poco a bocco

自然の素材がもつぬくもりやパワーに助けられての作品づくり
poco a poco のペースで進みます~♪

たまたま幸運だっただけのこと

2013-02-24 23:51:40 | music
Peter, Paul and Mary - There But For Fortune


乾いた冷たい風が吹いた2月後半の週末。
1ヵ月半ぶりに帰省したKenchen の…昨日は…誕生日だった。
2月23日…あの年の雪が降る日に彼は生まれたのだった。
Kaiapua も交え3人で家族の誕生日を祝ったのは何年ぶりのことだろうか。
そんなに古い話ではないはずなのに、それが全く思い出せないなんて。。。
それほど余裕のない、この10年間だったのかもしれない。

Kenchen が仙台に向けて出発した後、Kaiapua がたまたま聴いていたのは
Peter Paul & Mary の “Songs of Conscience & Concern”というアルバム。
その中で特に今日の私の心にしみ込んできたのがこの曲、
“There but for Fortune" (歌詞はこちら)だった。

“There but for fortune, go you or go I ” とは、「もしかすると、あなたか私がそこに行っていたのかもしれない。我々はただ運がよかっただけのこと…」というような意味だろうか。
昨夜は食事の後、遅くまで3人で語り合った。
そのとき、Kenchen もKaiapua 同様、ある重要な面において価値観を共有できる世界に生きている
ということに気づいた。

明確な根拠もない差別意識から生じるすべての暴力を認めるわけにはいかない。
「すべての暴力」とは物理的なものだけをさすのではなく、無関心であることも含め、あらゆるハラスメントを含むということだ。
差別を正当化しうる根拠など、一つも存在しないと思っている。
したがって、不遇な状況にある人に対し、何ら共感を持たない人間が多数派であるかのように感じられる世の趨勢は、私には受け入れがたいのだ。

“There but for fortune, go you or go I ”
あえて言葉にするようなことではないが、私が大切にしてきたものが Kaiapua と Kenchen に継承されつつあることに深い感慨を覚える。
それと同時に、それぞれに生きづらい道を進もうとしている二人の行く末を見守ることが私の役目だということを、再確認したのだった。

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明日からの1週間が、誰にとっても穏やかな日々でありますよう。。。
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引き受ける

2013-02-18 01:05:34 | ひとり言
この週末も、あたふたと過ごしてしまった。
なんだかちょっと疲れたし、明日からの1週間の労働を思うと
早々に就寝するのが得策とは思うのだが、
それではあまりにつまらないんじゃないの!…と
心の奥の方から声が聞こえてくる。。。

でも、編み物をするには、心のシンが少し疲れている。
午後のわずかな時間、少し試みてみたのだけれど
うまくいかなくて、やり直ししなくてはならないことに。。。
どこか心が虚ろで、集中力が失せている状態。
それで、今日は編むのをやめてしまったというわけ。

ふと茨木のり子さんの詩のひとつを思い出す。
人生を引き受けるということは、自分自身を引き受けるということは…
なんて思いながら、“靴の紐を締め直す” 私がここにいる。
抜けきらない青臭い思考。。。。。


 ☆自分の感受性くらい

  ぱさぱさに乾いてゆく心を
  ひとのせいにはするな
  みずから水やりを怠っておいて

  気難しくなってきたのを
  友人のせいにはするな
  しなやかさを失ったのはどちらなのか

  苛立つのを
  近親のせいにはするな
  なにもかも下手だったのはわたくし

  初心消えかかるのを
  暮らしのせいにはするな
  そもそもが ひよわな志にすぎなかった

  駄目なことの一切を
  時代のせいにはするな
  わずかに光る尊厳の放棄

  自分の感受性くらい
  自分で守れ
  ばかものよ


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なんて言ってるうちに、こんな時間!!
今日のナイトキャップ代わりは『倚りかからず』(茨木のり子)に決めた。

写真は仁風閣の螺旋階段

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ふぅ…みっつ

2013-02-10 14:33:07 | music
先週の日曜日、つまり今年の節分はボーカルの発表会でした。
直前のレッスンでは、すっかりヘコむような状態。。。
Adele の “Set Fire To The Rain” なんて難しい曲を選んでしまった
自分の無謀さを呪いました。
その後の必死の自主練の甲斐があったかどうかはわかりませんが、
ともかく本番では大きくトチることもなく歌えたので、ほっとしているところです。
それが第一のふぅ。。。

Adele - Set Fire To The Rain (Official Video)


この曲は、昨年秋、民放のドラマで使われていたとのこと。
Adele の曲の中では、おそらく日本で一番知られているのではないでしょうか。


さてさて、まだまだ寒い2月中旬です。
先週末はこの季節の恒例となったチリビーンズ作りを楽しみました。
編み物もせっせとやっています。
エッフェルタワーのストールは編み終わりましたが、
まだ仕上げの作業が残っています。
編みかけのアンゴラちゃんの続きもやりたいし
Kaiapua所望のアンゴラ3号も作らねば。。。
うっかりムシに食われてしまった穴の繕いもしなくてはならないし、
休日はやることいっぱい…ありがたいことだわねぇ。
(うっかりが多すぎる自分に、さらにヘコむBocco。。。)

