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拝啓櫻井よしこ様、続・感想文「論戦2006」号外!(椿事!北朝鮮のミサイル発射の蛮行に寄せて・・)

2006-07-06 14:57:50 | 教養・文化・歴史
究極は、
家族親族隣人挙って安住できる郷里を守るために、国民自らの手で「国の安全を確保し、且つ平和を守り抜くこと」か・・・

昨日の北朝鮮ミサイル発射騒ぎ!
その後は如何?
今朝、何か新しい変化はあるか?
などと、
時間の無駄を承知で、朝っぱらから暫く「暇人&奥様向けテレビ」を見ていたら、安全保障問題の専門家なる佐々淳行氏ならびに志方俊之氏、さらには小池政行氏(外交評論家)ご出演、某番組放映中なり。
暫く、テレビを観た。

本日、やや長い記事、読み続けて下さる方、
ここで、
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  【 本 論 】

<第1項>

国際問題外交政治には程遠い「タレントもどき」の素人的質問に対し、上述の3氏に於かれては、以下の様に「問題点と今後の対策」を締め括られていた。
Q:今後、日本はどう対応すればよいか?
A:小池政行氏より、
 *「国連の安全保障理事会」にかける。目的は、北朝鮮制裁の目的にて国際レベル対応の道へ導く。以って、問題解決する。
A:佐々淳行氏より、
 *迎撃ミサイルシステム(パトリオット3=PAC3)を早急に装備配置し、ミサイル防衛体制を確立すべし。
 *と、同時に、万一日本本土落下(日本への直接攻撃を意味するか?)に備え、「国民保護法」を確立し、各都道府県市町村レベルまで保護法の実施運用可能なるよう、手立てを打たねばならない。
という、我国のとるべき対応策への回答であった。
「タレントもどき」の司会者どもは、上述回答の内容をあまり理解できていない様子。ともかく、上記回答にて番組終了した。
ともあれ、昨日、
北朝鮮ミサイル発射に関するTV報道のほとんどは、一億二千万総日本人猫も杓子も、まるで幕末動乱期の日本庶民と同レベルに見えた。北朝鮮ミサイル発射は予測できていたにもかかわらず、如何にも突如突然の出来事のように勘違いし、怯え、怒り、恐れ、あげくの果ては(一部、超左寄り、賞味期限?の過ぎたネボケ評論家も先頭に立ち?)我国政府発表の対応策の手ぬるさ批判をする。まるで、「黒舟来航」を連想させるが如き江戸末期、幕末の動乱に翻弄されている鎖国政治の続いた負の遺産。これ、戦後の平和憲法を与えられた平和ボケ集団、江戸時代の世界観なき日本人庶民の如くに見えた。
そう、
当たり前の如くに思い出せば、最初の北朝鮮ミサイル騒ぎは1998年。
既に8年も経過するに、我国の危機管理体制は一向に進展していない。
そして今朝、現在継読中櫻井女史の著「この国を、なぜ、愛せないか」の然るべき項目を開いてみた。


<第2項>

小泉政権になって早くも5年経過。
一体全体、国民のために、小泉首相は何をやってくれたか?
と、なる。
彼は頑張った。我輩は、それなりに彼の政治家としての資質を絶賛し、且つ彼の為した政治活動を高く評価する。
しかし小泉首相に残された時間は、あと3ヶ月足らず。
首相の卒業旅行という意味合いで、米国に「遊びに」行っている?などと、非難中傷する報道の直ぐあとに、この度の北朝鮮ミサイル騒ぎが起きてしまった。
今尚、幕末のレベルから脱しきれない平和ボケ日本人のうろたえる様子を看ながら、何を以って近隣暴力国家から「吾が身」を守るか?
この命題を解き明かす方策は、周辺隣国の協力や助けを請うものでなく、国際連盟に助けを請うものでもなく、マスコミによる近隣諸国の情勢を何百回報道して、問題解決には至らない。
米国軍事力の庇護受ける以外に方法なし。
しかし、志方さん(佐々さん?)曰く、
若し間違って、あるいは意識的に、北朝鮮ミサイルが日本国内に落下した場合、米軍基地所在地に直撃のない限り、米軍の軍事対抗手段は、一切これを発動し得ない。と・・
若し間違って、米軍基地以外の場所に落下した場合、日本政府から米国大統領に直接請願し、米国大統領のお許しが出ない限り、日本国の受けた被害の報復は、米軍からは不可能。と、いう「発言」がでた。
加えて、(日本軍の日本軍による)迎撃ミサイルの配置(ミサイルディフェンス計画)の実施は、あと5年掛かる。
おっとどっこい!
「タレントもどき」司会者の一人が尋ねた。
Q:「では、5年以内に、若し、ミサイルが日本に落ちたらどうすればよいのでしょうか?」
A:「ハ、ハ、ハ、現在の我国は何もできませんねえ~」
タレントもどき、曰く、
「あ~、こりゃたいへんだあ~ ああ、怖いよなあ~」
と、来た、、、。

