たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

モリ・カケに一言 <加計文書 愛媛県職員と官邸やりとり全文>などを読んで

2018-04-11 | 行政(国・地方)

180411 モリ・カケに一言 <加計文書 愛媛県職員と官邸やりとり全文>などを読んで

 

さまざまな用件が少しだけ一段落したので、ちょっと気になっていたことを書いてみようかと思います。ま、私が書くまでも内はなしですが・・・

 

その前に、今朝も田中陽希のグレート・トラバースを1時間、じっくり見ながら、初めて1時間室内ジョギングができました。最初は10分でしたが、次第に増えて、陽希さんの歩き走り登り下りを見ていて、次第に元気をもらい、15分、20分、30分と少しずつ増やしていって、ついに1時間です。ま、陽希さんの強靱な持続力には到底及ばないというか、論外の話ですが。

 

それでも南アルプス、中央アルプス、そして北アルプスへと次々と踏破する彼の姿は、美しいし、子供のような純真さと、感情豊かさを感じさせてくれます。そういえば奥穂高の登攀が最後に放映されましたが、私も45年以上前に登ったことを思い出しました。山岳部出身の友人のしごきのような(これは当時当たり前だったのですが)指導で、5月初旬、涸沢でキャンプし、穂高連峰を踏破したのです。私にとっては涸沢までの登りがきつく、参りました。たしか20kg強を担ぐのですが、そんな重いものを担いで歩いた経験がなく、これは泣きたくなりましたね。でも山岳部出身の彼は30kg強をかついでどんどん登り、涸沢につくと、すぐに雪で氷のブロックを作るとっても頼りがいがありました。

 

登攀は軽装でしたので、私にとっては高山病も経験せず、軽快でした。まったく寝袋で寝られないほどの寒さで、睡眠ゼロの状態で登攀しても平気だったのですね。若かったあの頃ですか。

 

そして1週間くらい滞在して下山後、そばがおいしかったですね。モリだったか、カケだったか忘れましたが、どっちも好きですから、あまり大きな違いがなく、忘れがたい味でした。外国で食べるモリ・カケは二度と食べる気持ちが起こらないもので、やはり日本に帰ってきて食べるモリ・カケの誠実で新鮮な味わいはなんともいえません。

 

さてそのモリ・カケは政治の世界ではいつまで続くのか、困った問題ですね。そこには誠実さや新鮮な味わいがなく、ドロドロしたものばかりが目について、ほんとは取り上げたくない話題ですが、一言。

 

佐川氏の国会答弁の日に、「トラック何千台も走った気がするという言い方をしてはどうか」と理財局職員が学園側に持ちかけたというのですから、なんともお粗末というか、ひどい話ですね。

 

これを佐川氏の答弁に合わすためといった話がありますが、どうでしょう。佐川氏の答弁は彼が自分で当日、アドリブでしたものでしょうか。そんなはずがありえないと思います。事前に答弁内容は、首相答弁とのすりあわせもあり、内閣府などとも資料を踏まえて調整して回答しているとみるのが自然でしょう。

 

だいたい、積算根拠の廃棄物量でトラック4000台ちかい搬出入があれば、さまざまな資料と手続きが必要です。通常、搬出入のルート、その道路構造が耐えられるものか(補強が必要か)、沿道の住宅への影響の可能性が問題になるので、近隣説明会の開催や協議が不可欠です。近隣のトラックが通ったかと行った話ではなく、そういった本来の手続きがとられていれば、資料が残っているはずです。その資料を確認すればすむのです。逆に言えば、いまさら口裏合わせをするといった職員のお粗末さを感じますね。無理に誰かから突然、言われて思慮分別を失ってやむなくやったとしか思えません。

 

それをやらしたのは、むろん佐川氏とは考えにくいですね。

 

加計学園問題は、今朝の毎日記事は大量の情報を提供しています。

まず、<加計文書愛媛県職員と官邸やりとり全文>では、

《藤原地方創生推進室次長の主な発言(内閣府)11時30分》とのタイトルで、

<・要請の内容は総理官邸から聞いており、県・今治市がこれまで構造改革特区申請をされてきたことも承知。>

<・政府としてきちんと対応していかなければならないと考えており、県・市・学園と国が知恵を出し合って進めていきたい。>

これらいずれも、愛媛県の職員が勝手に書いた内容といえないことは明らかです。

 

<要請の内容は総理官邸から聞いており>は重い言葉ですね。

 

次の指導というか指示というか、これまた政府側でないとここまで具体的にいえないですし、愛媛県職員が仮装してねつ造することも無理でしょう。

< ・今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うこととし、年2回の募集を予定しており、遅くとも5月の連休明けには1回目の募集を開始。

 ・ついては、ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書案を作成いただき、早い段階で相談されたい。>

 

そして今度は 《柳瀬首相秘書官の主な発言(総理官邸)15時00分》です。

 

<・本件は、首相案件となっており、内閣府藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい。>と問題の<首相案件>が上がっていますし、それだけでなく、上記との連携があることまで記載されていることに真実性を否定することは容易でないと思います。

 

次の言葉は、勝手に書けるような内容ではないですね。

<・加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったとのことであり、その対応策について意見を求めたところ、今後、策定する国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説明するのがよいとの助言があった。>

 

非常にリアルですし、<安倍総理と同学園理事長の会食>時、下村文科大臣の注文、それへの対応への助言(これは安倍総理がした趣旨かしら?)とあまりに機微な内容ですね。

 

むろん加計学園側からの入り知恵が介入した可能性もないではないですが、そこまで愛媛県職員が備忘録に加工する必要があるとは考えにくいですね。

 

加計文書柳瀬唯夫元秘書官の否定コメント全文>では、柳瀬氏は全面否定していますが、少なくとも当日11時30分のスケジュールを明らかにすべきでしょう。むろんマル秘事項もあるでしょうが、それ相応の説明責任が必要でしょう。藤原氏はどうなんでしょうね。

 

柳瀬氏の木で鼻をくくるような、というか、それ以上に内容を明らかにしない対応は責任ある立場の内容とはいえないですね。

 

その点、中村愛媛県知事は、部下を信頼し、妥当な対応かと思います。

加計文書愛媛知事の会見要旨

 

結局、<加計文書首相答弁崩壊も 官邸疑惑深まる>と指摘されても仕方がないですね。はやく決着をつけてもらいたいものです。


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