
温暖化対策は、ほんとうに原発を増大させないだろうか?

スウェーデンが地球温暖化対策で脱原発政策を転換
2009.2.5 23:38
【ロンドン=木村正人】スウェーデン政府は5日、地球温暖化対策の一環として、1980年の国民投票で決めた原子力発電所の全廃政策を転換する方針を打ち出した。
英紙ガーディアン(電子版)などが伝えた。86年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故などをきっかけに欧州では脱原発の動きが広がったが、地球温暖化の影響が指摘され、クリーン・エネルギーとして原子力が見直されている。
同国では2006年に穏健党を中心とする野党4党連合の中道右派政権が発足した。連立を組む中央党は当初原発に懐疑的だったが、「子供や孫の世代のためにも、電力供給源の1つとして原子力が必要」(オーロフソン同党党首)として原発容認に転じていた。
同国の発電量の内訳は水力発電45・27%▽原子力発電44・37%となっている。
最近の世論調査でも原発維持の声が過半数を占めていた。
今後議会で審議され、原発の是非が問われる。
同国では南部のバーシェベック原発1号機と同2号機が停止されているが、現在、10基が稼働しており、20年をメドに閉鎖する方針だった。
欧州では、イタリアが昨年末に一度は廃止した原発を再開すると表明したほか、ロシアへのエネルギー依存を減らしたいポーランドも今年1月に新規原発の建設計画を発表。
ロシアや英国、フランスも新たな原発建設を計画し、フィンランドがすでに着工した。
原発推進の流れは今後、一層強まりそうだ。
Asahi.com 20090205
http://www.asahi.com/international/update/0205/TKY200902050378.html

世界の戦争は本当に縮小するのだろうか?

「オバマ大統領、パキスタン北部集落へのミサイル攻撃を指示、子供3人が死亡」
2009/01/24
1月23日、パキスタン北部の集落で、米軍の無人機によるミサイル攻撃が行われ、現地の住民15人が殺害された。
そのうち7人は親タリバン系武装兵とみられるが、現地の子供も3人が巻き添えで死亡したと報道されている。
この地域では、ブッシュ政権末期の昨年夏から頻繁に同様のミサイル攻撃が行われ、標的とされた“テロリスト”と共に、すでに大勢の住民が巻き添えで殺害され続けている。
米政府の公式発表では、昨年9月以来ミサイル攻撃はおよそ30回実行され、220人以上を殺害したとしている。
折しも22日、オバマ大統領はパキスタン・アフガニスタン特使としてリチャード・ホルブルック元国連大使を任命したばかりである。
オバマは、選挙期間中から「テロ戦争」政策の一貫としてパキスタン国内への直接攻撃を主張しており、今回の攻撃は、ただ単にブッシュ政権の軍事作戦を継続するだけでなく、オバマ大統領が公約通りアフガニスタン・パキスタン地域での戦争拡大戦略をさっそく実行に移したものとみられている。
今回のミサイル攻撃報道に関して、ホワイトハウスは今のところ沈黙している。
同様に、日本のオバマ支持団体も、今のところ沈黙を保っているようだ。
「暗いニュースリンク」より
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2009/01/post-73af.html
報道元は「Times Online 」

オバマ大統領、対話集会でも増派訴える アフガン問題
2009.4.4 09:19
【ストラスブール(仏東部)=山口昌子】オバマ米大統領は3日午後、ストラスブールの大体育館で約4000人の若者中心の市民との対話集会を行い、「タリバン及びアルカーイダ」の脅威を訴え、アフガニスタンでの兵力増強の必要性を強調した。
大統領は米国が一国で「この重荷」を引き受けると欧州は考えるべきではないと主張。
対タリバン及びアルカイダとの戦いは「われわれの共通の問題」と述べ、米国の対アフガニスタンへの新戦略を支持し、増派への理解を訴えた。
大統領は集会に先立つ、初の米仏首脳会議後の会見でも、「アルカーイダの脅威は米国より欧州の方が重大だ」と述べた。
産経news2009.04.04