以上、当該TV番組は終わった。

「・・・?」
では今、なにを如何すればいいのか?
迎撃ミサイル配置はとっくに済ませておかねばならないし、もう、終わっていなければならない。国民保護法案?もうすでに、訓練に入っておかねばならない。
それらみな、出来ていない。
小泉首相がサボっていたからか?
違う。
国民の総意が成熟していないから、小泉首相及び与党は、何もできないのである。

ミサイル配置も、国民保護法実施も、すべて枝葉末端である。
まず第一に、昨年の衆議院解散の後、絶対多数の与党議席を確保した小泉内閣の最大目標は「憲法改正」であったはず。
憲法改正、否、新憲法制定なくして「我国日本の安全」は守れない。
以ってポスト小泉なる次期首相の責任は、重い。次期首相は、次期内閣は、新憲法制定発布内閣でなくてはならない。
そう、

国を愛し、日本人の手で国を守らなくて、一体世界中の何処の誰が我国日本を守ってくれるか?
それは、我々国民一人一人の力を結集し合ってこそ、ようやく自国を守れるのではないか!
我が国の世論の総意あってこそ、新憲法制定は可能となる。
国を愛そうではないか!我々日本人の手で、国を守ろうではないか!

   【 本文、完・・ 】


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PS:関連参考資料として、「櫻井女史著作論文」の抜粋、及び本日発行なる「小泉メールマガジン」抜粋をを添付します。是非ご一読下さい。

<添付画像>:《日本海上自衛隊イージス艦 (Kirishima-Kongo class Destroyer)ウイキペディア百科事典より》
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<添付資料-1>

櫻井よしこ女史、著。
『この国を、なぜ、愛せないのか』(ダイヤモンド社)[記事抜粋]

第1章8項』(p30~p32)

『自民党圧勝でも問われる首相の資質と国家観』

参議院で郵政民営化法案が否決されるや否や、小泉純一郎首相は同法案を可決した衆議院を解散した。参議院で法案が否決されたから衆議院を解散するというのは理屈に合わないが、”殺されてもいい”と血を吐く勢いで言ってのけた小泉首相の前には、理屈など通用しないかのようだ。世論は首相の言葉と気迫を歓迎し、支持率は上昇中だ。
(2行省略)

小泉人気は、しかし巧みな自己演出によって作られたものにすぎず、その内容は実に空疎である。
たとえば、小泉首相は、改選議席が事項両党で過半数に達しなければ辞任すると述べた。
(3行省略)

・・・つまり、辞任に追い込まれる可能性は小さいのだが、”辞任の覚悟”で”退路を断った”形を作り上げることにより、小泉首相は”潔さ”を多くの有権者に印象づけ、低落傾向にあった支持率を一挙に回復した。
この種のレトリックの使い方もまた、政治力のうちであり、私はそのこと自体を批判する気はない。だが、高い支持率を得て、一体なにを成し遂げようとしているのかは問わずにいられない。支持が高まれば高まるほど、首相は、どんな国つくりをしてほしいと考えているのかを、正確に理解すべきだ。
国民が求めているのは、しっかりとした国家の土台を築いていくことだ。しかし、其の要望に必ずしもこたえてこなかったのが、これまでの小泉政治である。
振り返れば、小泉政権は2001年4月の総裁選挙で、「自民党をぶっ潰す」「8月15日に必ず靖国神社に参拝する」との公約で圧倒的支持を得た。
(4~5行省略)

