poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

7年前…そして今

2008-01-28 22:03:04 | ひとり言
ひょっこりこんなものが出てきました。
2001年のお正月飾り展…つまり2000年末の作品です。
出品したのはお正月飾り展だったけど、“お正月用” にと限定して作ったわけではありません。
通常はそのまま飾って、お正月の気分を出したければ水引を結びつければよい…そんな感じです。

味わいのある流木の木肌をキャンバスに見立て、紙にプリントされた絵を切り貼りして少しペイントを加えただけのもの。
表面にマットなニスを吹きつけて保護していますが、さすがに7年を経ると、いくぶん色が枯れてきています。
それはそれでアジ?が出ているようにも思うけれど。。。

通い続けた清里や島で拾った枝、流木の類はかなり残ってます。
その一つひとつと向かい合い、ちゃんと作品にしなくては…という思いがないわけではありません。
でも、作品の収納を考えると頭が痛い…というのも本音。
自分のペースをつかむことも、それを続けることも、どちらも、う~ん、なかなか難しい。。。

そんなことを思ってみた後、何気なく手にした本に、次のような言葉がありました。

「・・・ものを作るということは、こだわりを捨て、何事にもとらわれないこと。この世に決まりきった絶対などはなく、やわらかい心で、さらさらと流れるように物事を見つめるとき、最良のものが紡ぎ出され、私とは何者であるのかを了解するのだ」(赤木明登著『美しいもの』より)

このところの私は、雑事や煩わしいことに必要以上にとらわれていたように思います。
そんな状態ではものを作れるわけがない!
たとえどんなに小さくて、どんなに稚拙なものであろうと…です!
まずは、自分の心の位置を切り替えていくことが、今の私には一番必要なことなのだと思いました。
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ひさびさの手仕事

2008-01-20 17:55:52 | works
編みかけのまま3ヵ月も放置していた、かぎ針編みのベレー帽。
一つ編めたら、次はこんな形にしてみよう…と、思いはふくらんでいたのですが。。。
ここのところ何かと多用で、毛糸を手にすることがまったくできませんでした。
編みかけのまま、いつも目に入るところに置き、「もうしばらく待っててね!」と胸の内で声をかけながらの3ヵ月でした。

昨夏の帰省で、30年ほど前の『暮しの手帖』に編み方が掲載されているのを発見。
それをまねて作ってみようと思い立ち、暑さが遠のいた秋の休日に作業を始めました。
半端に残った毛糸はいくらでもあります。
その中で「これ!」と引っ張り出したのは、やはりこの糸!
お気に入りNo.1のセーターの余り糸…ウールとアンゴラのごちゃ混ぜ色の毛糸…です。

この糸はBoccoの作品づくりにも大活躍してくれました。
03年と04年のお正月飾り展のときに作った「タイサンボクの毛虫」。
長さ10cmの大きなタイサンボクの実の表面に、短くカットした毛糸を埋め込んでいったものです。
ゴロンとしたミノムシというか…毛虫のようで、好きな作品の一つです。
初めの年は単純に鈴を組み合わせてみたのですが、2年目は鈴にも飾りをつけました。
鈴の表面にサンドペーパーをかけて金色に彩色。
さらにその上に、ネパールの紙に描かれた小さなイラストをカットして貼りつけています。
明るい色の毛糸で作ったタッセルをこの鈴につけてみたら、追い羽根のような形になりました。
こちらの作品には「すずこ」と名前をつけましたが、買ってくださる方があって、手元には1個しか残っていません。



それはさておき、もう1月下旬。
ぐずぐずしていると今シーズンが終わってしまいます。
早速今晩から作業再開です。。

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野ブドウ

2008-01-14 22:17:10 | あれこれ
清里で…比較的運がよければ出会える野ブドウの実。
この植物に初めて出会ったのは、10年以上も前のことでした。
うっすらとピンクに色づいた大きさも不ぞろいな実がとても愛らしく感じられて、いたく感激したことをよく覚えています。
迷わず持ち帰り、小さなバスケットの取っ手にからませ、赤黒く乾燥した後もしばらくそのまま飾って楽しんだものです。
バスケットの中身は、もちろんそのとき一緒に持ち帰った木の実や葉っぱです。

このときは旧道脇の線路沿いあたりで見つけたと思うのですが、そのうち、野辺山のJR最高地点に向かう道の途中にあることを覚えました。
植物を探す目は、こうして何年も同じ場所に通い続けることで、少しは訓練されてきたのだろうと思います。
むろん、年数と場数の差を考えても、私の何百倍も植物とつき合ってきた師匠の目とは雲泥の差があるのですが。。。

自宅近くでスイカズラの花を見つけたのは去年の5月のことでしたが、今は同じ場所に行ってもどれがスイカズラなのか、皆目見当がつきません。
去年の秋にたくさん実をつけていたコブシの木には、当然ながら実はほとんど残っていません。
その代わり、光沢のある毛綿に覆われた小さな芽が顔を出していました。
2週間前には、前の年と同じように見事な黄葉を見せてくれたヤマブキも、小さな若い葉っぱと花芽をつけていました。

人とのつながりが、時を重ね、やり取りを重ねていくうちにしっかりとしたものになっていくように、植物との関わりも出会いを積み重ねていくうちに、いつか確かなものになっていくのだろうと思います。
まだまだ先は遠い。。。


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はばかりながら…カレンダー

2008-01-04 22:06:31 | works
また新しい年が始まりました。
だからといって何?…という感じでもあるのですが、今年の “物づくり” 第1号はカレンダーです。

これは!…というカレンダーを見つけるのは至難の業。
一昨年まではネパールの手漉きの紙にエスニックなイメージのイラストやトンパ文字がプリントされたものを愛用していました。
ところが、素朴さが気に入って愛用していたというのに、年を重ねるうちに洗練されておしゃれなものになっていきました。
それが何だか魅力の乏しいものになってきたような気がして、結局違うものに乗り換えてしまいました。
昨年末も、出かけたついでに何度か探してみたのですが、やっぱりダメ。。。

それで今年は自分で作ってしまいました。
ご覧の通り、何の変哲も愛想もない機能重視のカレンダーです。
この程度のものならいくらでも店頭に並んでいますが、自分で作ってしまえばもっとお手軽。
それに…大げさだけど…作る楽しみもあるというもの。。。
<“物づくり” 第1号>というのもはばかられるくらいのお粗末さながら、次回は飛躍的にグレードアップしたいなぁ…と、今から来年に向けて夢をふくらませています。
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