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090404/amr0904040920004-n1.htm

パキスタンで反米デモ、オバマ政権誕生後は初めて
2009年01月26日 11:10 発信地:カラチ/パキスタン
パキスタンのカラチ(Karachi)で、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の名前を掲げ、米軍機による北西部部族地域へのミサイル攻撃に抗議するイスラム教政党「ジャマティー・イスラミー(Jammat-e-Islami)」のメンバー(2009年1月25日撮影)。(c)AFP/Asif HASSAN
【1月26日 AFP】パキスタンのカラチ(Karachi)で25日、イスラム教政党「ジャマティー・イスラミー(Jammat-e-Islami)」のメンバーが米軍機による北西部部族地域へのミサイル攻撃に対する抗議デモを行った。
こうした反米活動はバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の就任後は初めて。
これまで米国が国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)戦闘員が潜伏しているとして続けてきた国境地域への攻撃は、オバマ新政権になってから停止するとの期待が、早くも打ち砕かれたことになる。(c)AFP
AFP通信2009.01.26
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2563444/3723084
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海外記事を翻訳しているブログを紹介させていただきます。
記事原文のurl:
www.wsws.org/articles/2009/mar2009/afgh-m28.shtml
ずいぶん極端な表現もありますが、こういう側面は本当に無いのだろうかと考えることは、悪いことではないと思います。
あくまでも、一つの見方ということで、これが正しいということでもないと思いますが、文中にある「ライバル諸国に対する優位を保障しようというアメリカ支配階級の衝動は、大恐慌以来、最も深刻な経済危機に、世界を陥れながらも、実際、増大するばかりだ。」という言葉は、そんなにはずれてもいないようにも思われ、今後を見守りたいと思っております。。
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ブログ「マスコミが語らない海外記事」より
http://eigokiji.justblog.jp/blog/2009/03/post-b3f9.html

「オバマ、アフガニスタン、パキスタンでの戦争のエスカレーションを発表」
wsws.org
Alex Lantier
2009年3月28日
バラク・オバマ大統領は、金曜日、アフガニスタンにおいて、アメリカの戦争を大規模に拡大し、パキスタン国内への更なる拡張することを発表した。
彼の発表は、アフガニスタンとパキスタンにおける、国務省、ペンタゴンとアメリカ諜報機関が参加する、アメリカ戦略の再検討結果として提示されたが、彼が意見を述べる間、すべての首脳陣が、オバマ背後の演壇上にいた。
オバマが発表した政策は、アフガニスタンのみならず、パキスタンにおいても、軍事的暴力の大規模な増強だ。
特徴的に、オバマは、発表の前半を、専らパキスタン関係に費やし、彼の政権により、戦略を再検討した主要な結論は、アフガニスタン国境を越えて、戦争をより攻撃的に拡大することであるという合図を送った。
これは、何千人もの多大な数のアフガニスタン人とパキスタン人の死、何1000億ドルもの支出、何千人ものアメリカ人の若者が、南及び中央アジアにおける拡張した戦争で、殺し、殺されるために派兵されることを意味している。
オバマは、アフガニスタンにおける、アメリカの軍と治安上の立場が悲惨なものであることを認めた。
"状況はますます危険になりつつある"と彼は述べた。
"タリバンを政権から排除してから7年以上になるが、戦争は継続しており、武装反抗勢力は、アフガニスタンとパキスタンの一部を支配している。
