藍の美しさが、布の茜と糸の白にいっそう映えて鮮やか!
予想最高気温32℃…夏の暑さが戻ってきた秋分の日です。
ぽんぽんと飛び石の如き連休の後半は、シクラメンの植え替えと少し遠くのパン屋さんへの遠征を計画していましたが、この暑さを理由に延期しました。
だから今日の午後は当座の食材の下ごしらえをしたり、本を読んだり、衣類のちょっとした手入れや修理をしたり…で過ごしました。
連休前半のある日、汚れがずうっと気になっていたカンタを水洗いしてみました。
何しろ古い古い布を重ねてザクザクと縫ったもので、この形になってから何年も、あるいはもっと長く使われてきたものであり、それに藍や茜の天然染料で染められていることも、躊躇の理由でした。
けれど、考えてみればこれはインドの砂漠地方に住む女性たちの暮らしの営みから生まれた刺し子の布です。
ちょっとやそっとのことで傷んだりはしないはず…と、思い切って、でも、内心恐る恐る水に浸してみると…おっ、大丈夫かも。。
洗濯ネットに入れて弱水流で3分回し…大丈夫、行ける行ける!
こうして水洗いを3度ほど繰り返した後、さらに洗剤を入れて洗い、陰干しに。
おかげでこんなに色鮮やかに蘇りました!
全体像はこんなふう…1辺75cm前後のほぼ正方形です。
驚いたことに、タコ糸くらいの太い糸で縫われているのですが、その太さは均一ではなく、手で紡いだものなのかもしれません。
周囲のかがりはブランケットステッチではなく、かぎ針で編まれているように見えます。
大胆でありつつも細かな作業です。
中央の丸い縫い取りの上方に空いている数ミリの穴は、十数年前の出会いの時からありました。
そもそもこの穴が気に入って我が家に迎え入れたのです。
だから、そう簡単にお直しの手を入れることはできそうにありません。
ついでながら、下方に白く写っている部分は布のほつれです。
これよりも小さなほつれをいくつか発見しました。
と、独りよがりなコメントはともかく、
もともとはコーランを包むためのものであったらしいこのカンタですが、我が家では長い間プリンターのカバーにしていました。
そのプリンターも今年前半のプチ断捨離で手放したので、次はどういう使い方をしようかと模索中です。
いつか穴やほつれに手を入れたくなったら、ある意味、儲けものなのですが。。
いずれにせよ、これからも身近なところに置いておきたいと思っています。
さて、この度の “洗濯” に気を良く…意を強く…したBocco、
次はスパイス袋たちを洗おうと目論んでいるところです。
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近所の玉川上水べりで見つけたイタドリです。
五日市街道沿いの水衛所跡にひっそりと咲いていました。
清里や野辺山あたりのイタドリに比べると見劣りはするものの、久しぶりに心安らぐものに出会えたような気がしました。
(2021年9月6日撮影)