採集しながら徒歩で小1時間。
…と、いつもと同じコースをたどります。

リーダーのいない初めての野外行動…“清里へ行こう!” の会の顛末やいかに。。。
師匠と違って下見なしのぶっつけ本番です。
でも、どんなことがあろうと、あの仲間たちならちゃんと乗り越えられる!
…そんな思いがあらばこそ、呼びかけもしたのです。
あとは、当日のほどほどのお天気と一人ひとりのコンディションがよいことを祈るのみ。
少々緊張しながら、心は徐々に清里に向かっています。

去年は、台風で電車が大幅に遅れるというアクシデントに見舞われました。
いつもより約3時間遅くに見上げた電波観測所の空は、すっかり初秋の色になっていました。

※少し前からこの壁紙になったのは、“清里へ行こう!” を意識してのことでしたッ…
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夏…それぞれの静けさ

2008-08-24 18:47:21 | あれこれ
猛暑から一転して肌寒さを感じる週末となりました。
短い期間に暑さが凝縮されてしまったのではないか…そんな感じさえします。
このまま涼しい日が続くとすれば、今年の夏は何とせっかちなのでしょう。
お彼岸まで、まだ1ヵ月もあるというのに。。。

この週末はちょっと大がかりなお掃除を余儀なくされていました。
日頃の手抜きのツケが回ってきただけのことなのですが、この涼しさは天の恵みのように感じられました。

土曜日、お昼ごろから小さく降り始めた雨が本格的になったのは夕方近く。
雨の降り始めの、あの独特の音と匂い。。。
子どもだった頃の遠い記憶につながっていく静かな雨の始まりでした。

ザアザアでもなく、ポツポツでもなく、パラパラでもなく・・・ハラリパラリと木々の葉っぱに当たる音。
ひんやりとした風が静かに動き始め、その音を乗せて私の頬をなでていきます。
湿った土の匂いが押し寄せてきます。
隣の畑では大きなサトイモの葉がわずかに揺れて、大小の水玉が転がりました。
小さな小さな雨の粒…というよりまるで霧のように細かい水の粒子が、シュワシュワシーン…と地面にしみ込んでいく音が聞こえるようです。
舗装された道路も畑の土も、しっとりと色を深め、サヤサヤサァーッ…とかすかな音が静けさを強調します。

・・・わずか数分、窓辺で作業する手を休め、体で感じ取った雨の風景でした。

そんな風景とは正反対の、梅雨明け間もない清水寺での影絵。
炎天下のモノトーンに近い色合いが静けさを感じさせます。
私にとっての今年の夏は、静寂に始まり、静寂に終わろうとしているようです。。。
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Boccoの目 in マカオ…(8)

2008-08-17 13:09:58 | View From The Hotel
30℃を大きく下回りそうな今日の最高気温。
細かい雨も降り始めました。
久しぶりに猛暑から解放されて心も体も少しほっとするようです。

さて、長々と続いたマカオ報告記は、とりあえず今回で終了です。
その最後の(本当にそう?)ショットはこれ。。。
最初に訪れた世界遺産 “モンテの砦” を下る途中で見つけた光景です。

大木に吊り下げられたいくつかの鳥かご。。。
それがかすかに揺らぐ緑陰の風景に見とれてしまいました。
大木を囲むように設置されたベンチには数人のオジサマたちが。。。
彼らの憩いのひとときにいきなり侵入する勇気がなくて、やっとの思いで撮れたのがこの1枚というわけです。

この大木は、ネット検索によると「ガジュマル」説が優勢。
一部「菩提樹」説もありましたが、bocco的には ガジュマルかな?
先を急いでいたので、じっくりと観察することができませんでした。
といって、観察すればわかる…というわけでもないのですが。。。

この不思議に心地よい空気。。。
せかせかと日常を過ごす私には、遠いけれど懐かしい…ゆったりと大きな時間の流れ…がふわっと降りてきたという感じ。
80年代の映画で謝晋や張芸謀が描いていた中国の空気、今年初めに見た『胡同の理髪師』の中で流れていた空気をとっさに感じ取ってしまったのでした。


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Boccoの目 in マカオ…(7)