我が軍、我がNATO同盟諸国及びアフガニスタン政府に対する攻撃は、着実に増大している。
そして最もつらいことに、2008年はアメリカ軍にとって、最悪の戦争の年だった。"彼は更に続けた。
"アフガニスタンには選挙によって選ばれた政府はあるが、腐敗によって傷つけられており、国民に対して基本的なサービスを提供できていない。経済は、犯罪行為を奨励し、武装反抗勢力の資金となる麻薬貿易の繁栄によってむしばまれている。"
オバマは、ブッシュ政権のイラクでの軍"増派"を思わせる、アフガニスタンとパキスタンでの計画の概要を述べた。
ブッシュは、わいろと軍事的暴力の組み合わせを使い、アメリカ増援部隊を、アメリカの植民地的占領への反対を続けるイラク人殺害に向けながら、様々な民兵の指導者たちから、金で一時的な和平をあがなった。
オバマは、"イラクでは、我々はかつて敵だった人々に手をさしのべ、イラクのアル・カイダを標的とすることに成功した。
我々はアフガニスタンでも、同様なプロセスを追求すべきだ。"と説明した。
オバマが既にアフガニスタンに展開した追加のアメリカ兵17,000人に加え、うわべは、アフガニスタン人新兵を訓練するためという名目で、更に4,000人を派兵する計画を発表した。
目的は、訓練されたアフガニスタン軍兵士の数を、134,000人に、警官を82,000人に増やすことだと、彼は語った。
アフガニスタンの南の隣国で、アメリカの同盟国であるパキスタンを、アル・カイダ工作員やタリバン戦士にとっての"避難場所"と彼は呼び、アフガニスタンに国境を接するパキスタン人テロリストが、アメリカ人にとって"世界で最も危険な場所"となっていると主張した。
パキスタンは、ワシントンの、こうした勢力を破壊するという要求に対する大規模な軍事作戦を行い損ねており、アメリカはもはやこの状況を許容することはできないことを彼はほのめかした。
"長年の、功罪相半ばする結果を前に、我々は彼等を自由にさせておくことはせず、また、できない。
パキスタンは、自国内のアル・カイダや暴力的な過激派を根こそぎにすることに対する肩入れを示さなければならない。
高位テロリストという標的に関する諜報情報が得られたら、何らかの形で、行動をとるよう主張する。"
パキスタン政権に対して、オバマは、軍事的脅威という"ムチ"とあわせて、"ニンジン"も提供しており、アメリカ議会に、パキスタン国内の道路と社会的インフラ建設用に、今後5年間、毎年15億ドルの支出を承認するように要求している。
この資金は"我が国の未来に対する頭金"だと彼は表現し、"パキスタン政府は、これら避難場所の破壊における、強いパートナーでなければならない。"と主張した。
オバマとブッシュ間での政策の本質的な連続性は、オバマが演壇で発表するに当たって、わきをかためた人物たちによって、視覚的に象徴されている。
一方には、ブッシュ時代にペンタゴンの長として働き、イラクでの兵員増派を監督した後も、国防長官として留任するようオバマが選んだロバート・ゲーツ、もう一方には、2008年の民主党予備選挙でオバマと戦ったヒラリー・クリントン国務長官。
当時、オバマは、クリントンに対する大衆的反戦感情に訴えて、2002年の上院での投票で、彼女が、ブッシュ政権にイラクを侵略する承認を与えたことを批判した。
オバマは、ブッシュ時代、2007-2008年、イラクで司令官として、2008年秋以来、アメリカ中央軍を指揮したデビッド・ペトレイアス大将や、アフガニスタンで元司令官をつとめ、オバマによって駐カーブル・アメリカ大使となった、カール・アイケンベリー大将を含めたほかの何人かのブッシュ政権からの留任者の出席にも触れ、彼等に感謝した。
計画中のイラク駐留アメリカ軍削減が、アフガニスタンとパキスタンにおけるアメリカの軍事行動拡大を可能にするだろうとオバマは強調した。
(オバマは、戦争に関するすべての発言において、この2か国を結びつけることを強調した。
理由の一つはアメリカ世論を、対パキスタン軍事行動の拡大に向けるためだ)。
実際、2008年の大統領選挙のずっと前から、中央アジアにおける戦争をエスカレートするために、イラク駐留アメリカ軍のレベルを引き下げる政策は、アメリカの軍事、政治支配層総意の政策となっており、ブッシュも受け入れていた。