以後、2回行なわれた国政選挙で、小泉自民党は、いずれも議席を減らし続けてきた。その理由を拓殖大学役員教授で政治学の遠藤幸一氏は、「保守系無党派層の自民党離れ」であると分析する。
遠藤氏は、最近の世論調査で注目すべきは、自民党支持の理由として「民主党政権では困るから」をあげる人が増えている事だと指摘した。彼らは自民党ゆえに支持するわけではないのであり、現在の日本の危機はまさにこの点にある。「自民党が自民党であるがゆえに支持する」と多くの有権者が言えないのは、現在の自民党があまりにも正体不明だからだ。正体不明の政党となりつつある第一の理由は、明らかに公明党との協力関係が自民党の性格を変えていきつつあるという事実だ。政党として自立して独自の基盤を持たなければならないにもかかわらず、公明党との関係ゆえに、憲法改正や教育基本法改正という自民党の最重要課題についてさえも、独自の主張を打ち出しえていない。
高い支持率を投票日まで維持し、自民党が圧勝するとしたら、小泉首相は其の力を自民党再生、引いては日本再生にこそ使うべきだ。自民党再生の第一歩は、間違いなく憲法改正の実行だ。吉田茂は商人国家としての日本を是としたわけではなく、9条改正をすべしと考えていた。岸信介も池田隼人も、同様である。
政界再編含みの政治の流動化するなかですべてが混沌としている今こそ、政治も原点に戻るときではないか。だからこそ小泉首相に、先人の想いを理解し受け継ぐ能力があるか、真っ当な国家観を抱いているかが問われている。首相の資質がまさに、日本の運命を決するといってよい。

(「週間ダイヤモンド」2005年9月3日号)

*誤字脱字文字変換ミス等、の場合、お許し願いたい!

上述、櫻井女史論文。昨年秋の解散総選挙以前に書かれた論文であるが、しかし、現在にも活き、尚、通ずる。確たる女史のご意見に「同感・賛同」の方、是非下記ランキングバーをクリック願いたい!

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<添付資料-2>

小泉内閣メールマガジン 第241号   2006/07/06

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(英語版) http://www.kantei.go.jp/foreign/m-magazine/add_e_sele.html
(携帯版) http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/keitai.html
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[らいおんはーと ~ 小泉総理のメッセージ]
● 北朝鮮のミサイル発射に抗議/世界の中の日米同盟

その他、[大臣のほんねとーく]記事省略する・・

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[らいおんはーと ~ 小泉総理のメッセージ]

● 北朝鮮のミサイル発射に抗議/世界の中の日米同盟

 小泉純一郎です。

 昨日未明より、北朝鮮は数回にわたって弾道ミサイルと見られる飛翔体を発射しました。

 日本を含む関係各国による事前の警告にもかかわらず発射を強行したことは、日本の安全保障と国際社会の平和と安定、さらには大量破壊兵器の不拡散という観点から重大な問題であり、日朝平壌宣言に反する疑いもあります。

 わが国は、直ちに北朝鮮に対して厳重に抗議しました。さらに、北朝鮮がミサイル発射凍結を改めて確認し、これを実行するとともに、六者会合に早期にかつ無条件に復帰することを強く求めます。

 政府は、北朝鮮に対し、万景峰号の入港禁止措置をはじめとする制裁措置をとることを決定しました。日本は、日米同盟に基づくアメリカとの協力をはじめ、六者会合参加国を含む関係国との連携をさらに進めるとともに、国連安保理事会においてしかるべき対処がなされるよう働きかけます。

 先週は、カナダの首都オタワを訪問し、28日、ハーパー首相と日加両国の経済関係の拡大に向けた協力や、北朝鮮の問題、G8サミットなど国際社会において日本とカナダが協力すべき課題について話し合いました。今年の2月に政権についたハーパー首相とは、初めての会談でしたが、じっくり話し合うことができました。