実は、例年のことながら、これからの2ヵ月くらいが Bocco にとって落ち込みの季節。
ともすれば意気消沈しがちな自分をすくい上げるためにも
やることいっぱいの状態はありがたいのです。
これが第二のふぅ。。。

そして第三のふぅは、上の写真。
1月末の土曜日、千駄木に所用で出かけたついでに谷中界隈を散歩したときのものです。
谷中をぶらり気ままに歩くなんて、思えば10年ぶりのことでした。
気分転換のついでに、本を読みながらお茶でも…と思って入ったのが
じぼ・あん・じゃんというカフェ。
とても寒い日だったので、スパイシーなココアをいただきました。
ショウガとカルダモン、チリパウダーが入っています。
Aladdin の石油ストーブのやわらかい暖かさも加わって
とても居心地のよい時間でした。

“じぼ・あん・じゃん” は、たいとう歴史都市研究会による建物保全活用事業のひとつ間間間(さんけんま)で毎週土曜日に営業しているカフェです。
千駄木に出かけたときのお楽しみがまた一つ増えました。

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プチ歌舞伎三昧だったけれど。。。

2013-02-02 16:13:11 | 日々録
今日はいきなり春の暖かさになりました。
しかし、明日は一気に冬に戻るのだそうです。
このところは少し…どころかかなり…おかしなリズムではあるけれど、
ともかくもこうやって、行きつ戻りつをくり返しながら季節は巡っていくのですね。
パタパタと1月が過ぎ、明日は節分です。

1月は浅草、新橋、三宅坂の3か所で歌舞伎を観るのが恒例の行事のようになってしまいました。
写真は1/18の浅草公会堂。若手中心の歌舞伎を昼夜通しで楽しみました。
引き続き1/21には新橋演舞場で夜の部、1/25は国立劇場でしたが、
もうしばらく歌舞伎鑑賞の予定が立ちません。
4月以降の歌舞伎座杮葺落(こけらおとし)には到底近づくことができそうにもありません。
今年の頼みは国立劇場の歌舞伎公演になりそうです。


〈 2012年 鑑賞リスト 〉
1/13…新春浅草歌舞伎 @浅草公会堂  亀治郎/愛之助/亀鶴/春猿
第一部『南総里見八犬伝』『廓文章 吉田屋』
第二部『敵討天下茶屋聚』

1/20…初春歌舞伎公演 @国立劇場大劇場 幸四郎/福助/染五郎
『三人吉三巴白波』『奴凧廓春風』

3/4…三月大歌舞伎 昼の部 @新橋演舞場 藤十郎/菊五郎/幸四郎/梅玉/時蔵/福助/染五郎/亀鶴
『荒川佐吉』『仮名手本忠臣蔵 九段目 山科閑居』

4/6…四月歌舞伎公演 @国立劇場 仁左衛門/時蔵/孝太郎/愛之助/秀太郎
『絵本合法衢 (えほんがっぽうがつじ)』

4/13…四月花形歌舞伎 夜の部 @新橋演舞場 亀治郎/菊之助/松緑/福助/亀鶴
『仮名手本忠臣蔵 五・六段目 七段目 十一段目』

5/18…五月花形歌舞伎 昼の部 @新橋演舞場 翫雀/福助/獅童/愛之助/秀太郎
『西郷と豚姫』『紅葉狩』『女殺油地獄』

6/15…坂東玉三郎特別公演 @京都四條南座 玉三郎/愛之助/薪車
『壇浦兜軍記 阿古屋』『傾城』

6/22…6月歌舞伎鑑賞教室 @国立劇場 橋之助/芝のぶ/團蔵/権十郎
『平家女護島 俊寛 鬼界ヶ島の場』

7/7…松竹大歌舞伎 東コース 昼の部 @ 北とぴあ  菊五郎/時蔵/菊之助/松緑
『義経千本桜 鳥居前/道行初音旅/川連法眼館』

7/20…七月歌舞伎鑑賞教室 @国立劇場 愛之助/宗之助/高麗蔵/秀太郎
『毛抜』

8/9…八月花形歌舞伎 昼の部 @新橋演舞場 海老蔵/福助/愛之助/右近/笑也
『桜姫東文章』

9/14…秀山祭九月大歌舞伎 昼の部 @新橋演舞場 吉右衛門/福助/孝太郎/芝雀/梅玉/又五郎/歌六
『菅原伝授手習鑑 寺子屋』『天衣紛上野初花 河内山』

10/20…芸術祭十月大歌舞伎 夜の部 @新橋演舞場 幸四郎/団十郎/梅玉/松緑/芝雀/藤十郎
『曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)御所五郎蔵』『勧進帳』

11/8…吉例顔見世大歌舞伎 昼の部 @新橋演舞場 仁左衛門/時蔵/左団次/松緑/魁春/菊五郎
『双蝶々曲輪日記 井筒屋/難波裏/引窓』『人情噺 文七元結』

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