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縄文時代の沖縄の「港川人」は、アボリジニ似だったらしい。

2013-09-18 | 日本の不思議(古代)


これも塩漬け記事ですが。。

20000年前の、沖縄地方の人骨の復元をおこなったということです。

地球儀で見ると、オーストラリアはずいぶん遠いですが、日本にもかつてはオーストラリアの人々と同じ人々が暮らしていたと思うと、人類の大きな動きが感じとれるように思います。

                *****

2010年6月28日
朝日新聞

「港川人 縄文人と似ず・・顔立ち復元、独自の集団か」


沖縄でみつかった旧石器時代の人骨「港川人」の再調査を進めている国立科学博物館が、顔立ちの復元図を作り直した。

縄文人の祖先とされていた従来のイメージから大きく変わり、オーストラリアの先住民といった雰囲気だ。

日本人がどのように形成されたのかという仮説が、新たな研究によって見直されていることを分かりやすく示している。

「港川人」とは、1967年~1976年に沖縄本島南端の石切り場で見つかった、5体~9体分の人骨と考えられている。

出土地層は約20000年前と推定されている。

全身の骨格と顔面が残っている旧石器時代の人骨は、日本ではその後も発見はない。

顔の彫りが深く、手足が長いといった「港川人」の特徴が縄文人によく似ていることから、縄文人の祖先は南から渡ってきたとの考えの大きな根拠となってきた。

その縄文人に、大陸から渡ってきた弥生人が融合して、「日本人」が形成されたと考えられてきた。

国立科学博物館はそうした日本人形成論の再検討に取り組んでおり、その一環として「港川人」を再調査してきた。

CTなど最新技術で調べると、発見当初の復元に歪みが見つかった。

下あごが本来はほっそりとしており、その歪みを取り除くと、横に広い縄文人の顔立ちと相当違っている。

現在の人類ならば、オーストラリア先住民やニューギニアの集団に近い。

縄文時代の人骨は、列島の北から南まで顔立ちや骨格がにていることから、縄文人は均質な存在と考えられてきた。

だが縄文人の遺伝子を分析した結果、シベリアなど北回りの集団、朝鮮半島経由の集団など、多様なルーツがあることが見えてきた。

新たな復元図は、そうした研究を総合したものだ。


国立科学博物館の海部ようすけ研修主幹は、「港川人は本土の縄文人とは異なる集団だったようだ。港川人は50000~10000年前の東南アジアやオーストラリアに分布していた集団から由来した可能性が高い」と語った。

その後に農耕文化をもった人たちが東南アジアに広がり、「港川人」のような集団はオーストラリアなどに限定されたと考えることができそうだ。

縄文人によく似ていることから、縄文人の祖先は南から渡ってきたとの考えの大きな根拠となってきた。

その縄文人に、大陸から渡ってきた弥生人が融合して、「日本人」が形成されたと考えられてきた。

科学博物館はそうした日本人形成論の再検討に取り組んでおり、その一環として「港川人」を再調査してきた。

CTなど最新技術で調べると、発見当初の復元に歪みが見つかった。

下あごが本来はほっそりとしており、その歪みを取り除くと、横に広い縄文人の顔だちと相当違っている。

現在の人類ならば、オーストラリア先住民やニューギニアの集団に近い。

縄文時代の人骨は、列島の北から南まであで木立やられてきた。

だが縄文人の遺伝子を分析した結果、シベリアなど北回りの集団、朝鮮半島経由の集団など、多様なルーツがあることが見えてきた。

新たな復元図は、そうした研究を総合したものだ。

科学博物館の海部ようすけ研修主幹は、

「港川人は本土の縄文人とは異なる集団だったようだ。港川人は50000年前~10000年前の東南アジアやオーストラリアに分布していた集団から由来した可能性が高い」と語った。

その後に農耕文化をもった人たちが東南アジアに広がり、「港川人」のような集団はオーストラリアなどに限定されたと考えることができそうだ。


                *****

wikipedia「アボリジニ」より

アボリジニ(Aborigine)は、狩猟採集生活を営んでいたオーストラリア大陸と周辺島嶼の先住民。

"aborigine"とは、英語において日本語の原住民に当たる言葉であったが、先住民という概念が広がるにつれオーストラリア先住民という意味合いで使われることが多くなった。

本稿でもその意味で用いる。

「アボリジニ」に差別的な響きが強いため、現在では「アボリジナル」または「オーストラリア先住民」という表現も一般化しつつある。

アボリジニの先祖がオーストラリア大陸に上陸した時期は、遺物などの分析から5万年ないし12万年以上前(議論中で定まっていない)とされているが、それ以降にも段階的に人的流入があったとされている。

