ラッシュにも猛暑にもめげず、帰省していました。
墓参の後、数年来の念願だった、植田正治写真美術館へ。
それで今回は View From The Museum。。。
向こうに写っているのは1709m の霊峰、大山。
私の子ども時代には1713mだった大山も、やがて1711mになり、今では1709mなのだそうです。
どんどん数値が下がっているのは、きびしい自然環境による山頂付近の崩落が主な原因だとか。。。
建物と風景がうまくとけ合っていますね。。。
壁面の中央に植田作品(鳥取砂丘)がプリントされています。
この日もほとんど 38℃…夏の雲が美しい!
大山の手前に広がる緑の稲田。
5年前に他界した父の生家はここから車で5分ほどのところにあります。
毎年この季節には訪れていたはずなのに、当時の私にはただ当たり前の風景の一つでしかなかったようです。
このあたりの農家では黒い牛を飼っていて、伯父が牛のえさの準備をする横で、その様子をこわごわ覗いていた私。
干しわらの香りと牛の鳴き声が同時によみがえってきます。
当時、父の実家での食事は一人ひとりのお膳でいただきました。
家族のお膳は箱膳というのでしょうか…中に飯椀、汁碗、お箸 etc.が入っているものです。
味噌に醤油、豆腐までもが自家製で、大豆のツンとした香りが、鼻の奥の奥の記憶として今でも残っています。
子どもだった私には、少し年上のいとこたちが正座している中で、お膳を前にちょっと緊張しながらも、そんな食事風景が田舎くさいもののように思えました。
そんな暮らし方は当時の農家ではごく普通のことだったのでしょうが、今の私のように都会で何もかもが貨幣と引き替えにしか手に入らない生活をする者の感覚からすると、とてつもなく豊かなもののように思えます。
もちろん、主婦である伯母をはじめその家の女性たちの労働の重さも、私の想像を超えるものだったに違いありません。
長袖の作業着と麦わら帽子を借りて西瓜畑に連れて行ってもらったこと、その西瓜畑で西瓜を食べたこと。。。
まさにとれたての西瓜を大きな石にぶつけて割って、生ぬる~い西瓜でしたが、その甘みと水分たっぷりのおいしさは格別でした。
おみやげはいつも大きな西瓜と立派に育ったナス、ピーマン、トウモロコシ、トマトに桃、ブドウ。。。
今の生活では考えられないほどの豊かさの中で育ったことに、改めて感謝です。
写真の話に戻ります。
植田さんの写真はすべてモノクロ。
写真集をめくると、昭和初期の作品など実にモダンで斬新。
初めてこの人の作品を見たとき、光と影の使い方が特に強く印象に残りました。
数十年前にしてすでにこんな写真を撮っている人が日本に…しかも自分の生活圏からそう遠くないところにいたということはたいそうな驚きでした。
その感覚に再会して、こんな撮り方をしてみたものの…
ぜんぜん植田さん感覚じゃない!…
墓参の後、数年来の念願だった、植田正治写真美術館へ。
それで今回は View From The Museum。。。
向こうに写っているのは1709m の霊峰、大山。
私の子ども時代には1713mだった大山も、やがて1711mになり、今では1709mなのだそうです。
どんどん数値が下がっているのは、きびしい自然環境による山頂付近の崩落が主な原因だとか。。。
建物と風景がうまくとけ合っていますね。。。
壁面の中央に植田作品(鳥取砂丘)がプリントされています。
この日もほとんど 38℃…夏の雲が美しい!
大山の手前に広がる緑の稲田。
5年前に他界した父の生家はここから車で5分ほどのところにあります。
毎年この季節には訪れていたはずなのに、当時の私にはただ当たり前の風景の一つでしかなかったようです。
このあたりの農家では黒い牛を飼っていて、伯父が牛のえさの準備をする横で、その様子をこわごわ覗いていた私。
干しわらの香りと牛の鳴き声が同時によみがえってきます。
当時、父の実家での食事は一人ひとりのお膳でいただきました。
家族のお膳は箱膳というのでしょうか…中に飯椀、汁碗、お箸 etc.が入っているものです。
味噌に醤油、豆腐までもが自家製で、大豆のツンとした香りが、鼻の奥の奥の記憶として今でも残っています。
子どもだった私には、少し年上のいとこたちが正座している中で、お膳を前にちょっと緊張しながらも、そんな食事風景が田舎くさいもののように思えました。
そんな暮らし方は当時の農家ではごく普通のことだったのでしょうが、今の私のように都会で何もかもが貨幣と引き替えにしか手に入らない生活をする者の感覚からすると、とてつもなく豊かなもののように思えます。
もちろん、主婦である伯母をはじめその家の女性たちの労働の重さも、私の想像を超えるものだったに違いありません。
長袖の作業着と麦わら帽子を借りて西瓜畑に連れて行ってもらったこと、その西瓜畑で西瓜を食べたこと。。。
まさにとれたての西瓜を大きな石にぶつけて割って、生ぬる~い西瓜でしたが、その甘みと水分たっぷりのおいしさは格別でした。
おみやげはいつも大きな西瓜と立派に育ったナス、ピーマン、トウモロコシ、トマトに桃、ブドウ。。。
今の生活では考えられないほどの豊かさの中で育ったことに、改めて感謝です。
写真の話に戻ります。
植田さんの写真はすべてモノクロ。
写真集をめくると、昭和初期の作品など実にモダンで斬新。
初めてこの人の作品を見たとき、光と影の使い方が特に強く印象に残りました。
数十年前にしてすでにこんな写真を撮っている人が日本に…しかも自分の生活圏からそう遠くないところにいたということはたいそうな驚きでした。
その感覚に再会して、こんな撮り方をしてみたものの…
ぜんぜん植田さん感覚じゃない!…