2008-08-09 20:01:03 | View From The Hotel
滞在3日め、マカオの町を歩いて巡ったわれら一行の最後の目的地は “ラザロ地区” 。
炎天下を頑張って歩いた自分たちへのご褒美に、穴場的なカフェでのティータイムを設定したのですが。。。

カトリック信者たちが多く居住した地域に隣接する聖ラザロ教会周辺は、元中国人居住区で、昔の街並みがそのまま保存されています。
ヨーロピアンな雰囲気が漂うこのエリアを、マカオの芸術・文化の情報発信基地にしようという再開発計画が進められているのだそうです。

“ラザロ” という名称には、私なりの思い入れがありました。
“Lazarus - 復活”(06年11月野草展に出品)と同じラザロです。
ハンセン病病院付属の礼拝堂として教会が建立されたのが16世紀半ば過ぎ。
その病院が聖ラザロを保護神としていたことから、ラザロ堂 - 聖ラザロ教会 - 聖ラザロ地区…と呼ばれているわけですね。
すでに閉鎖されている建物も目立ちましたが、その多くは医療・福祉関係の政府機関であったり、民家であったり。。。
古い病院や福祉施設から、病んだ人、老いた人の回復や復活を願う450年前の人々の思いが伝わってくるようでした。



ラザロ教会前庭の建物。教会の横でなければフツーにカフェ。



このシーンを切り取れば、ヨーロッパのどこかの街角みたい!



町並み保存の一方では、取り壊しを避けられない建物もあるようです。



かつて病院か福祉施設だったかと思われる建物。
ここにも、新旧の…昔と今の…リアルな生活がありました。

こうしてすっかりロマンに浸りながら、たどり着いたくだんのカフェのドアには貼り紙が。
そこには、“Long Vacation をいただきます”…と、メッセージが書かれていましたとさっ!

・・・でも、ご心配なく!
   ちゃんと近くの珈琲専門店を見つけて、冷たくて甘~い飲み物にありついたし、
   マカオ最後の夜は、みんなでマカオ料理を堪能しましたから。。
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Boccoの目 in マカオ…(6)

2008-08-03 00:12:39 | View From The Hotel
地上338mのマカオタワー。
61階(223m)の展望台から、ガラス張りの床を通してこんな光景が見えました。
道を隔てた左右の水の色が違う!
ラグーン(たぶん人口の潟湖)と海、その地形的な条件によって水の濁り方が違うのでしょう。
覗き窓から切り取ったコラージュのような画面になりました。

マカオタワーといえば、バンジージャンプとスカイウォーク…ですが。。。
それに挑戦する勇気もなく、時間もなかったBoccoの記念写真はこれ!



切なそうな表情の逆さ吊りクマちゃんのお値段は、99パタカ(≒香港ドル)だそうです。
かわいいもの大好きのKuromiちゃんがお買い上げでしたっ!

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京都で見たもの…(1)

2008-08-02 14:31:28 | View From The Hotel
とうとう8月、いよいよ8月、まだ8月。
7月があまりにも暑かったので、8月に入ったといっても、実感がないというのか、さほどの変化はないというのか。。。
京都・大阪方面へ出かけたのはもう2週間も前のことになってしまいました。

その日も、京都は36℃の猛暑。
なのに…3連休のまん中ということもあって、20余年ぶりの清水寺は人であふれかえっていました。
強い陽射しをまともに浴びてしまう「舞台」から「音羽の滝」を抜けて下っていくと、緑につつまれるような空間に迎えられます。

清水の舞台の足場です。
木肌の微妙な色と、夏の光に輝く深緑とのコントラストが見事で…風雪にさらされた柱の色がBocco好みのど真ん中。
風格を感じさせる迫力があります。
 この足場は長短の木材で組まれているのだとか。
 もちろん釘1本使わない匠の技。
 季節の変化だけでなく、地震や台風などにも耐えて400年近く…驚きです。



ふと横に目をやると、こんな素朴な石仏があちこちに見えます。
成就院参道(清水寺境内)の石仏群ほどの数ではありませんが、それがかえっていい空気になっています。
ひっそりと優しい表情に、ほっと心がほぐれました。
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