外部地域と隔絶されたのは、遺伝子の研究によりそれほど古くないことが明らかになってきているほか、その祖先の系譜が解明されつつある。

かつては形質人類学的にも不明確な部分が多く、骨格的特長から南インド系とする説や、スンダランド経由で渡来したとする説、またはアフリカから等々、諸説入り乱れていた時代があったが、現在では南インド系とする説が有力である。

なおオーストラリア大陸は1万8千年前の最も近年の氷期においてユーラシア大陸と飛び石のように連なる島々により、現在よりもはるかに渡りやすい地域(これをサフル大陸とも呼ぶ)だったとも考えられている。

オーストラリアは不毛の大陸とされ、農耕に適した種類の食物となる植物がユーラシア、南北アメリカ、アフリカと比べ遥かに少なく、家畜に適した固有の動物も一切存在せず(アボリジニはユーラシア大陸から原始的なイヌのみを導入し、家畜としていた。この原始的なイヌの子孫が現在のディンゴである)、また極度の乾燥地帯で、気候の変動も一年周期とは限らず不規則であるなど、他に類をみない過酷な条件が揃う大陸でもあり、文化的に孤立を余儀なくされた。

その地理的条件から、人種的に他の大陸と隔絶され、それらが混血を繰り返しながらオーストラリア全土に広まる過程で、様々な固有文化が派生したとされる。

今日ではオーストラリア到着以後も、一部の集団ではポリネシア人やパプア人、オーストロネシア人との部分的混血が見られる。

一括りにアボリジニといっても、多数の部族から成立っており、言語的な調査から26~28程の系統に分類されているが、相互の文化的差異は多い。

主な部族に、アナング族(エアーズ・ロック近辺に先住)やジャプカイ族(ケアンズ・キュランダ地域に先住)がある。

生活史

生活は洞窟等を住居とし、一定範囲を巡回しながら食料を得る採取狩猟型で、ブーメランや毒物を利用した狩猟を行い、オーストラリア固有の植物の実を取ったり、乾燥した地面を掘って木の根等を食べる大型のイモムシの一種を焼いて食べるといった生活をしていた。

これらの食文化はブッシュ・タッカーと呼ばれ、1970年代からはシドニーのレストランでも応用メニューの提供が始まり、オーストラリア陸軍のSASRにもノウハウが取り入れられている。


約1500~2000年前(成立は2~3万年前とする説もあるがディジュリドゥの分布を見ても伝統的に使われる地域の古くからある歌には伴奏が付かない事からもまずありえないだろう)には存在していたと考えられている管楽器ディジュリドゥ(長さ1~1.5m)を使用した独自の音楽文化を持っている。

この楽器は、シロアリによって中空になった木を利用して作られる。

美しく装飾された物も多い。

この楽器は、唇の振動を管内で反響させ、独特の低音を発生させる。

この低音には霊的効果があると考えられており、呪術医が治療に利用する事もある。

乳児の夜泣きには、重低音などによる振動が成長に伴う痛みを緩和する効果があるという民間療法も存在するので、その類型である可能性もある。

この楽器は古く男性のみに使用が許された。

これらの楽器を一括りにした「ディジュリドゥ」という呼び方は、白人である Herbert Basedow という人物によって1926年に付けられたもので、演奏中の音色が「ディジュリドゥ~、ディジュリドゥ~」と聞こえたことにちなむ。

先住民族たちは各々の部族ごとに固有の、それぞれの名で呼んでいた模様である。

その他の文化

「スキンネーム」と呼ばれる一定の範囲内で共通の名前を、本来の名前とは別に持っている。

これは近親婚を避ける意図で用いられていたようであり、日本の姓に相当するが、数種類程度しか存在しない。

飲酒文化は元々無かったが、後に白人が持ち込んだ酒に興味を覚え、これに耽溺する人も出て社会問題となっている。

ガソリンを吸引し酩酊を楽しむペトロールスニッフィングも同様に社会問題になっている。

人種

アボリジニは人種的にはオーストラロイドに分類される。

すなわち、黒人(ネグロイド)とも黄色人種(モンゴロイド)とも白人(コーカソイド)とも異なる人種であるとされているが、近年は「人種」という概念の科学的有効性に対して疑問も提示され、人類を「人種」ではなく約1万年前の居住地域を基準とした地域集団として捉える考え方が提唱されており、その場合はサフール人とされる。

体毛は濃く、肌の色は「黒人」と同様に極めて濃色である。

また、非常に特徴的であるが、女性や子どもの髪の色が肌の色とは対照的に金髪をしていることがよく見受けられる。

親知らずがきちんと生えるという特徴を持つ


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