 その日の午後にワシントンに入り、翌29日、ホワイトハウスでの歓迎式典に続いて、ブッシュ大統領と会談しました。

 在日米軍再編の問題などの二国間関係のみならず、テロとの闘い、イラク及びアフガニスタンの復興支援、北朝鮮の核、ミサイルと拉致の問題、イランの核開発、国連改革、エネルギーと環境の問題、貧困や疾病対策など、議論は世界の平和と安全などに関する幅広い話題にわたりました。

 北朝鮮の問題については、時間をかけて議論しました。ブッシュ大統領は、拉致被害者家族の横田早紀江さんとの面会について、感銘を受けたと話していました。自分の子供がそのような被害に遭うことを考えれば、横田さんの悲しみは、日米両国の誰もが共有するものです。

 戦後60年間にわたって、日本は日米関係を重視してきました。そして、日米関係の重要性を認識しつつ、国際協調を維持してきました。これは、第二次世界大戦の教訓を踏まえて、それが最良の選択であると考えてきたからです。

 これは、日本の外交政策の基本であり、今後も変わることはありません。

 日米関係が良好でなくなった場合、それを他の国で補うべきだとの意見がありますが、私はそのような意見には与しません。日米関係が良好であればあるほど、中国、韓国をはじめとするアジアの国々との関係も良好になるというのが私の考えです。

 一部に誤解があるようですが、日米関係さえよければ他の国との関係はどうなってもよいなどとは決して言っていません。日米関係ほど重要な関係はないと言っているのです。

 戦後、日本はめざましい成長と発展を達成しましたが、それは戦争の教訓から反省し、日米関係を重視して、国際協調体制を築いてきたからこそ実現できたことです。世界の中の日米同盟を強化し、発展させ、世界が直面するさまざまな課題の解決に向けて、世界各国と協力していきたいと思います。

 その日の夕方、ホワイトハウスで開かれた晩餐会で、私は、次のような挨拶をしました。

 『私は、ちょうど5年前の2001年6月30日に、初めて大統領にお会 いしました。会談後、キャンプ・デービッドの森の中で大統領とキャッチ ボールをして以来、大統領とは心と心が通いあう友人として、日米友好関 係を育み、様々な課題に同盟国として協力して取り組んでまいりました。

  大統領とのキャッチボールのおかげで、2年前の9月のヤンキー・スタジアムにおける始球式に自信を持って臨むことができました。アメリカの新聞USAトゥディ紙は「ほぼ完璧なストライク」と報じています。

  大統領は、よく、第二次世界大戦中に敵対関係にあった日米両国が、今日では、自由と民主主義の大国として、世界において最も緊密な同盟国となったことを紹介されます。

  第二次世界大戦終結から数カ月しか経っていない1946年の正月、昭和天皇は、

 「降り積もる 深雪(みゆき)に耐えて色変えぬ 松ぞ雄々しき 人もかくあれ」

 との御製(ぎょせい)を詠まれました。

  日本が焦土と化し、全国民が敗戦に打ちひしがれているときに、おそらく皇居の松を見ながら詠まれたのでしょう。降り積もる深い雪に、多くの木は葉が落ちて色も変えている。その中で松は全く衰えず色を変えていない。人もこうあって欲しい、と詠まれたのだと思います。日本の歴史の中で最も困難なときに、昭和天皇はこの歌を詠んで国民を励まされたのです。

  それ以来、日本国民は、まさにこの心意気で、自助と自律の努力を重ねてきました。しかし、同時に、戦後の日本の目覚ましい発展が、終戦直後のアメリカの寛大な支援に負うところが大きいということを日本は忘れていません。

  戦争中、日本国民は、アメリカ人を鬼のようにおそれ、憎むように教育されていました。しかし、目の前に現れたアメリカ人は、実は大変温かい心の持ち主でした。日本国民は、アメリカとアメリカ人の懐の深さに驚くと同時に深い感謝の念を抱いています。

  かつて南北戦争がまさに終わろうとする1865年3月、リンカーン大統領は2期目の就任演説で、
  「悪意を何人に対しても抱かず、共感の心をすべての人々に持ち、・・・ 国の傷をいやし、・・・ 我々の間だけでなく、全ての国々との間において、公正かつ永続的な平和を達成し育んでいくために、あらゆる努力を払う。」
 と述べました。