いずれにせよ、オバマは、何万人ものイラク駐留アメリカ軍を、少なくともここ数年は、維持するつもりであることを明らかにした。
2008年大統領選挙で、オバマに対する共和党の競争相手だったジョン・マケイン上院議員は、アフガニスタンとパキスタンに関するオバマの発表を、温かく称賛した。
オバマが自分の政策を正当化するのに使った口実は、ブッシュ政権の口実の、再利用の卸売りだった。
"対テロ戦争"という表現は使わなかったものの、オバマは、中央アジアにおけるアメリカの戦争をエスカレーションする理由を、ブッシュが使ったのと全く同じ、9/11攻撃について触れ、アメリカの軍事的暴力や、パキスタン国内への戦争の拡張は、アフガニスタンとパキスタンを基地とするアルカイダや外の"過激派"による新たなテロ攻撃から、アメリカ国民を守るのに必要だったと主張した。
アメリカがアフガニスタンで"戦争をすることを選んだわけではなく"、目標は"同国を支配したり、将来を決めたり"することではないと、オバマは語った。
2001年911の攻撃におけるこの地域のテロリストの役割が、彼等がアメリカ、アフガニスタン、及びパキスタンの"共通の敵"であることを意味するのだと彼は主張した。
オバマは、パキスタンの未来にとって"最大の脅威"は、アル・カイダと、その"過激な盟友たちだ"とさえ主張した。
これらの主張は、ことごとくうそだ。
アフガニスタンやパキスタンの政治的局面に、いやいやながら、利他的な見地から関与しているどころではなく、アメリカの支配エリートは、自らの帝国主義的利害を求めて、これらの不幸な国々において、過去30年以上にわたり、攻撃的で容赦のない政策を遂行してきた。
基本的なアメリカのねらいは、ワシントンによる2001年のアフガニスタン侵略と、それに続くパキスタンでの戦闘拡大以来、変わっていない。
ライバル諸国に対する優位を保障しようというアメリカ支配階級の衝動は、大恐慌以来、最も深刻な経済危機に、世界を陥れながらも、実際、増大するばかりだ。
実際、中央アジアの大衆にとって、最大の脅威は、ブッシュからオバマへの政権移行の影響も受けずに、権力の地位にとどまっている、ワシントンの軍国主義者の徒党だ。
アフガニスタンとパキスタンにおけるアメリカの軍事作戦を拡大することにより、オバマは、究極的には主要な大国を巻き込む、より広域のはるかに荒廃的な戦争へと向かっている。
この戦争拡張政策の影響は予想不可能だ。
アメリカの政策によって、不安定化されつつあるパキスタンは、核兵器を持った、人口1.3億人の国だ。
ウォール・ストリート・ジャーナルの3月26日の記事は、今やアメリカの無人飛行機は、国境を越えた、アフガニスタンでの、アメリカとNATOの軍隊に対する攻撃に関与してはいないが、パキスタン政権からは、主要な脅威と見なされている"パキスタン人のタリバン"指導者バイトゥール・マスフードを標的にしている。
ワシントンは、ミサイル攻撃を、パキスタンの州バルチスタンを含めて、拡大することを検討している。
そのような攻撃には、パキスタンを内戦に陥れ、究極的には全面的なアメリカの侵略となるリスクがある。
戦争のエスカレーションは、ワシントンと、アフガニスタンにおけるNATO軍作戦に更に兵員を増やすようにという、アメリカからの増大する圧力のもとにあり、しかも国民の圧倒的多数がこうした展開に反対している、
中央アジアにおけるより広範な戦争というオバマの発表は、彼の大統領選挙キャンペーンの利己的で、欺まん的な性格と、民主党と共和党間の戦術的差異が何であれ、世界中でアメリカ帝国主義の略奪的なねらいを支持する上での基本合意を、強調している。
"チェンジ"の代理人としてを自らを売り込んだオバマは、今や想像もできない結果をもたらすであろう帝国主義的侵略の拡張を統括している。
記事原文のurl:www.wsws.org/articles/2009/mar2009/afgh-m28.shtml
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参考サイト
HP「オバマ政権のエネルギー最前線」
http://my.reset.jp/~adachihayao/iindex3newsOB090103.htm