Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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71,400円也! さあ、あなたなら、どうする?「(別投稿)光陽展広島展によせて」・・

2006-07-20 19:54:20 | 怒素人的美術蘊蓄録
<添付画像>:(広島県立美術館1Fギャラリーショップ入り口にて)

 「フェルメール作・真珠の首飾りの少女」の値段(71,400.-)である!
 
 勿論、コピーである。
 が、重厚な金色の額縁に収まっているから見栄えがする。

 さあ、あなたならどうする?・・・

 私は、買わなかった。
 この先も、買わないであろう。
 若し、フェルメールの描いた本物の絵画を、この金額で如何だ?と、いわれても、買わないであろう。

 フェルメールコピーの金額を確認した後、ギャラリーショップ内に入り、一回りした。展示品は、たぶん何処の美術館とほぼ同じ。
 有名絵画の各種絵葉書から始まり、広島県内の工芸作家の手になるガラス細工竹細工木工製品等々、各種小物雑貨、いやこれは失言、各種美術工芸品なるものが展示即売されていた。
 
 いずれの展示品も、作家の名前・工芸品の「云われ・蘊蓄(ウンチク)」と、価格が表示されている。いずれの工芸品も、工芸作家それぞれの先生方により丹精込めて創作されたもの。それぞれ好き嫌い好みはあれど、作品の良し悪しとその表示価格に見合った作品かどうか?我輩には判らない物ばかり、勢ぞろいしている。
 展示工芸作品の鑑賞巡回しながら、ふと、想った。

 手工芸作品をはじめ美術品一般を「批評」するは、難しいようで容易い。自分の思いついたこと、好きなことを言ってのける事が出来る。しかし「評価」するのは難しい。が、「その作品」を創造する自称他称をとわず「プロ芸術家」となること、至難の業である。と、あらためて思った。すなわち、価格をつけて「他人様」に購入して頂くとなると、自己の作品に自信あり、もって価格をつける勇気ある行為なり!と・・・ 

 数点写真を撮っておきたい展示物や民芸品などあった。が、敢えて写真は撮らなかった。なぜなら、やはり何某かの商品を購入して、店員さんにお断りした上で「ショップ内の写真撮影」をするのがマナーであろう。
 マナーは、守らねばならぬ。
 ショップ内の巡回を済ませ、ますます喉の乾気を覚えつつ、いよいよショップから出る段になり、
やはり、
「せっかくだから、数点の絵画の絵葉書でも購入しておこうか?」
と迷いつつ、それでも思い直し、やはり止めた。
 若し、一点でも買ってしまうと、もう止まらない。手当たり次第に欲しい物のを買いたくなる。つまり、「衝動買いする!」という、悪い癖があるからだ。
 かくしてショッピングは思いとどまり、いよいよ広島県立美術館を後にする。真夏のように暑い先月6月下旬の夕刻、湿度の高い空気の中、いよいよ瀬戸内海気候独特の「夕凪」の始まった頃、即ち午後6時半頃から午後の9時近くまで、全く広島市内の空気の流れは止まる。空気の流れが止まれば、ビルから発せられる熱気とコンクリート舗装道路からの熱反射、さらには市内をそうこうする自動車からの熱気が充満し、照りつける太陽光線と共に「灼熱地獄もどき」の時間帯に突入する頃、広島県立美術館を出た・・・

 <・続く・・> 

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