  このようなアメリカの心こそが、日本人の心を力づけ、日本の復興を可能にし、日米間の確固たる友好関係の礎を築いたのだと思います。

  一度は戦火を交えた両国が、今、共通の価値観に基づき、友人として、同盟国として、世界の様々な課題に協力しながら取り組んでいるのは、本当にすばらしいことです。

  2001年9月11日の同時多発テロは、アメリカのみに対する攻撃ではなく、人間の尊厳や自由を尊重する人類全体に対する挑戦でした。テロや大量破壊兵器の拡散は、私たちの生活を脅かすものです。私は、自由と民主主義をまもるために日々毅然として立ち向かうブッシュ大統領に心から敬意を表します。

  私は、若い頃見た映画「真昼の決闘」の中で、たった一人で、正義のために勇気を持って、4人の無法者に立ち向かうゲーリー・クーパーの姿に、アメリカを重ね合わせることがあります。しかし、あの保安官ゲーリー・クーパーとアメリカの間には大きな違いがあります。アメリカは一人で悪に立ち向かっているわけではありません。常に同盟国、友好国とともにあります。そして日本はアメリカとともにあるのです。

  私は、大統領とともに、日米同盟の重要性を認識し、同時に世界の国々や国連等とも協調しております。今後とも、テロとの闘い、アフガニスタン及びイラクの民主化と復興、貧困の撲滅、大規模災害への対応など幅広い分野でアメリカとの協力関係を一層発展させていきたいと思います。

  私は、明日、大統領夫妻とともに、エルビス・プレスリーの故郷であるメンフィスを訪問します。若い頃の私にとって、アメリカといえばプレスリーであり、まさに青春の思い出そのものです。私が初めて覚えた英語の歌は、エルビスの「I want you, I need you, I love you」でした。

  私は、今後とも、基本的な価値と利益を共有する日米両国が、「I want you, I need you, I love you」の言葉のように、お互いにとってなくてはならない存在として、世界の平和と繁栄のために協力し、ますます発展していくことを祈念しつつ、皆さまとともに杯をあげたいと思います。

  乾杯。』

 翌日訪れたテネシー州メンフィスでは、エルビス・プレスリーの元夫人プリシラさん、お嬢さんのリサ・マリさんに出迎えていただき、グレースランドで大スターゆかりの品々を時が経つのも忘れて拝見しました。ブッシュ大統領ご夫妻をはじめ歓迎してくださったアメリカのみなさんに心から感謝いたします。

 メンフィスは、アメリカ公民権運動の父、「I have a dream」という有名な演説をしたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が暗殺された地でもあります。暗殺された場所をそのまま遺した国立公民権博物館も視察しました。

 今週末には、これからの中期的な成長戦略と財政健全化の基本方針となる「骨太の方針」を決定します。そして、来週は、中東のイスラエル、パレスチナ、ヨルダンを歴訪し、ロシアのサンクトペテルブルクで行われるサミットに出席します。

 これからも、日米同盟と国際協調を外交の基本に、国際社会の責任ある一員として、国際社会が抱える様々な課題に取り組んでいきたいと思います。

(以降、小泉マガジン一般記事、省略)

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「編集後記」

 昨日未明3時50分過ぎ、私は、北朝鮮によるミサイルの発射の第一報を受け、直ちに官邸に駆け付けました。官邸では、総理と関係閣僚等による安全保障会議などが開かれ、情報の収集、分析、対応の協議など大変緊迫した一日でした。こうした事態に備え、日頃から様々な状況への対処を検討してきたので、適切に対応できたと思います。

 今回、北朝鮮が繰り返し7回(7月5日19時現在)ミサイルを発射したことは許し難いことです。我が国として毅然とした厳しい対応をとる必要があり、万景峰92号の我が国への入港を禁止したことを含め具体的な措置をとりました。今後、北朝鮮がどのような行動をとるのかも不明です。米国を始め関係各国と緊密に連携しつつ、北朝鮮の対応を見極めながら更なる措置を検討していきます。(じんえん)

総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 長勢甚遠
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)

<以上、小泉メールマガジンより引用>